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きずをつけるということ/散らかる文 青紗蘭

傷付けないということは、最善を尽くしても難しい。というより無理なんだろう。

だがしかし、最初から、無差別に、悪意のままに、傷付けることは避けられるだろう。

それでもなお。
相手の触れてはいけない弱い部分を知っているのにもかかわらず、相手を傷付けるひとは。

自分が内側から削られていくことを知らないのだ。

さて、削るところも僅かになり、内側
が空洞になったらどうなるのか?

私は、敢えて口にしないが…。
人間として一番大切なものを失うとだけ
書いておこうと思う。

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