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冬だけどやっちゃお!ってことで振り返りの話をしたい。【20/21 EPL 前半戦個人レビュー】Part 1

■初めに

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クリスタルパレスで開幕し、絶望のスパーズ、アーセナル戦を経て、開幕早々にリーグテーブルを見ることを拒んだ僕らの20/21シーズン。それを踏まえて上記画像を参照してください。

マンチェスターユナイテッドを愛する紳士淑女の皆さん、いかがお過ごしですか。

ちなみに煽りじゃありません。思いがけない春の到来でオーレの首がすっ飛ぶ→プレミア13戦無敗中です。こんな嘘みたいな進捗で本当にいいんでしょうかという感じだが、そもそも「開幕5試合ってなんで毎年バタバタするんだろうね」という。

調べてみたところ10-11〜20-21までの合算で66%、直近5年だと63%となんともリアクションに困る勝率数値。そこからズルズルというのが伝統芸ですが、ただ今季はこっから負けません。

ターニングポイントは第6節以降でしたでしょうか。一体何をしたか?というとスカッドの再編成。主に中盤の陣容にメスを入れた訳ですね。

「それでもこんなに負けなくなるもん?」と正直よく分からんですな。

ボランチ(マクトミネイ、フレッジ)2人で守備の安定が担保され、フリーロール気味だったブルーノのタスクが整理されました。ラッシュはラインブレイクで飯食って行きそうだし、ショウはスーパーだし。組織循環が良くなったということは確かですが、それにしてもですよね(要するに選手選考ミスってたんじゃ...)

ともあれ一周してトップに立ってるってのは悪くないもんです。魔境プレミアリーグのトップにスールシャールが鎮座する、ロマンと言わずしてなんとやらです。前置きが長くなりましたが本題の採点していきます。

【GK】

■GK ダヴィド・デヘア

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ここ数シーズンパッとしないが、貢献度の収支でまだ今季も責められない人。

ファンハール政権時にフランツ・フックが足元を仕込んで、今季そのフィードが○。「ダメな時はダメ、良い時は良い」というサイクルで適度にアレですが、波は減ってきました。ヒエラルキーの頂点に君臨するアリソン、エデルソンの後塵を拝するもプレミアでは恐らく3番手ポジション。まだまだ大事にしてあげたいですね。5年以内にCL取って大団円が理想的なストーリー。

評価: ○

■GK ディーン・ヘンダーソン

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ブレイズに2シーズン修行に出されてた国産のホープ。

今季はカップ戦を中心にここまで公式戦10試合の出場。「セービング良し、反応良し、ポジショニングいまいち」の3点セットに、ビルドアップがてんでアレなold style goalkeeper。ノイアーがプレーモデルっぽいが、俺には色気を出して誤爆するジョーハートにしか見えないことがある。身の丈を知ることをアドバイスしてあげたい。ハイスクール映画で絶対、主人公虐めてるタイプのカースト顔。

評価: △

■GK セルヒオ・ロメロ

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今季出番なし。

遡ること昨季ELのコペンハーゲン戦、そこから実戦を離れてるアルヘン守護神。出れば常に60点の安心感で2ndGKとしての勤めを果たしてきた功労者。ただGK事情は残酷なもんで現在はイギリスを離れ、母国で絶賛就活中らしいっす。良い未来が待ってることを願うばかり。リンゴは元気にしてるかな。

評価: -

■GK リー・グラント

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消息が掴めない。故に目撃すると謎にちょっと興奮するTire1選手。

遅咲きの苦労人且つ、どのクラブにも1人はいる聖人枠の1人。契約延長を勝ち取って涙ぐむ場面も提供するなど、総じてサポーターのツボを熟知している38歳。ライセンス取得に勤しんでるらしいとの風の噂が。こちらもセカンドキャリアを応援したい。

評価: -

【DF】

■CB ハリー・マグワイア

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開幕前のギリシャで一悶着あったキャプテン。

相棒たちが不甲斐ないばかりに本人のトップフォームも迷子になりがちな、繊細ボーイ。心ここに在らずな開幕当初の軽さが消え、後ろ向きにしなきゃまぁほぼノーチャンスの仕上がり。見えないとこで2、3回ペナルティを見逃されてるので、手癖の悪さは気をつけてください。それ以外はほぼ文句なし。

評価: ○

■CB ヴィクトル・リンデロフ

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裏切られた。良い意味で。

プレミアの猛者たちと鎬を削った(というか一方的に削られた)経験をしっかりアウトプットしてきたシーズン。主にマグワイヤ、ワンビサカの尻拭いを淡々としつつ、抜群に読みが冴えるシーンが散見。危機察知とカバーリングの鬼と称しておく。

リオほどアスリート体質ではなさそうなので、明日にでもネスタになってほしい(願望)ごく稀に全てを無にする0点の対人対応を見せてくれるうっかり枠の側面もあり、個人的には嫌いなれないが一刻も早くそれ辞めた方がいいとアドバイスを送りたい。

評価:◎

■CB エリック・バイリー 

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モウリーニョのレガシー。

ポテンシャルは特大でありながら、いい波に乗り切れないスペ体質。フィジカル頼みのプレースタイルが影響し、自爆の負傷がデフォの未完の大器に甘んじている。次のジョン・テリーと呼ばれたジョーンズを知ると大概の選手は救われるが、今季はここまで公式戦11試合の出場で選手としては停滞気味か。まだ大きな故障はないものの、いずれ筋肉系のトラブルで居なくなってることでしょう。

評価: △

■CB アクセル・トゥアンセベ 

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CL要員の様な格好になっていたアクセル。

アウェイのCLパリ戦ではあのムバッペを完璧に完封し、サプライズを提供した。フィジカルとスピードを備えつつバイリーほど強引さが無いクレバーなモンスター。ただ例によって彼もまたスペのタグ付きである。CBの3、4番手よりメンサーが抜けた右SBのポジション奪取が近道かも。ここからの過密日程でバイリー共々居なくならないことを切に願うばかり。

評価:△

■CB フィル・ジョーンズ

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「ダンカン・エドワーズ、フェルナンド・イエロ、フランコ・バレージにだってなれる」

名だたる名将からの賛辞を受け、ファギーにも「ユナイテッド歴代最高選手になれる」と太鼓判を押された永遠のワンダーボーイ。蓋を開けたらエンターテナーとしてフットボール界最高を突っ走っている。なぜこうなったのか、ファンも本人も謎である。ちょうど1年試合に出てないらしく(1/27日現在)直近で放出枠にリストアップの報道でお別れが近そう。スモーンズよ永遠なれ。

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評価: -

■CB マルコス・ロホ

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そんなジョーンズより悲惨な奴。2014年ワールドカップのベストイレブンなんですよ彼。前十字を手術で再建して以降はプレー機会もグッと減り、もはやピッチに立ってる印象すら危うい。みんなの記憶に残るのがジョーンズ、そうでない方がロホと大雑把に覚えてあげましょう。夏に契約が切れるタイミングでボカに行くという計画があるみたい。こちらも放出候補。

評価: -

■RSB アーロン・ワン=ビサカ

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身体のリーチを生かした異次元のインターセプトは流石。対面守備では無類の強さを誇り、スプリント系も苦にしなかった。

ただ残念なことに攻撃性能が乏しく、アイソレーションの利点を最大化できないのが痛手。今季途中からSBの仕様変更があり、ショウと共に「インナーラップ」の導入に寄与。個人戦術の成長は目覚しいが、個人的には攻める感覚は磨きたい。ただこのまま守備の人でいてほしいという気持ちもあるが。良い着地点を見つけてほしい。

評価:○

■LSB ルーク・ショウ

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前半戦のMVP。

テレス加入で火がつき、ついに覚醒した。疑いなきサッカーセンスにモウリーニョが愛の鞭を叩き込んだのが遠い昔のよう。左に人が集中する設計でその中核を担う。主にビルドアップ面の貢献が飛躍的に向上し、ハーフレーンへの侵入とゲームメイクを両立する大車輪の稼働。もう少しボールを動かす循環のスタイルでどう機能するかも見てみたい。フィジークを知ってたら、ライアンテリーっぽいよね。

評価:☆

■LSB アレックス・テレス

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今季加入組の1人。組み立てのバリエーションが豊富で密集でも難なく捌けるチャラい奴。攻撃性能にステータスを振りきってる気もするが、上下はきちんと厭わない。ショウが奮起するきっかけになり、彼のプレーモデルに影響をもたらしたクリエイティブなラテラル。守備は総じて軽いがラファエルに慣れてる僕らは許容範囲が広いのである。圧倒的マフィア面。

評価: ○

■LSB ブランドン・ウィリアムズ

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UKボーイズバンド系のイケメン。失礼だが、それ以外の印象が特にない。笑

高次元なポジションバトルに完全に置いてかれ、今季公式戦は6試合の出場。両サイド対応というメリット以外はなかなか強みが掴めず、経験値が足りない。セインツを筆頭にレンタルの噂が白熱しているので、まずは居場所を見つけて試合に出てほしいところ。

評価: △



Part1は以上。Part2は【MF-FW】編の予定。気が向けばオーレ評とビック6以外という縛りでベストイレブンの選出を行うかも。


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