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ヒヨコ通信vol.7~ヒヨコとニワトリの間~

「鳥っぽくなった~」
当時彼らが一番聞いていた言葉がこれでしょう。
理科室に遊びに来てくださった先生方が口をそろえてそう言っていました。
確かに、4月(生後5週目)に入り大きくなって鳥らしくなっていった彼ら。もうヒヨコじゃない。でもニワトリでもない。このような状態を中雛(生後4週から10週)というそうです。
まだまだ黄色いですし、手のひらにすっぽりと収まるほど小さいですし、ピヨピヨと鳴きますし、未だヒヨコと呼んでも差し支えなさそうです。しかし、我々はこれをヒヨコと呼ぶことをためらいます。第一印象がもうヒヨコじゃないのです。どこがどう変わったことで、我々はこれをヒヨコであると認められなくなったのか。具体的に見てみましょう。

羽の生え変わり

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産毛がどんどん抜けていき、立派な羽が生えてくるようになりました。
掃除をすれどもすれども埃やら産毛やらで汚れていき、彼らがいる限り新たにどんどんと埃が生まれていくと、掃除をあきらめ始めたのもこの時期です。
まだ立派な羽が生えていないのに産毛だけ抜けてしまったところや、どちらも中途半端に残っているところがあり、なんだかとってもみすぼらしい見た目になってしまいました。

目がちょっと怖くなる

目玉比較

ヒヨコの時は何とも可愛らしい黒目だったのが、瞳孔と虹彩の境目がしっかりとした何とも「鳥らしい」目に。

トサカが大きくなる

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以前は割れあごのように「なんか額に筋があるかも?」程度だったトサカ。横から見てもしっかり見えるようになりました。
色はまだ黄色いですが、この時期からすでにギザギザしています。

もう丸くない…

まぁいろいろと身体的な特徴を述べてきましたが、一番は「丸っこくない」というところでしょうか。ヒヨコの特徴であり愛らしさの象徴でもある丸いフォルムが完全に消え、首の長い鳥のフォルムに近づいてきました。
その成長が嬉しくもあり、寂しくもあり。
もうヒヨコと呼べない彼らの愛称は、いつの間にか「ヒヨさん」で定着していました。
とても短かった「ヒヨコ」期間。これから彼らはニワトリへと成長していきます。

番外編「ササミを洗う」

大きくなってニワトリの本能も見え隠れするようになった彼ら。巣箱の中で砂浴びのような動作をするようになりました。ただ、この巣箱は室内にあり土はありません。あるのは巣箱の底に敷いてある新聞紙やおがくずとフンだけです。
ということは、彼らが一生懸命浴びているのは「フンまみれのおがくず」なわけで…。
ある日ふと見るとササミの白っぽい羽にフンがべっとりとついていました。ササミ的には放っておいてもいいのかもしれませんが、一度気になるとどうしてもそこにばかり目が行くもので…。ササミを見ているのかササミの羽についたフンを見ているのかわからなくなったころ、思い切ってササミを洗うことにしました。
水を嫌がって暴れるかと思っていましたが、意外にも大人しく洗われているササミ。そういえば鳥は水浴びをしますから水はそこまで嫌いじゃないのかもしれません。「ピヨピーヨ」と元気に鳴くも、逃げ出すそぶりはなく、足までしっかり洗いました。洗いましたが…
とれない!
何度こすっても羽についたフンがとれない!
「お前はもうウンコササミだ…」
我々は匙を投げ、ササミをそっと巣箱に返しました。

次回予告

気が付いたら手狭になっていた母屋。
これからまだまだ大きくなるヒヨさんたち。
よし、引っ越しましょう。
どこに?これ以上の大きい段ボールはない?じゃあ買っちゃう?
悩んだ末にポチったケージ。
引っ越し当日思わぬトラブル発生!
次回「養鶏スタイル始めました」
我々のDIYはここから始まった…。

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