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爆速で大森元貴の沼にハマるまで

どうも、「バンドなんて一生ハマることはないもん」と思っていたアラサー女子です。そんな私が、Mrs. GREEN APPLE の大森元貴さんに沼落ちした話をします。

皆さんもありませんか?「絶対、ハマるとは思ってなかった。」みたいなこと。そしてそのまさかが突然起きて頭がバグる。後に「運命」とまで思えるほどに夢中になってしまうこと。「なんでもっと早く出会わなかったんだ」「過去に戻って自分に教えてあげたい。」と思うこと。

でも多分、過去を後悔するのもなんか違う。きっと、人生のいろんな奇跡が重なった結果、スクランブル交差点で将来結婚する人にすれ違うぐらいの奇跡で、今、出会ったんだと。そう思ったら、出会ったことをものすごく尊く思えませんか?

元々邦楽ロックは苦手だった。

何を隠そう、バンドにハマるわけないと思って生きてきた理由は、邦楽ロックが苦手だったから。音楽は幼少期から大好きなんだけど、10代の頃はどうも同世代の子が邦楽ロックに陶酔する意味がわからなかった。バンドってロックだけじゃないよと聞こえてきそうだけど、当時は「=」的な図式があったような気もする。

昔、友人たちに連れられて足を運んだ「ROCK IN JAPAN」はなんだか性に合わなくて開始1時間ぐらいで内心帰りたかった。(友人へ、見てないと思うけど、唐突な暴露ごめんね...)世界の終わり、RADWIMPS、藍坊主とか好きな曲もあったけど、たまたま行った日は知らないバンドばかり。友人たちは拳をあげて身体を揺らしていて...それをちょっと離れたところから傍観しながら「あぁ...ここにいるべき人じゃないな〜」と悟った瞬間だった。

実は、人生の半分、ジャニヲタでして。

何を隠そう(パート2)、私は中学生の頃、嵐にハマって以来ずっとジャニヲタ という括りの人間だった。(というか今もそうである)。まだ推し活という言葉も世間でそこまで浸透していなかったのかな、周りから理解されたりされなかったりしながらも、その儚く尊い存在(推し)を拝んで生きる糧をもらっていた。実は多感な時期に家庭問題を抱えていたりして、辛くて泣きそうな時はいつも彼らの音楽とパワーに支えてもらった事実は揺るがない。歌って踊るエンターテイメントやショービジネスの世界をこよなく愛して、ステージでキラキラしている彼らを見ることが救いだった。

ダンス沼にハマる。

しかし私はおこがましくも次第にクオリティを求めるようになる。ただアイドルが歌って踊るだけじゃなくて、もっと完成度を突き詰めて魅了して欲しい・・・なんて。ヲタクの友人にも「ダンスが上手い人が好きだよね」と頻繁に言われるようになった。そうかもしれない。いや、もっと貪欲で、グループ全員が上手くないと...みたいな領域まで辿り着いてしまった。その頃ちょうどSnow Manにハマり、シンクロダンスでバチっとハマるとみてて最高に気持ちが良くて、そのパフォを見れるのが人生の喜び、そんな日々が続いた。(本当は歌のクオリティも求めたいんだけど、ジャニーズって歌に関しては・・・・なところもあるし、、、。でも大野智さんの歌とダンスは圧巻ですということは書き留めておきます。)

そして、大森元貴さんに出会う。

前置きが長くなったが、ここからが本題。その瞬間は突然やってきた。2021/8/16 たまたまTVをつけたらやっていたCDTVで、見たこともない名前も知らないアーティストが、紫色の髪とK-POPっぽい化粧や姿で、ダンサーを従えて真ん中でキレキレに踊っている。

「男?女?」

そのお方は妖精みたいに美しくて中性的な佇まいで、思わず横にいた母親に何度も問い詰めた。(笑)「男でしょ」と3回は言われた気がする。(後にMrs. GREEN APPLEの由来は中性的なイメージを取り入れる為だったと知って、「女?」と思ったことへの罪悪感が少し減った)

そして歌唱力もずば抜けてる上にダンススキルも驚くほどに高い!

謎のベールに包まれた、"なんかとんでもなくすっっごい人"のパフォーマンスにものすごく好奇心をくすぐられた。

一体誰・・・? 第二の三浦大知さんのような大型新人か何か?と、何者かを調べたらMrs.GREEN APPLEのボーカルだと言うことがわかった。

え!ミセスなんちゃらのあの人なの!?そしてこんなに踊れたの????????????(頭の中ではてな連打)

「バンドのフロントマンが、バキバキにダンスを踊っている、こんなことがある訳がない」というなんとも身勝手な私の固定概念が覆された瞬間だった。と同時に「こんな急にイメージを変えてくるのはなんで?」とその背景やルーツを探りたくなるほどの「意外性」が沼への入り口だった。

もし、大森さんがダンスを踊らなかったら、この出会いはなかったかもしれない。

多才すぎて性癖に刺さりまくる。

とはいえ、Mrs.GREEN APPLEの存在自体は知っていた。LINE MUSICで通勤中にたまたま流れてきた「春愁」や「青と夏」を聴いていた。思い返せば、歌声とメロディーは当時から好きでだいぶヘビロテしていたと思う。ハマる予兆はあったのかもしれないな。

調べていくと、ミセスの曲は大森さんが全て作詞・作曲・編曲手掛けているという。デモの段階でマスタリングまで自分で済ますというし、作品のアートワークやMVのアイディアなど楽曲に関する全ての要素を担当・・・!そして幅広い音域とずば抜けた歌唱力も持ち合わせてると・・・・(そして絵も上手いらしい。)天才じゃないか・・・!

そんな天才なお方が何がどういうきっかけか分からないけど「ダンス」という武器も手に入れたのだと知って胸が高鳴ったどころではなかった。なんでも一人でこなすというところがマイケルジャクソンに通ずるよなと思って誰かに言いふらしたくなるぐらいに興奮してしまったことを覚えている。そして、今までのイメージを払拭して新しい自分を探す冒険心にとっても血が騒ぐ!私は変化やサプライズ大好き人間なので、その多才さで世間をわっと驚かせている感じが性癖に刺さりまくってしまった。ずっと大森さんみたいな才能の塊のような人を求めていたんだとしみじみ思う。

Midnightに沼る。

その才能に惹きこまれ、Youtubeで「Midnight」のMVを繰り返し繰り返し見てはコメント欄を漁りまくりハートを押しまくる時間が夜中まで続いた。みなさんのコメントから読み取るに、ソロ活動は彼のやりたいことを表現する場となっているようだった。なるほど「ダンスがやりたかったのか」と分かり、ますます「何でなの」「いつからなの」という疑問が湧いてきた。

沼落ちきっかけともなったMidnightについても少し触れておく。バンドとは打って変わったダンスチューンで、こんな振り切ったポップミュージックを作曲したのかと思うとさらにルーツを辿りたくなった。メロディも耳に残る心地よいサウンドで中毒性しかない。テンポも早いけど転がるようなビブラートや英語ときどき日本語の滑らかな発音が何度も何度も聴きたくなる。明るい曲調なのにとっても孤独な歌詞という二面性...。そしてなんといってもMVから漂う独特な世界観、圧倒的な歌唱力、ダンススキル、の3拍子揃っていることが世界を意識したスケールでカリスマ性さえも感じる。お茶目な表情にも思わず釘付けになってしまう。(Midnightの良さは語りきれないので別途記事とします)

とにかく私はMidnight に病みつきになった。

圧倒的な歌唱力に魅せられる。

そしてきっと絶対みんな大好きこの動画!Mrs. GREEN APPLEの楽曲で歌上手い人という記憶もあったし、Midnightを聴いて歌声の凄さをわかったつもりでいたけど、これを見て初めて大森さんの歌唱力がどれだけ凄いかを理解した。男性にとっては、はちゃめちゃに高い音域を(ご本人は余裕じゃ無いというけれども)なんの不自由もなさそうにぺろっと歌ってしまう。凄すぎる。さらに安定したピッチと、声量、エッジボイスや裏声と地声の切り分け、ビブラートなどの技巧、歌詞の意味を最大限に投影させる表現力。凄すぎる。

こんな素敵なコラボをしてくれて、こんなに丁寧な本人解説を企画してくださったおしらさんには感謝してもしきれない・・・・・!

大森さんの人間性にも魅せられる。


歌唱力と同時に、上の動画での大森さんがお話しする姿(表情手振り身振り込みつまり全て)がもう好きすぎるのよね(笑)爽やかな笑顔とハツラツとした話し方のなかに時折見せる茶目っ気・・・何度でも会いにいきたくなる。なんとなくバンドマンってクールなイメージがあって・・・ここでもまたバンドマンへの固定概念が覆された。チャーミングすぎる.....!類稀なる歌唱力を持ちながらも謙虚で素直で、お人柄の良さが滲み出ている。このたった20分ぐらいの動画で何万人を虜にしましたか?話上手で面白くて何度見ても飽きさせないよ?

え、これ見たら好きになるしかなくない????

というわけでMVからのしらスタ動画からのダンスプラクティス動画というのを永遠にループし続ける日々が始まった。

そしてMrs. GREEN APPLEを知る。

もうここまできたら後戻りできないぐらいにはなっていて、気付いたらライブの円盤をポチっていた。上の動画でご本人が転機となったと語っていた「ENSEMBLE TOUR」を購入。翌日には届いたのでチャッカリ開封。

再生する..............映像が始まる.....................

え!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

バンドバンドらしいステージ(どんなだ)を想像していた私は裏切られた。そこには華やかな舞台セットとキラキラの衣装に身を包まれた大森元貴さんとメンバーの姿があった。これどこぞのジャニーズのライブですか???(と公に言っていいのかわからないけど本音)

後にコンセプチュアルな世界観を作り込んだと知ったけれど、最初にこのライブを見てしまっては沼ラズニハイラレ無い。あの時、セトリで認知している曲はきっと「WanteD! WanteD!」と「青と夏」ぐらいしかなかったはずなのにそれはバンドのライブというよりはエンターテイメントショーのようで、一気に魅了されてしまった。メンバーも楽器を楽しそうに演奏していて、呼吸を合わせる瞬間とか、曲に合わせてリズムを取ってたりとか、生演奏ならではの空気感とか、時折みんなで目を合わせて音楽を楽しむ感じ....!その場でしか奏でられないリアルさが凄く良いなと思ってしまった。今までバンドサウンドに馴染みがなかったけど、これを期にもっと聞いてみたいなと思ってしまった。

Mrs. GREEN APPLEのことをもっと知りたい!!!!!欲が爆発。

そして大森元貴さんのMCで.....

わあ、いいかも!!すきーーー!!とルンルンしながら見てた私。こんなに楽しそうで、溢れる才能を発揮していて、なんの苦も垣間見えなかったので、その後にセンシティブな感情にさせられるMCが待っているとは当然思っていなかった。。

メンバーの藤澤涼架くんが弾くBGM(素敵なピアノ演奏)をバックに、曲作りへの真摯な思いやその時抱える孤独や苦難を会場に必死に語りかけている大森さんがいた。それは綺麗事ではなく、リアルに重くて生々しかった。歌っている姿からは自信たっぷりにしか見えないのに、一方で、曲を作っている時の自分に対して寂しさや悲しさ苦しさという複雑な心境を抱えていて、、しかもそれを一切取り繕わずに素直に吐露していた。このMCで、「ああ、自分、なんて浅はかだったんだ、、、曲作りにかける思いってこんなに深いんだ、、」とハッとさせられた。と同時に若干21歳にして、どうしてそんなに大人びているの?人生2周目なんですか?とも。なんて表現すればいいかわからない気持ちになった。その後心がザワザワしてしばらく放心するほどには、大森さんに感情移入していた。このMCからの「They are」を聴いて、完全に沼落ちしてしまった瞬間だったな、と思う。

点と点が線に

そしてずっと気になっていたルーツ。大森さんが「元々ミッキーマウスやマイケルジャクソンに憧れていた」「ショービジネスやきらびやかな世界をやりたい」「たまたまバンドがハマっただけ」「ジャニーズに履歴書を送っていた?」「ブロードウェイやミュージカルが好き」ということを知って、これだああああああと。私が大好きな世界線との接点を見つけたと。大森さんのバックグラウンドというか幼少期から好きな世界観が「ANSEMBLE」にはまさに投影されていたし、「Midnight」を表現した意味も、それを「遊び場」と呼ぶ意味も、いったんバンド活動とは違う自分を試してみたかったわけもすっごく腑に落ちる。そして、元々踊ることが好きだったということや、世の中の人を驚かせたいという悪戯心とかワクワクした気持ちが常にあるお方なんだということも知って、ようやく全てのピースが繋がったような気がした。

ポテンシャル✖️努力=多才?

というわけで、大森元貴さんの多才っぷりは一度知ってしまったらもう目が離せない、そこには沼しか広がっていないよね。

世の中には、歌える人、踊れる人、曲を作れる人、楽器を演奏できる人、既存曲に対してアレンジできる人、それぞれいると思うけれども、それらを全て1人で完璧にこなしてたくさんの人を幸せにしている人はそう多くはないというかこの日本でほとんどいないんじゃ・・・・?(いたらもはや教えてくれ?)

ちなみにバク転も30分とか1時間とかで習得する身体能力....!何それ。やっぱりポテンシャルすごない?でも、ダンスは元々それほど得意じゃないとさらりといっていた、いやいや、じゃあどれだけ努力の人なの?(混乱)

とにもかくにも、多才すぎるのだ(号泣)

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というわけでここまで実質2〜3日の話で(笑)この後1ヶ月ぐらいかけてMrs. GREEN APPLEの沼にずぶずぶに溺れていって今に至ります(笑)

だから、もっと書きたいことあるし、大森さんのこんなところが好き!ミセスのこんなところが好き!とか色々あるけど、それはまたの機会にします(笑)

最後に、Midnight沼だけでなくMrs. GREEN APPLE沼を加速させたのは紛れもなく「ENSEMBLE TOUR」だったということ。「邦楽ロック苦手でした」....な私にも抵抗なくバンドへの入り口を作ってくれて新しい世界を教えてくれて「バンドサウンドもいいな」と思わせてくれた、大切な大切な円盤になりました。それを最初に手に取ったのだからこれもきっと奇跡なんだよね〜〜〜幸せだね。

すっごい素直で拙い書きっぷりをしてしまったのですが、最後まで読んでいただきありがとうございました!



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