動画編集のコツはAviUtlの外にあり?

今回は、AviUtlの操作と動画編集は別物ではなかろうかというお話。

AviUtlは動画編集をするためのツールです。

AviUtlの操作が上達すると、相対的に動画編集も上達すると思います。新しいスクリプトを入れたり、今まで知らなかったパラメータの設定を覚えたりすることでできることが増えますから。

ですが、ある程度の操作を覚えていわゆる中級者以上になったら、それだけでは動画編集のウデマエは上達しづらくなると思います。

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たとえばグリッチ。これができると動画編集がうまくなるのかなって考えてみます。

今の自分ができないとしたならば、この表現を覚えることでできることが増えるので、動画編集も一歩前に進んだことになると思います。

できない人とできる人を比べたら、できる人はちょっと先にいるかもしれませんね。

では、既にできる場合はどうでしょう。グリッチ表現ができる人同士を比べても優劣なんてつけられませんよね。

どこで違いを見せるかといったら、それは「運用」だと思うのです。

いつどこでグリッチを使うのか、どの程度使うのか、こうした運用こそが動画編集のウデマエに繋がっているのではないでしょうか。

どんなに格好いいテクニックを覚えても、使い方を間違えば良さが半減してしまいます。

私もニコニコ動画にMADを投稿していた初期はエフェクトバリバリの動画を作ったりもしました。今思い返せば恥ずかしくなるほどの出来です。

エフェクトはかかっているかいないかわからないくらいが丁度いい。

このことを覚えてからはだいぶ見やすい動画を作れるようになりました。

あぁ、こういうのが本当の動画編集のウデマエなんだなって。FLAPPERで紹介しているスクリプトの使い方などは、いわゆる、AviUtlのウデマエです。

派手なエフェクトを多用せず、シンプルなのにすごいと思える動画を見たとき、上級者を目指すには単純にできるだけではダメなんだなと気づかされました。曲や動画の雰囲気に合った演出を選び抜かなければならないと。これはAviUtlをいじっても身に付かない、AviUtlの外の知識やテクニックなんですね。

さきほどの例でいうと、グリッチはノイズの一種です。きわめて短いフレーム数で構成されるものです。その効果は主に転調といったアクセントにあると思います。

・明るいシーンから一転、暗いシーンへのつなぎ

・単純にAというテキストからBというテキストへの切り替え

・比較的長めのシーンとシーンの間を取り持つようなつなぎ。

・ノイズの効果音にあわせた画面の歪み

こいういった場合に有効だなと感じます。逆に、長時間グリッチを使ったシーンや連続して使い続けたシーンなんかは、グリッチの良さであるメリハリを失うことになってしまうと思います。

動画編集のウデマエを上げるには、コンセプトをしっかり決めてそれに沿った演出を選ばないといけないんですが、実践するとなるとこれまた難しいんですよね。

私はそうしたことはデザインの勉強で学びました。コンセプトの大切さや色の持つ意味、レイアウトでの見せ方など動画編集にとても役立ちます。

ときにカメラの知識だったり、画像編集のテクニックだったりもします。

まさに動画編集はAviUtlの操作だけに非ず。

AviUtlや動画編集以外の周辺分野の情報も積極的に取り入れて動画編集に活かしていきたいですね。


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30+ SIMPLE MULTIPURPOSE POWERPOINT TEMPLATES

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Abstract organic shapes banner

たとえば、こうしたテンプレ集ひとつ見てもレイアウトや配色の参考になります。


最後に私がすきなMADを紹介しますね。

いずれも曲と動画の雰囲気と演出がぴったり!と思う作品で、個人的にだいすきな動画です。


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