涙よ止まれよ今すぐ もう朝だから

2024年5月6日月曜日
明治安田J2リーグ第14節
栃木対藤枝。
0-1で勝利!
勝ち切る力!!!!!


この日はDAZN観戦。
前節あまりにも劇的な勝利で連勝を飾った藤枝MYFC。
中2日という過密スケジュールの中でもポジティブなイメージでアウェイ戦を迎えられました。
その要因のひとつに挙げられるのがターンオーバーの成功。
一戦一戦を勝ち切るのはもちろんのこと、先々のことを考えてチームマネジメントを行う巧みさが藤枝MYFCにはあります。
その特徴が存分に表れているのが平尾選手の躍進です。
本来ならば前目の位置で動きたい平尾選手ですが、チーム戦術理解度を踏まえてボランチでの抜擢。
藤枝MYFCのボランチの難しさは杉田キャプテンの離脱によって崩壊した昨年の藤枝MYFCが物語っています。
そんなポジションを大卒2年目で掴み取った平尾選手のサッカーIQの高さはやはり底知れない。
彼の起用があったからこそ、中川創選手やウエンデル選手が前を追い抜く形を作ることが出来たのは言うまでもありません。


試合はセカンドボールの拾い合いから攻守が激しく入れ替わる展開。
そこからチャンスを作ったのは平尾選手。
ショートカウンターで自らドリブルで運び、アンデルソン選手へパスするも枠を捉えられません。
その直後、栃木さんにもショートカウンターが発動。
イスマイラ選手のシュートがわずか左に逸れて一命を取り留めます。
サイドネットが揺れた瞬間、「やられた」と感じたのは僕だけではないでしょう。

その後もワクワクする場面を作る藤枝MYFCですが、得点するまでには至りません。
栃木さんも矢野選手のバイシクルなど見せ場を作りますが両チームともに決め手に欠け前半終了します。

後半は53分のショートカウンターから小堀選手がミドルを放つも北村選手の好セーブ、そして自陣へ素早く帰還する選手達の頑張りで決定機を阻止します。
圧力をかけ続ける藤枝MYFC。
これが積み重なり76分に球際の競り合いからFKを獲得します。
キッカーは西矢選手。
キックする直前にフェイントを入れ、相手のラインを崩すとそのままキーパーも触れることが出来ず直接ゴールイン!
西矢選手、今年の目標である「FKからの得点」を達成し藤枝MYFCが先制に成功。

そのまま1点を守り切るシビアな展開が続きますが、すべての選手が献身的な動きを見せ、ついにタイムアップ。
藤枝MYFC、これで三連勝。
19位だった順位も14位へ大きくジャンプアップ。


この試合で勝敗を分けたのは強度の高さです。

--どちらにもチャンスがありましたが、後半の途中から藤枝の選手のほうがキワで上回ってボールを前向きにこぼすとか、走り切るとか、そこで上回られてしまった印象です。
ボランチの2枚、(奥田)晃也はもともと守備の強度はそれほど高くはないですが、神戸(康輔)のところは強度を求めたいところです。頑張ってくれていますが、相手の勝ちたい執念にやられてしまうところがあるので、真ん中の強度を高めたいです。アンカーからダブルボランチにしたことで強度はある程度担保できていますが、まだ防御が緩いとは思うので、そこは練習から求めていきたいと思っています。

どうしてもキレイにやるところがあるし、攻めているときに「これくらいでいいだろう」というのが若干出ていると思うし、キワについては口酸っぱく言っていますが、どうしても相手にやられて流れを持っていかれてしまうことは反省点です。毎回反省していますが、やってもらわないと困ると思っているし、ただそれは僕の責任なので、もっと高めていきたいです。

J公式田中監督インタビュー

--どちらに転ぶか分からない展開で終盤にゴールを取り切れたことについて、全体的にはキワのところにおいて勝ちたい意志が上回っていた印象です。
本当にここ3試合、水戸、群馬、今日の栃木と、争いたくない残留争いをしてしまっているチームですから、お互いに勝ちたい気持ちは強いと思います。そこで何がものを言うのか、前提の部分ですよね。球際、ライン際、相手よりも走り切る、その大前提の部分で相手を上回ることができる。それは勝っているからだと思いますし、勝ちながらどんどん修正できるように、また次も勝てるように準備していきたいです。

J公式須藤監督インタビュー

「超攻撃的エンターテイメントサッカー」を標榜するチームがセカンドボールの拾い合いに終始し、球際の激しさを要求される戦術を行う。
人によっては「信念を捨てた」と言うはずです。
しかし、須藤監督は「やりたいことよりやるべきこと」という素晴らしいパンチラインで選手達への意識付けに成功します。
理想を捨てるということは、ある種裏切りであり何処か後ろめたさを感じるものです。
しかし、「何が一番大切なのか」を明確にしてチーム全体の迷いを払拭した須藤監督の手腕には驚くと同時に感動すら覚えます。

--どちらに転ぶか分からないゲームでしたが、勝負の時間帯についてチームとして徹底できていた印象です。
そうですね。今季の最初の頃は甘さが出てしまい、自分たちの良い時間帯に奪えずに逆に最後にやられてしまうという流れがあったし、そこはチームとして自分たちがやりたいことよりも、やるべきことにフォーカスしようと共有してきたのですが、ここ数試合はそれが結果に出ていると思います。そういう時間帯にスキを与えずに一丸となって戦えたことが、3連勝につながったと思います。

--大きな3連勝です。
まだまだ上を目指すために、最初のほうの負けを取り戻さないといけないので、勘違いすることなく、もっと積み上げていけたらと思っています。

J公式西矢選手インタビュー

「甘さ」や「勘違いすることなく」といったワードからも窺えるチーム内の厳しい現状把握。
「我々は、弱い」ということを思い知った前半戦は選手だけでなくチーム関係者すべてに深い傷を与えたことでしょう。
しかし、泣いていても夜は明けます。
雨が上がっても身体はずぶ濡れのままです。
サッカーを職業として生きていくためには勝って己を証明しなければいけません。
そのために前を向き、歯を食いしばり、夢を見て戦い続けた藤枝MYFCに関わるすべての人たちに頭が上がりません。
本当に、本当にありがとうございます。
そして、この勝利は出場機会に飢えた選手達により強い刺激になったことでしょう。
J1へ行くために更なる上積みを。もっともっと!


さあ、最高の流れでホーム戦!
藤総には笑顔しか似合わない!
笑って次の日を迎えられるように、クラブとともに戦おう!
夢を見て、現実を見て、エンターテイメントを突き詰めろ!!



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