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ヒヨコ通信vol.6~飛べないニワトリの子~

飛べないニワトリの子 モモ

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3月も下旬(生後4週目)になり、ヒヨコたちはだいぶ上手に飛べるようになってきました。逃亡防止のために段ボール箱上部には網が張られています。段ボールの縁ならば軽く飛び乗ることができるようになったからです。

モモ以外は。

この日も巣箱の掃除のため、網を開けたところ、皆勢いよく飛び立ち、段ボール箱からの脱出を計りました。

モモ以外は。

そう、モモは未だに飛ぶことが苦手です。
一羽だけ大きいモモは、兄弟たちを真似て飛ぼうとしても重たくて届きません。目算が甘くて高さが足りず、壁に激突して落ちていきます。
この日も一羽だけうまく飛べず、ポツンと段ボールの中に取り残されてしまっていました。
そんなモモを一番飛ぶのが上手なササミが網の上から見下ろします。
まるで、
「ここまでおいで。来れるものならな。」
とでも言うように、得意げにモモを見下ろします。
一方モモも悔し気にササミをにらみつけていました。

餌があるなら自力で帰る。

ニワトリはそこそこ頭のいい鳥です。芸も仕込めば覚えるとどこかのサイトに書いてありました。例にもれず、うちのヒヨコたちもいつの間にか1つ芸ができるようになっていました。
それは、段ボール箱の移動。
母屋の掃除中にヒヨコたちを入れておく仮住まい用の発泡スチロール箱があるのですが、母屋の近くに仮屋を置いて母屋の網を開けると、皆自分で仮屋に移動するようになりました(モモも飛べるようになったら自分で入れるようになりました)。そして、母屋の掃除が終わり、帰るように促してやると、皆自分で帰っていきます。
動画は、3月24日の終業式に撮ったものです。
この日は久しぶりの登校日で、生徒たちはしばらく見ないうちに大きくなったヒヨコに驚いていました。
掃除を済ませ、生徒が仮屋の蓋を開けると、ヒヨコたちは一目散に母屋を目指します。最初に飛び出したのはササミとボンジリ。飛ぶのが得意なこの2羽は軽々と母屋に帰っていきました。ムネも危なげのない足取りで続きます。モモは一度段ボールに足をかけるのですが、滑ったのかつかみ損ねたのか、一昔前のアニメのように空中でバタバタと足をばたつかせてから、やっとのことで母屋に帰っていきました。

帰った先には餌がありますから“芸”というより餌で釣ってる感も否めませんが、一羽ずつ追いかけまわして移動させなくて済むようになったので、多少掃除が楽になったのは確かです。

次回予告

理科室の掃除をしていたら、ふわふわと舞う白いものを見つけた。
タンポポの綿毛のようなそれは、空気中を楽し気に漂っていた。
しかし私は気が気ではなかった。
理科室の窓は閉め切っていたはず。それに何より今は3月だ。綿毛にはまだ早い。
アレはなんだ?どこから来たのか?
得体のしれないソレに手を伸ばした時、こちらを見つめる4対の瞳に気が付いた。

次回「抜け毛」
次回もお楽しみに!


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