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川口ちゃんの衣装計画#117 美学と安心と挑戦と

【2023年11月後半の自問自答】

最近、おしゃれになるために、好きな服でなく普通の服を買おうとしているんだけど、やっぱり好きな服も諦めきれないでいる。似合わないのに。

だって可愛いんだもん。
ときめくんだもん。

大好物を前にしたらお腹が空いてよだれが出てくるのと同じで、この反応は本能的なもので、抑えられない!でも、好きな服を着た私は、全然なりたい私じゃないのだ。だからもう選ばない。でもやっぱり好きな服が着たい。頭の中、でもでもでもの繰り返し、無限ループ状態。どうしたものか。

そんな時にあきやさんの日記が更新された。

また、「好きな本、漫画、映画、音楽、コンテンツ」をまとめておくと、ファッションを極めようと思った時に、かなり役立ちます。「なぜ私はこの服に惹かれるんだろう」と思った時に必ずそこには「文化」が滲んでくるからです。

記事の中のこの言葉がなんだか刺さった。今のこの悩みの解決の糸口になるかもしれないと思って、私の好きなカルチャーを思い返してみた。

その結果、私の"好き"な服とそれらは繋がったけど、残念ながら、これからたくさん買おうとしているベーシックな服とは繋がらなかった。まあそうだよね。

さて、短い人生、しかもなかなかオシャレする機会のない子育て中、使えるけどもときめかない普通の服を優先的に買って、本当にいいのか。

もう一度自問自答してみたけど、やっぱり、今の私のまま好きな服を着たところで、どうしてもダサくて、自分はそれが許せないという結論に至った。

ちなみにこのダサいっていうのは…私は前に、24時間365日オシャレじゃなくてもオシャレだ!みたいなことを書いたけど、それとはまた意味が違っていて、あっちはいわば心意気の話で、今回はセンスの話なんだよね。

好きな服を着た私のことをダサいと判断しているのは、心理学の読み物でよく見る"脳が勝手に作り出した他者の声"でもなく、ネガティブな自己否定でもなく、単純に私の美学なんだと思う。

(趣味の範疇の)ファッションは、みんな違ってみんな良いと思うけど、センスの良し悪しというのも確実にあるとも思う。でなければ世の中にデザイナーさんもスタイリストさんも不要だからね。

なので、たとえ自問自答ガールズが好きな服を着た私のことを素敵だと褒めてくれたとしても、自分で自分をセンス良い!と思えなければ、全然良くない。私が私を認めたい。

人によっては、その美学に反した自分の姿をばねに変わろう(筋トレするとかメイク頑張るとか)と思えるんだろうけど、美学とかのたまうわりに、私はそういう方向で努力をする人間ではない。ストイックのスの字も無い。

なので、好きな服を着ることを選ぶ=自分の美学に反し続けるということになる。

ファッションに限らず、己の美学に反する行動をしてしまうって、とてもストレスだよね。ストレスって、服を選ぶに当たって絶対排除しなければならない要因じゃない?あきやさんいつもそう言ってるよね!

そうか、要するに私の場合、"己の美学に反していないこと"も服に求める必須の機能として考えるべきなんだわ。自宅で洗える、毛玉にならない、のような条件の中の一つとして。

私にとって普通の服(が生み出す基本のオシャレさ)というのは、実際のところ、あきやさんの言う【ファッション欲求5段階説】の②快適欲求くらい基礎の方にある条件なのかもしれない。"私らしさ"よりかなり前段階の"安心"の部分。

反対に好きな服というのは⑤自己実現欲求にあたるもので、それは私にとっての"挑戦"なんだろうな。

普通の服or好きな服という悩みは⑤同士の話だと思っていたけど、間違えていたっぽい。

よし、最初から自分らしい制服を極めるガールズもいるけど、私はやっぱり安心を先に作ろう。その方が結果的にのびのびと好きと向き合える気がする。あ〜なんかすっきりした。言語化素晴らしい。

信じないことが信条🍤