見出し画像

川口ちゃんの衣装計画#98 コンセプト活動@庭園

・ディオール展に行ってきた

展示されていたドレスたち、すごかった。途中から、あれ、これらは本当に服なのか…?という気持ちになるくらい。まさに夢のクチュリエ…。

素敵な展示方法×素敵な展示物

でも不思議とどれも自分で着てみたいとは思わなかった。バッグも欲しいとは思わなかった。美しいけど。大変に美しいけど。好みではなかった。

ただ、DIORの世界観に出てくる庭やら花やらは私も大好きだから、好きなものをこんなにもラグジュアリーなクオリティで商品化してくれる人がいる幸福は感じた。あきやさんじゃないけど、スカーフ欲しくなった。ディオールのかけらを自分の日常に取り入れたい!

お客のお姉さんがリアルに三度見してたバッグ


展示の途中で過去の広告一覧を流している簡易シアター的な空間があって、そこで見た森の妖精たちに服を売る映像が最高だった!帰ってからYouTubeでもう一回見ちゃった。たぶんまた見る。無料で公開されている作品だけど全く知らなかったから、ここで出会えてよかった。ずっと公開し続けてほしい。


そこで香水の広告をたくさん見たせいで、ミスディオール辺りが欲しくなっちゃった!単純!ミュージアムショップでミニ香水売ってたらバカ売れしただろうな。ていうかこの展示を見てシャトルバスでGINZA SIX行ってしまったら本当に危ない…。香水買ってしまう…。香水は買えなくてもマキシマイザーくらいは買ってしまう…。

しかし、ハイブランドというのは、特別に美しいものを生み出して、特別に美しくない人々(一般庶民)に売るんだね~。すごい商売だね~。

そういえば「ミス ディオールの庭」エリアでは、BGMに鳥のさえずりが流れていたんだけど、それが私がよく見ているゲーム実況者の牛沢さんのエンドカードで流れている音声によく似ていて、ディオールの美しいドレスたちに囲まれてまさかのゲーム実況を思い出すという事態になった。

思い出したのは牛沢でした


・コンセプト活動もしてきた


実はこっちのほうが楽しみだった。

ディオール展がやっている東京都現代美術館は清澄白河にある。
そして清澄白河には、清澄庭園がある!

私の心は桃の木と鯉のいる公園に居るので、フィールドワーク(?)として、展示の帰りに美術館にある「二階のサンドイッチ」でサンドイッチをテイクアウトし、清澄庭園に向かった。

半袖で全然大丈夫なくらい良い天気だったのに、庭園に入ってすぐ大粒の雨が降り出した。確かに午後は雷雨の予報だったけど、予報より一時間くらい早く降り始めた。

あいにくの雨模様だったが庭園は美しかった。やっぱり水辺は癒される。

ギリギリ晴れていた時の一枚(降ってはいる)
春の緑は明るくておいしそう
こういう野生みのあるお花大好き


ただ、清澄庭園の鯉は錦鯉でなく黒い鯉だった。
私が公園を作るなら、やっぱり錦鯉で、池の水は緑ではなく透き通った色がいい。わざとらしく青い水槽や生け簀に興奮するタイプなのでもう少し人工的な空間のほうが良いのかしら…あともう少し狭くてもいいなあ、などと妄想を楽しんだ。

最近は庭園に合うファッションってなんだろうと考えていて、そこにいる人たちのファッションを見れば何かひらめくかな~なんて期待したけど、特になにもひらめかず。先日こんな記事を見つけたけど、わりとなんでもありなのかもね。

次第にのんびり自問自答している余裕もないくらい天気が荒れてきた。足元はぬかるみ、雷も鳴りはじめ、雨もゲリラ豪雨並みに降ってきて、屋根のあるベンチはどこも満員、屋根のないベンチは当然びしょびしょ。サンドイッチを食べずに家まで持って帰るとなると、時間的に傷みそう…。

ということで、屋根はあるけど本来座る場所じゃないところで体育座りをしてサンドイッチをむしゃむしゃ食べた(お行儀悪くてごめんなさい)。想定よりかなりワイルドなピクニックになってしまった。

サンドイッチを食べながら、なんだか私は別に公園で自分がピクニックしたいわけじゃない気がするな~と思った。遊びに来る側ではなく、主でありたいんだな、たぶん。

家に帰ってきて、あきやさんの話を思い出してぬかるみを歩かせてしまったスニーカーを拭いた。靴裏に小石が一粒挟まっていた。庭園からはるばる連れてきてしまったのだろうか。連れ去ってごめんね。それともあなたが長旅を望んだのでしょうか。案外その辺の石だったりしてね。

信じないことが信条🍤