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一才藤(いっさいふじ)【散らかる文・詩 青紗蘭】

左に嫋やぎくるりくるりと枝垂れてみれば、
結わえた髪がはらりと薫る。

わたくしが、酔うているのでせうか。
あなたが、わたくしを染めゆくのでせうか。

ああ…もし、あなた。
あなたが、妖でないのなら
幾時か簪を与えてくりゃんせ。


ああ…散る。散るのですね。


わたくしは、あなたの終まで共にゆけませぬ。わかっていました。

夢は短く甘く酔わせる。
あなたをお慕い申し上げておりました。

ああ…
ああ…あなたが造って下さった簪は、見事でございましたなぁ。

私の大好きな藤の花。
あなたと想うて…

藤散る残り香 はらりはらり
ないているかよ はらりはらり

遺したは、藤簪。

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母に開口一番「切なすぎるばい!!」と
怒られ「幸せにしろ!」と詰め寄られた青です(つд`)くハハツヨシ

私てきには、たぶんあっちでメッチャ幸せになっているはずと感じている…。




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