見出し画像

on the pitch【東アジアE-1選手権 日本🇯🇵vs韓国🇰🇷】

東アジアサッカー連盟(EAFF)が主催する、9回目のE-1サッカー選手権2022。

先日、日本は実に9年ぶりにそのタイトルを獲ることができました🏆

そんな優勝を決めた第3節vs韓国代表のゴールシーンをGK目線で解説してみました👀🧤

1-0で日本がリードする後半19分。
CK(コーナーキック)からこの日の2点目が生まれます。

このゴールについて解説するにあたり、まずCKについて説明する必要があります。

CKの守り方

CKの守り方は大きく【マンツーマンマンディフェンス】【ゾーンディフェンス】の2つに分けられます。

マンツーマンディフェンスは、1人1人の相手にそれぞれ担当を振り分けて、1vs1の状況をつくることです。
そのメリットは、相手マークを明確にできることで、自分のマークに負けなければ失点を防ぐことができるというところです。
デメリットは、身長などの体格差やスピードなどのミスマッチが起こった(個人の能力で上回られた)場合、先にボールに触られる事が多くなります。その分失点のリスクが上がります。

ある程度密着しているマンツーマン


また、マンツーマンディフェンスでも2つのパターンがあります。

1つ目は、相手に密着してマークするケースです。
この点のメリットは、相手に手で触れているので、その距離を計れて、相手のタイミングでボールにアタックされるのを妨害できるところと、ボールと相手を同一視しやすいところです。
デメリットは、ブロック(違う味方選手が相手の進行を邪魔してフリーを作り出す)が有効になりやすい。

2つ目は、わざと相手と距離をとってマークするケースです。
この点では、ブロックや密集(何人かの味方で固まったところから動き出す)に対応しやすいです。
デメリットは、ファーサイド(ボールから遠いところ)にマークが動いた場合、ボールと相手を同一視しにくい点です。
※密着マークでも難しいが、手で触れている分、相手の距離が計れるか計れないかの大きな差がある。

ここまでがマンツーマンディフェンスの解説でした🗣📢📣

身体を張って必ず凌がなければいけない


もう1つのゾーンディフェンスというのは、マンツーマンと違って “相手” を担当するのではなく、エリアを分けてそれぞれがその “場所” を分担するという守り方です!

綺麗に“場所”に配置されている

ゾーンで守るメリットは、“ボール” に対してアタックする!ということが明確になるので、トリックプレー(ペナルティエリアくらいからボレーシュートなど)やセカンドボール(こぼれ球)にも対応しやすいです。
相手マーカーとの体格差があった場合でも、全員でカバーすることができる。

デメリットは、エリアで止まったところからボールにアタックするため、全員がボールにアタックする意識がしっかりないと相手に自由に走られて先にボールに触られてしまいます。
ゾーンを敷いている外側では比較的ボールに触られやすので、ニアサイドやゾーンの中でも身長の低い選手のところを狙われることもあります。

ここまでがゾーンディフェンスの解説です!♻️

ディテールが試合を分ける

では、マンツーマンとゾーンは誰がどう決めて採用されるのか?
これはチームによりけりだが、基本的にはGKコーチセットプレー担当(分析)コーチが決めます。

そして相手によって変えたり変えなかったり、試合中でも微調整したり、各選手がやりやすいようにシフトチェンジしています。
ゾーンとマンツーマンの併用も採用されたりします。

中高生で自チームがどう決めたらいいか分からないときは、まず自チームの選手の特長を鑑みて一番やりやすいカタチを選びましょう!

例えば、マークを外す選手が多いならゾーンがいいし、ボールにアタックできる選手が少ないならマンツーマンディフェンスがいいと思います!

2人くらいアタックできる選手がいるならマンツーマンとゾーンの併用もいいと思います!

考えれば奥が深いので、失点をしないために自チームの特長を最大限に活かし、構成してみましょう!


vs韓国の得点シーン


前出の内容を踏まえ、日本の2得点目のシーンを見ていきましょう!

韓国の守り方はゾーンディフェンス (6-2)の並び。
残りの2人でショートコーナーに対応しています。

ショートコーナーに2人を対応させているのは、1人だと数的優位を作られるためです。
なので、1人は近くもう1人は少し距離を離して守っています。
※後ろの選手はニアへの低いボールを消すことも担っている。

まずは「得点がなぜ生まれたのか」解説します。

韓国のゾーンの守り方として、インスイング(ゴール方向に巻いてくるキックのこと)とアウトスイング(ゴールから逃げるようなボール)でポジションの高さが少し違います。
ゴールエリアのラインを基準にインスイングだとピッチ側の足をラインに、アウトスイングだとゴール側の足をラインにそれぞれ合わせています。

それに対して日本は、韓国のGKがハイボールを処理しにくいように、町野選手がブロックしています
そしてなにより相馬選手のキックの質と、佐々木選手が上手く人と人の間へ入れたこと、それが重なった素晴らしいゴールでした。

では、最善の策は?

GKとして失点しないために何かできることはなかったか、考えていきたいと思います。

まずは、相馬選手からのボールに対して、出るor出ない
の判断はどうだったか?
なぜ、ヒョヌ選手は出られなかったかを考えてみましょう。

① 相馬選手がキックする際のヒョヌ選手のポジションの低さ


それはなぜか…。前半に相馬選手がCKから直接ゴールを狙ったのですが、あれがヒョヌ選手の意識の中に潜在的に残ったのかもしれません。

②GK前でブロックする(町野)選手への対応はどうだったのか?


ヒョヌ選手の最大のミスは、ブロックしようとしていた町野選手にボールが蹴られてからも意識を向けていたことだと思います。
力を伝えた方向には出ていきにくいので、この場合、蹴られてから押すような仕草をして慌てて戻り、シュートを止めることができませんでした。

大切なことは、蹴られる前にまず自分自身のプレーエリアを確保すること。
そして蹴られた際にはフラットな体勢からボールへアタックか戻ってシュートへの準備をすることです!

 ③ 相馬選手のボールに、出られない/出ない と判断した場合

GKは出ないと判断したら、次にファーストボール(シュートなど)に対する準備をしなければなりません。
この場合の準備としてベターなのは、ボールの軌道が浮き球なので、まずは頭を越されない、越されにくいようにゴールライン方向に下がって構えることです。
他にもシューターと距離をとることでシュートの反応時間を少しでも稼ぐというメリットもあります。

今回の場合、②のことでシュートに対する準備も遅れていたように思います。
佐々木選手がヘディングをするときには、下がり、構える。重心も前に戻すべきで、後ろだとプレーの方向も前にする事ができません。


以上が、韓国戦の2点目のゴールに関してGK目線での解説になります!
他にも色々な意見はあると思いますが、GKを務める学生やこれからGKとして活躍したい若い選手は参考にしてみてください✨

何かヒントになる事があれば嬉しいです😆


【Twitter】
https://twitter.com/_buraseguchi_


【Instagram】
https://instagram.com/seguchi_24/


🪄SNSのフォローもお願いします☝🏻👀

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?