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中国語学習者向けマガジン

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中国語を勉強している人向けに役立つnoteを集めてみました。
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#中国語初級

語学学習に年齢は関係ない・・のか?

私事ではありますが、うちの妻は最近、自宅近くの文化センターで中国語を教えるボランティアみたいなことをやっています。いわゆる月謝を取って講師を務める「ガチ」の中国語教室ではなく、NHKの中国語講座のテキストを使ってゆるーく教えるタイプのものです。 私も傍聴目的で参加したことがあるのですが、驚いたのはその平均年齢。80歳越えの人たちはざらで、90歳越えの人も来ると言います。かなりのおじいちゃん、おばあちゃんなのですが、それをみじんも感じさせないお若くて、バイタリティのある姿を目

漢字は正確に書くべき?

最近Xの中国語学習界隈の人たちを見ていると、度々「中国語の漢字と日本語の漢字の微妙な違い」を指摘するポストを目にします。 例えば、日本語の「きょしゅ」のきょはどう書くかというと。 挙となります。一方で中国語はというと、簡体字(ju3)はこれ。 举どうでしょうか。ビミョーに違いますよね。具体的に言うと下の作りが日本語のばあいは「手」になっていますが、一方で簡体字の場合は単に二本の横棒に縦一本と少々そっけない感じ。 このように中国語と日本語で同じ漢字でも、細部で書き方が違

ネイティブの文章に近づけるにはどうすればいいのか

中国語学習を進めていくと、やはりいくつかの壁にぶち当たることがあります。その1つが「ネイティブの発音」「ネイティブが書く文章」「ネイティブらしい文構造」にどう近づけるかといった問題です。 私たちは中国語を習得する際に、中国語のテキストを使います。そのテキストの例文は中国語に造詣が深い専門家や、中国語ネイティブが考えているわけですから、必然的に中国語ネイティブが日常会話で使っている語句、普段書いている文章に近いものであるはずです。 しかし中国語のテキストの例文は、現地の人た

語学(中国語)の上達に、記憶力って必要なのか

先日Xをつらつら見ていたのですが、フォロワーさんの素晴らしい取り組みを目にしました。 この、本一冊まるまる暗記して暗唱するという学習方法。 かくいう私も中国語を教えてもらうに当たり、師匠から本を一冊手渡され、まるまる一冊暗記しろと言われました。師匠は有名な中国研究の大家でしたし、「どんな高尚なことをご教授していただけるのだろう」とワクワクしていた自分はこの言葉を聞いて面食らったことを今でも覚えています。 ただ、師匠がおっしゃっていたことは間違いではなかったと私は後で知る

ピンインとの正しい付き合い方

私のアカをフォローしてくださっている「hitom 中国語勉強中」さん。毎回示唆に富んだツイート(ポスト)をしてくださるのですが、先日次のようなポストを見つけました。 この「ピンインと意味が結び付かない」問題を含めて、ピンインとどう付き合うかという問題。私も以前、当noteで何回も提起をしたことがあります。 ピンインとの付き合い方は中国語学習者にとって永遠のテーマだと言えます。中国語の習い始め当初、漢字を覚えるのではと身構えていたのに、アルファベットを使って勉強を始めたこと

「アナウンサーみたいな発音」は善か悪か

X(旧ツイッター)の中国語学界隈の方々を注意深く見て見ると分かること。 それは日本人にもかかわらず、中国語の発音も話す語彙もネイティブ並みに超ハイスペックなレベルを持ち合わせている人たちがごろごろいるということです。 ただその中でも一部の人たちは、中国語の発音が良すぎて「アナウンサーみたい」との印象を持たれ、それが悩みになっている人もいるみたいです。 このような「印象」はやはり、ネイティブの「普通話」に対する「意識」に起因するところが大きいと私は思っています。 実はわ

日本人が苦手としている発音「Xiang」

もう5年以上前(2017年12月)のことでしょうか。 外交部記者会見で、日本人記者がパンダの「香香」(Xiangxiang)について質問しようとしたのに、華春瑩報道官に外務事務次官の「杉山」(Shanshan)氏の事だと勘違いされたというエピソードがありました。 今から思うにあのエピソードは、日本人が苦手としている中国語の発音は何かというのを知らしめてくれる典型的なものだったように思えます。 このエピソード。掘り下げてみてみると「Shan1shan1」の「Sh」はいわゆ

欧米の人たちから学ぶ中国会話上達法

先日、上記のような動画を見つけました。日本人とそん色ない日本語を話す外国の人たちを捕まえて、「どうやって日本語を習得したのか」をインタビューする動画です。 元々英語学習者に向けて作られた動画ではあることもあり、この動画に出てきた人は全員、欧米言語のバックグラウンドを持った人たちでアジア系の人たちは一人もいませんでした。私自身は「アジア系の人たちにも取材して欲しかったなぁ」と思う一方で、やはり欧米系の人たちの会話の習得力に私たちアジア人は学んでいかなければならないなという思い

発音はやっぱり重要(でもほどほどに)

中国語の学習で「最初にして最大の鬼門」ともいわれる「発音」。 中国語の学習を初めて一番ぶつかる壁は何か?と聞かれれば、日本人学習者の10人中10人が「中国語の発音の習得」と答えるのではないでしょうか。 当noteでも「発音」に関するトピックはこれまで数多く取り上げてきました。ただやはり「中国語の発音」というのは極めれば極めるほど「沼」にはまりやすいという要素でもあります。 だからと言って、おざなりにしてしまうのも非常に良くない。ある程度は「標準的な発音」ができるだけのト

反語の意味合い(2)

ネットを見てみると、中国語学習者の皆さんの多くが、中国語会話で多用されている反語の取り扱いにてこずっているように思えます。 なぜか。それは街中で多くの中国人が反語を多用しているにもかかわらず、その用法が中国語の教材で取り扱われることはほとんどなく、ネイティブとの会話の中で会得するしかないといった状況にあるからだと私は考えています。 しかし「相手が何を考えているか」、そして「自分が考えていることをしっかりと伝えたい」場面で、反語の意味合い、用法をしっかりと習得しているかいな

中国語会話が上手くできない人へ

難しい記事が続いてしまったので、今回は中国語の初学者向けのネタをやりたいと思います。 皆さんは「ネイティブとの会話が上手くできなかった」「ネイティブの言っていることが分からなかった」といった経験はありませんか? 特にヒヤリングにおいて「何を言っているか分からない」という感情は、外国語の学習意欲を大きく減退させる原因となります。 そこで今回、「ネイティブの言っていることが分からない」とお悩みの方に、私から「こうしてはどうだろうか」という提案をさせてもらいたいと思います。そ