私がうつに気づいた話

こんにちは。

私はうつ病と睡眠障害を患っています。

そこで、今回は私が病気になった理由を書きたいと思います。

「いつ、これこれが原因で病気になった」と言えないのが、うつであり睡眠障害ではないでしょうか。

かくいう私も、そうでした。

実際に、いつうつになり、睡眠障害になったのかはわかりません。

ただ、自分がおかしいというのは早い段階で薄々気づいていました。

パソコンで「うつ診断」というページを見つけ、普通なら読み飛ばすのに、なぜかそれが気になって受けてみる。

すると「今すぐ病院へ」

他の同じようなページを受けても出てくるのは同じ。

しかし「まさかぁ!」と思って読み流していました。

ただ、時折仕事の帰り道、「今死んだらどうなるんだろう、保険金は入るのかな、葬式代って高いのかな、死体がキレイな死に方はなんだろう。」と、ぼんやり考えることが多かったのです。

ですが、その頃の私は遊びたい真っ盛り。

仕事しながら週に3~5日は飲み歩いているような有様。とりあえず、実際に死ぬということに対して現実味を全くもっていなかったのです。

そんなことが何年も続きました。

その頃の仕事は、とある大手企業の派遣営業事務員。ボーナスはないけれど、それなりの給料をもらっていたので、なんの不満もありませんでした。

そしてその後、その会社の本社へ異動。経理事務を任されることになりました。

私は商業高校出身で、日商簿記3級を持っています。そのため、経理課に派遣されることになったのです。

しかし、卒業してから既に10年以上経っていて、簿記のぼの字も忘れてる始末。

その上、引き継ぎをしてくれた人が一ヶ月で産休に入ってしまい、わからないものを手探りでやるしかありませんでした。

そんな最中です。会社へ行こうとすると、腹痛が起こるようになったのは。

痛み止めを飲んでも効きません。しかし午後になる頃にラクになるのです。

出勤したくてもできない。会社を休ませてもらう日が、一日、また一日と増えていきました。

そしてそんな日々を3ヶ月ほど経過した頃でしょうか。私は「これはもう無理だ」と判断したのです。

それからは、自宅療養が続く日々。といってもただ自宅で寝てるだけ。

内科へ行っても原因がわからないので、何もできないと言われます。

しかし半年も過ぎた頃には、自宅でじっとしているのが耐えられなくなってきました。

「仕事がしたい」

また派遣会社に連絡をとって、仕事を紹介してもらいました。

次の仕事は、とある消費者金融会社のシステム関連の部署の事務員です。

最初は、たしかに事務員でした。

やれ備品がないから追加して、とか、ごみ処理の業者が来るから立ち会って、とか、そういう仕事をしていたのです。

しかし、それも2ヶ月も経たない頃でしょうか。

部署内で鳴り響く内線電話を取るように指示されたのです。

外線の電話は元々取るように言われていて、取次業務をしていたのですが、内線電話は同じ会社の営業所からの電話で、システム的な質問事項がある人たちからですので、素人の私には何を言っているのかさっぱりわかりません。

最初はそれも取次だけでした。

しかし、そのうち「その質問にはこう答えて」という指示が出るようになったのです。

そう言われるようになってから、間髪入れずに私はその部署の社員と同じ仕事をするようになっていきました。

私がやっていた事務の仕事には別の派遣社員がやることに。

そして、気づくと私は夜はいつも21時、22時まで残業する日々になっていました。

システム関連の質問の受け答え、社外端末機の故障の対応、入ってるビルの入退出管理、送られてくるデータBOXの出入りの確認…。

そして、暇を見つけては飲みに行く。

そんな生活を1年半もしていた頃でしょうか。帰り道に無性にイライラしている自分がいました。

「なんで○○さんは、私を飲みに誘ってくれないの!?」

正直言えばとてもくだらないことです。しかし、その怒りを感じたことにより、私ははたと我に返りました。

「……私、おかしい。」

その頃、既に夜あまり眠れていない日々が始まっていた私。

きっと、内科じゃない。これは、何かが違う。

そこで、私はとある精神科の門をくぐりました。

「うつですね」

その一言に「やっぱり」と思った自分がいたのです。

そしてそこから1ヶ月の休業をもらうことになりました。

私は、夜布団に入っても、朝まで一睡もせず、午前中になってから眠るような状態になっていました。

そして1ヶ月。

復帰することになったのですが、やはり眠れない生活は続いていました。

会社に出勤しようにもできない状況です。

派遣元から「そんな休みばかりの状態では問題がある」ということで、その派遣先の仕事から外されることになりました。実質的なクビです。

それから、私のうつと睡眠障害との戦いが始まったのです。

病歴としては、今年で15年になります。

今も通院していて、投薬治療を受けています。

しかし、一般的な生活を送ることができるようになりました。

これが寛解することはないかもしれません。

しかし、それでもいいんです。

病気も自分の持つ個性の1つとして捉えるようになれたからです。

これからもこの病気とは、上手くやっていかないといけないと思っています。

無理をせず、自分のできる範囲のことを、自分ができる力量で。

それを守って、マイペースに進んでいきたいと思います。

ここまで読んでくださってありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?