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新型コロナウイルスの「予防」に効果が期待できそうな方法

※この記事は全文無料で読めます。

世界規模で感染が広がっている、新型コロナウイルス。

日本は一応、水際で食い止められているのかな? といった状態ですが、空気に国境はありませんし、ウイルスに入国審査なんて無理ですから、急にどこかからぽっと出てくるのも時間の問題かと思っています。

多くの方がそう思っていらっしゃるのか、感染を防ぐためにマスクや消毒液が大量に買われて品薄状態に。

ウイルスを体に入れない、という予防対策はもちろん効果的ですし大切なことですが、私はもしウイルスが体内に入ってきても、やっつけられるくらい体を強くしておくことも大切だと思うのです。

つまり、免疫力を高めるということですね。

今回の新型コロナウイルスは、現時点では薬やワクチンも開発されていないので厄介なのですが、消毒によって殺菌できる、免疫力の高い人は感染率が下がるといった特徴があるようです。

だから極論ではありますが、免疫力をあげてウイルスの感染する隙をなくせれば、感染の拡大を抑えられるのではと考えています。

私は現在、東洋医学について学んでいる最中ですので、東洋医学的に簡単に免疫力を上げられる予防法を一つ、こちらにあげておこうかと思います。

免疫力を高めるにはお灸が効果的

免疫力を高めるには、お灸がお勧めです。
お灸とは、ヨモギの葉を乾燥させて余分なゴミを取り除いて作る、モグサを燃やして行う治療法。ヨモギは昔から薬草として、漢方でもポピュラーな植物です。
お灸は、皮膚の上でモグサを燃やして、熱と薬効成分を体内に送り込んだり、表皮に熱刺激を加えることで治療をすることができます。

モグサを使用してのお灸は鍼灸師の資格がないとできませんが、せんねん灸など、誰でも使えるお灸も販売されています。

お灸は主に、ツボの上に据えます。かいつまんで言うと、ツボは身体の中を巡る様々な栄養や生命エネルギーのようなものが出入りしやすい場所とされていて、そこに刺激を加えることで、体内のエネルギーの流れを良くしたり、悪いものを排除する力を高めることができます。

体表に近い部分には衛気(えき)という、外から入り込んでくる病原体などと戦う役目を持つエネルギーが流れて、私たちの身体を守ってくれています。免疫力の源のようなものです。これが弱まってしまえば、病原菌は体に入り放題、追い出すことも倒すこともできず、人は病気になってしまいます。

ツボから的確な刺激を加えることで、衛気を活性化させて免疫力を高めることが、お灸療法の目的といえます。

免疫力を高めるには足三里が効果的

ツボは体中に300カ所以上あり、それぞれに流れや関連する臓器などが決まっています。適当に刺激を与えても求める効果は期待できません。

免疫力を高めるために有効とされているのは、「足三里(あしさんり)」と呼ばれるツボです。

足三里は健康・長寿のツボとされ、お灸を据えることで病気を予防し、長生きできるともされています。

江戸時代には、毎日欠かさず足三里にお灸を据えたことで200年以上生きた人もいるとか。

奥の細道で有名な松尾芭蕉も、旅にでる前には必ず足三里にお灸をしていたといいますし、「足三里に灸をしていない奴とは、一緒に旅に出ん!」と頑なだったとか。そのおかげで、無事に日本中を歩いて旅できたというわけです。

こういう小話は、東洋医学の業界では一般的で、学校の授業などでは耳にたこがでくるくらい聞かされます。

とにかく、それくらい足三里は効果があり、昔から重要視されていたツボなのです。

それだけ聞くと、「ただの昔話でしょ」と一蹴する人も大勢いるんだろうなーと思いますが、現代でもその効果は立証されてきています。

たまにテレビでやっていますが、今、お灸がたいへんブームになっている地域があります。

それはアフリカ。

高度な治療が受けられないアフリカの発展途上国などでは、手軽な予防医療としてお灸が大活躍しています。

特に効果が出ているのが、結核の予防。

もう忘れ去られた病気と思っている人も多いですが、感染力が強く、発症すると致死率も高い、今も根強く残っている病気の一つです。
日本でも今もって根絶されず、毎年死者が絶えず出ています。

日本では感染者を隔離できる病棟があるし、大量の薬を使って菌を倒すことができますが、アフリカの貧しい地域ではそうはいかない。発症してしまうと、ほとんどの人が助かりません。

だからお灸をして免疫力を上げることで、結核に感染しないようにしているわけです。

その効果は覿面で、お灸をした人は結核菌の感染率が下がり、感染したとしても重症化せず、延命率を上げることができるようになりました。
アフリカの人たちだって馬鹿じゃありませんから、見ず知らずの異国の人間が持ってきた胡散臭い治療法なんて、最初は見向きもしなかったでしょう。
効果があったから、みんなやってるんです。
科学的な根拠や研究記録がなくたって、その事実があれば充分だと思います。

結核は長らく治療法が確立されず、世界中で多くの人が感染して亡くなりました。

この状況、今のコロナウイルスと似てませんか?

少し脱線していろいろ書いてしまいましたが、要するに免疫力を高めてコロナウイルスの予防をするのに、ツボへのお灸も効果があるに違いない。ということです。

足三里の場所

足三里は名前の通り、足にあるツボです。

医学的に言うと、
・下腿前面
・腓骨頭の直下と脛骨粗面下端との中間、前脛骨筋中
の場所にあります。両側にありますよ。

簡単な取り方としては、外側のくるぶしから膝に向かって足を指でなぞり上げて、骨の出っ張りで指が止まる場所、になります。

押してみると少し凹んで、痛気持ちいい感じがするかと思います。

そこにせんねん灸などを据えると、ツボを刺激して免疫力を高めることができます。
やけどや水膨れには注意してくださいね。

お灸が怖い、熱いのが苦手という人は、指で押しても多少は効果があります。

痛すぎない程度に毎日4~5回、優しく押してあげてください。触れるだけで痛くなったり青あざができたときは強く押しすぎですので、控えてください。

心配な場合はプロの鍼灸師にお願いするほうが確実です。

とまあ、新型コロナウイルスに対して自分や家族の身を守るために、こんな方法もあるよという一つのお話でした。
普通の風邪の予防などにも効果がありますし、マラソンや山登りなど足を酷使する前にも良いかと思います。興味がある方は一度試してみてはいかがでしょうか?

でも、お灸の本場であるはずの中国があの調子だから、あまり説得力はないのかもしれませんね。
今は中国も西洋医学の恩恵に染まってしまっていますから、病院に殺到するしかできなくなっているのかもしれませんが。

古代の中国には素晴らしい治療法や未病法があったんだから、それを忘れずにこういった時に存分に発揮してもらいたいと思いますね。

新型コロナウイルスの「予防」に効果が期待できそうな方法その②
も掲載しています。
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