【ピノキオピー】MIMICが本当に良かったよ(前編)【ワンマンライブ】


どうも、seiと申します。


2023年7月29日(土)、ピノキオピーのワンマンライブ''MIMIC''に行ってきました。
会場はKT Zepp Yokohamaと、彼のワンマンライブとしては過去最大規模であり、かつて無かった大迫力の演出を交えたライブでした。

それがですね、すんげえ楽しかったんだ!!!!!

すんげえ楽しかったよ!!!ってのを共有するべく、この記事を書こうと思った次第です。
セットリストの順を追って感想をつらつらと書き連ねていこうと思います。

ということで早速書いていきますので、まだアーカイブ見てねぇよ!!!!!という方、この先ネタバレ注意です。

その前に、''MIMIC''のアーカイブが観れるURL投下。ぜひとも購入し、ピノキオピー史上最大規模のこのライブをとくとご覧あれ。

0.開演前

ホワイエ(ロビー)には物販ブースの他に、なんとピノキオピーの最新アルバム''META''のジャケ絵の顔ハメパネルがありました。アイマイナに擬態する貴重な体験ができて嬉しかったです。

(アイマイナに感情を吸われているかのようなピノキオピーがとてもキュートですね)

ここではアルバム''META''に収録されている曲がランダム再生されており、ライブに向けてボルテージは段々と高まっていきました。''匿名M''もそこで聴けまして、やたらと高音質なARuFaさんの声にウケました。

そして会場にIN。開演前BGMは毎回恒例''アップルドットコム(off vocal)''。これを聴くと「もうちょっとでピノキオピーのライブが始まるんだ…!!!」と期待と興奮が昂る、と同時に今回に至っては「大物になっても髄は変わらないんだなぁ」という安心も少々感じました。そんなこんなでもう18:00。開演の時間になりました。

開演に先立って、注意事項等の案内放送が流れました。
そこであることに気がつきました。

スクリーンでっか!!!!!!!!

クソデカスクリーンにビビりました。すごい。横浜以外のZeppは何回か行ったことあるのですが、どれもスクリーンは使用しなかったライブだったため、Zeppのクソデカスクリーンにビビりました。クソデカい。あとなんか銅鑼がある。あとこの注意書き可愛い。偶然かもしれませんがカラフルな配色で''MIMIC''や''META''のアートワークに一貫性を感じました。

そして放送がおわり、少し時間が経つと

遂に会場は暗転しました。

____''MIMIC''の始まりです。

1.オープニング

ピノキオピーのライブのオープニングで流れる曲はそこでしか聴けない1曲なので、毎回楽しみにしています。
今回はBPM120くらいのこもった音色のアンビエントな雰囲気からスタート。MIMICの始まりどころか生命の誕生すら彷彿とさせるどころか、「俺、胎児?」と思わんばかりの温もりを感じるような音作りでした。パーカッションの音が増えていくと同時にピノキオピーがやってきました。

ん…?

仮面を付けている…!?!?!


私の中のどうしてちゃんは言いました。
「どうして…」

「そうか、俺、タイムスリップしたのか…それなら合点がいくな…」

と驚いたのもそのはず、2016年頃までピノキオピーは仮面を付けて壇上にいたのだから。
しかし2016年の私はボカロと無縁だった為、当然ピノキオピーの仮面姿を直接見たことなんてありませんでした。
なので、このサプライズ(?)演出はめちゃめちゃ驚いたし嬉しかったです。

登場したピノキオピーの「セイッ!」という掛け声をキッカケにドラムのサガットさん、スクラッチ&サンプラーのRKさんが始動。こもった音色はクリアになり、ジョワッージョワッーとメインのシンセが鳴り、曲は盛り上がりを魅せます。私の中の盛り上がりスイッチもオン。

まもなくスクリーンにはどうしてちゃんとアイマイナが向き合うイラストがサブリミナル的に映りました。

「あ、これなんのMVだっけ」と考える余地もなく、とある曲がフェードイン。

2.転生林檎

まさかまさかの転生林檎スタート。
良い。イントロ好き。

早速勝手な誇大解釈をするのですが、''MIMIC''のトップバッターにこの曲を選出する意義とは

・本来''MIMIC''という題名になるはずだった最新アルバム''META''に準えたライブという主張

・ハイテンポかつ甲高いメロディや攻撃的な歌詞が無い為、スタンディング/着席鑑賞、古参/新規どの観客からしても''ピノキオピーのライブ''に入り込みやすい

そしてなんと言っても

・ピノキオピーが仮面を被っていた時代→顔出ししている現在の姿へ転生する演出

という点。今思えば「転生林檎しかないだろ」と言えるレベルの導入でした。

ピノキオピーが現在の姿に転生し、曲を終えたあと、彼はこう言いました。

「アルティメットセンパイに転生していきます」

3.アルティメットセンパイ

テンポ感やキー的にも良い繋ぎです。好きだ…。

ここでの楽しみポイントはなんと言ってもピノキオピーのアルティメットダンス(勝手にそう呼んでる)ですね。サッカーチームの集合写真のように腕を横に広げて横ノリしているだけのダンスなので超シュール。しかもデカいステージのど真ん中でやってるもんだから、変にかっこよさを感じました。私も一緒に踊りたかったのですが、流石に手を広げるスペースが無かったので、バレエダンサーがよくやってそうな、「ひ」みたいなポーズで踊ってました。

これ


そして今回もピノキオピーの腕には中古のG-SHOCKが。「このG-SHOCK売った人、その腕時計がZeppの壇上にあるって思ってもいないだろうなぁ…」って思いました。

この曲、左耳からよく聞こえるギターの音が気持ちよすぎるので、次聴くときは是非イヤホンで注目(耳)してみてください。

4.神っぽいな

''アルティメットセンパイ''の後にはキラーチューンがやってきました(ここまで全部がキラーチューンな気もするが)。

ゴォーーーンというの鐘の音が聴こえた瞬間、会場は「うおおおお!!」という歓声に包まれました。流石はピノキオピーの代表作。この会場にいる人全員でイントロクイズやったらかなり壮絶な戦いになりそうですね。

爆音で聴く''神っぽいな''ってひと味違う、それどころかひゃく味くらい違うんです。めちゃめちゃノリノリになれます。サビ終わりのRKさんのスクラッチもめちゃめちゃかっこいいので注目してみていただきたい。

(超会議2023 超ボカニコより)

それにしても''神っぽいな''が3番手なの、異様にしっくりきましたね。なんでだろう。
WBCで言う ''3番バッター大谷翔平'' 的な?
アニメで言う ''第3話にどんでん返しがあるやつ'' 的な?

でも仮にここで観客が知らないかもしれないような曲や比較的落ち着いたミドルテンポの曲をぶち込むと、それはそれで盛り上がりに欠けてしまいます。
そう考えるとヒットチューンを連発させた方が盛り上がりも良くなりますし、しかも知名度が一番高いであろう''神っぽいな''でボルテージを一気に上げられます。

みんなで一緒に「風!!」って叫んだり、リズムに合わせて跳ねたり、この時点で気分は最高潮にまで達していました。

そして曲終盤、間髪入れず次の曲へ_______

5.腐れ外道とチョコレゐト(META remix)

し、死ぬ〜〜!!!!

ピノキオピーの世間体
・腐れ外道の人
・すろぉもぉしょんの人
・神っぽいなの人

の中の2曲が連続で来てしまいました。会場を丸呑みする勢いで音楽は鳴り続け、もはやKT Zepp Yokohamaはピノキオピーワールドと化していました。

META remixは過去のアルバムに収録されているHUMAN ver.より音数が少なくスッキリしたアレンジとなっているのですが、ライブノリは相変わらず良く、''神っぽいな''のグルーヴ感のまま大変盛り上がりました。

6.閻魔さまのいうとおり

イントロ「デーデデッデッデデーデデッデッデ」
初音ミク「あああああああああああああ」
ピノキオピー「一気にいきます」
ピノキオピー「Drums!!!」
サガットさん「ドゥルルルルルドゥルルルルルスタンタン!」

この流れ良い。一気にいきすぎていて私の脳は逝きかけていました。

この曲のサビの「閻魔さまのいうとおり」という歌詞の前のドラムの「サクッ」とした音色(表現合っているのだろうか)が気持ちよすぎてそこからサビ終わりまでリピートして快楽を得るくらいに気持ち悪いことをしていたため、閻魔さまでは毎回ドラムを集中して聴いてしまいます。会場がデカくなり音響もレベルアップしているからか、音の響きもすごく良かったです。後のMCによるとサガットさんのドラムの手数が増えているそうな。

・MC1

ピノキオピー「自分のペースで楽しんでくださいね。疲れたら座って観てもいいし」

俺「やさしい」

7.コスモスパイス

MCで一旦休憩してからこの曲はすんごくちょうど良い!!!トップバッターの''転生林檎''と同じでハイテンポでありハイトーンの無い曲。さらには合いの手も入る楽しい曲です。

ましてや曲の冒頭には「メザメヨメザメヨ オロカナ ニンゲンドモヨ…」というセリフがあります。さては束の間の休憩から小宇宙へ呼び戻そうとしているな…

さて、お呼びとあらば''KAIGAN''しちゃいますか、第三の目を…!!!

俺「うおおおおお!!!!」


俺「Thank you!!!!!」

俺「Pa Pa Pala Pa Pala!!!!」

俺「K.A.I.G.A.N!!!!!!」


って感じでめちゃめちゃ楽しみました。

8.エゴイスト

緩急の''緩''にあたる部分、ここで登場。
歌詞が良いですよね、この曲。

わたしはわたし 嫌でもずっとわたし

嫌なことがあったって''自分自身である''ということは免れない遣る瀬無さを感じつつ

みんなが嬉しい時 なんとなく悲しい
みんなが楽しい時 なんとなく寂しい

反骨心をくすぐられるような、または「自分と大衆との感覚のズレがあったって、自分の感覚は曲げられないし、しょうがないよね」と励まされているような、不思議な感覚に陥ります。

この曲でピノキオピーは、ほとんどの歌詞を初音ミクと同時に歌い上げていました。MIMICのアーカイブを買っている方はこの曲を歌うピノキオピーの表情に注目していただきたいです。心を込めて歌う姿に涙した人もいるのではないでしょうか。

かくいう私も、四つ打ちのテンポとグルーヴ感に酔いしれながらもポロポロと涙がこぼれ落ちました。情緒不安定。

そして次の曲へ。

9.甘噛みでおねがい

エゴイスト→甘噛みの繋ぎが超〜神がかっていました。音楽に詳しい人に分析していただきたいくらいに神がかっていました。

''エゴイスト''と''甘噛みでおねがい''、テンポ感はほぼ変わらないのですが、落ち着いた曲調の前者に対し、後者は合いの手を入れたりピョンピョン跳ねれたりと、お互いの良さを感じました。そんな二者二様な曲を繋げたときのグラデーションが美しゅうて。

この曲のサビあたりで、またもや私の盛り上がりスイッチが押されました。
合いの手を入れるのが本当に楽しかったので、もし次のライブがあったら聴きたい曲ナンバーワンです。

10.デラシネ

デラシネ

デラシネエエエエエエエエ!!!!!!

デラシネデラシネデラシネデラシデラシデラシデラシデラデラデラデラデラデラデデデデデデラシネ

ぶち上がりました。バイブスが。
私のぶち上がりスイッチが押されました。

ピノキオピーのルーツとも言われる''電気グルーヴ''を彷彿とさせるテクノ感のあるインスト(+セリフ)曲。デカい会場であればあるほど熱気も増します。


そして、とある曲のイントロがフェードイン

11.ニナ(Jumping remix)

ぶち上がりスイッチ連打。
こんなにもぶち上がるのにこの曲の歌詞ときたら

生きていることが 楽しくなったらいいのにな

です。「もう生きるのやだやだ!!!!がはははは!!」というマインドで頭の中からっぽにして楽しみました。


そんな脳筋野郎のことはどうでもよくて、この記事を書いている最中に気づいたのですが、''エゴイスト''から''ニナ''までの4曲、BPM(曲の速さ)がほぼ変わってないんですよね。なのでここまでのセトリの流れに違和感の「い」の字もありませんでしたし、緩急の取り方も完璧なのでは?と個人的に思っています。というか同じテンポでこんなにも違う雰囲気の曲が作れるのすごくないですか?

12.ラヴィット

ギャー。

BPMは上がり地雷系チックな曲へ。
人を盲目的に好きになることへの警鐘も含まれた曲だとわかっておきながら

「大好き!!!!!」

って叫んじゃいます。この場では''か弱いウサギ''でいさせてください。あとサビでMVの子に動きを合わせるの楽しい。

地雷系チックな曲といえばもうひとつ……

13.魔法少女とチョコレゐト

そう繋げてくるかー!!!!!!!!

早速またどうでもいい話をぶっこむですが、ここまでずっとぴょんぴょんしたり手挙げたり叫んだりしていた私は体力の激しい消耗と体温の高まりを感じたので、手を挙げるのを止めて飲み物をめちゃめちゃ飲んでました。熱中症対策大事。

ですのでこの曲はどちらかというと身体ではなく聴覚で楽しんでいました。サビの裏で流れているメロディ (特に''誰が敵か味方かわかんないし''に被ってる副旋律) (チャン♪チャン♪チャンチャラランランってとこ)(伝われ)が好きで、涼を取りつつしっかり集中して聴きました。爆音で聴くチャンチャンチャンチャラランランは確かによかった。

あと、''陰険で(ピョーン)強欲で(ピョーン)滑稽で(ピョーン)外道で(ピョーン)''って完璧な音ハメで跳んでる観客がたくさんいてすごく楽しかったです。

そして曲が終わると、聴いたことの無いイントロが流れてきました。

俺「なんだこれ、新曲か?」

ピノキオピー「胸いっぱいのダメを〜セイッ!」

14.胸いっぱいのダメを(アレンジver.)


夢でも見てるのか!?!?

メロコアだった原曲に比べて、音数が少なくなりドラムは四つ打ち主軸でぴょんぴょん跳ねられる曲へと様変わり。音源化切望。

マゼンタと青みがかった白のライティングが曲の雰囲気に合っていて、とても印象的でした。

ダメ

ラスサビ「中学生のダメを」から「抱えながらいこう」までの畳み掛けに圧倒されまくりでした。

・MC2

メンバー紹介。

RKさん・・・おういぇいのゆっくりボイスサンプラーが可愛い。シャワー室の水圧が強かったらしい。

サガットさん・・・向上心の塊。HUNTER × HUNTERのネテロ会長。

サイトウユウマさん・・・VJ。客席からは見えなかった。

株式会社HIKE・・・ライブの主催。多岐にわたるコンテンツ制作を行う。

その他、裏方まで紹介されていました。

そして

ピノキオピー「遠くから来たよって人いますか?」観客1「佐賀県」
観客2「スイス」
観客3「フランス」

ワールドワイドなピノキオピーでした。

ピノキオピー「次の曲では、インタビューをさせていただきたいなと思います」

俺「来た」

15.匿名M

ARuFa(音源)「えー、本日はインタビューよろしくお願いいたします」

俺(…あれ?ボカニコではピノキオピーがインタビューしてたよな?まあでもマンネリ化を防ぐためにも音源のまま流すのも頷ける…。ARuFaさんの声Zeppで聴けるだけでもありがたいしな…)

初音ミク「匿名Mですなんか歌・・・・

初音ミクがインタビューに答えているあいだ、下手からは何やら黒い男の影が。目元あたりは、やけに黒光りしている。

観客「うわあああああああああ!!!」

異様な歓声が場内を包みました。私も目を凝らし、登場した人物をよく見てみ・・・・

男「好きな食べ物は?」

俺「うわああああああああああ!!!」



後半へつづく⤵︎ ︎

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