デビュー2年目の選手が指摘する「雰囲気の悪さ」が示す緩みと、目指さなければいけない高み

2024年5月19日日曜日
明治安田J2リーグ第16節
アウェイ山口戦。
2-1。逆転負け。
「ここから積み上げる」が嘘にならないように。


この日は初めてパブリックビューイングでの観戦。
そして初めてのペンギン村さんへ。
到着するとカウンター席にはお客さんがぎっしり。
しかも、恐らくこの日のパブリックビューイングとは関係の無いお客さんばかりで、ペンギン村さんの愛され方が分かります。

溶けまくってるカレーと肉感ゴロゴロのハンバーグ

お昼時ということもあり、しっかりとハンバーグカレーとコーヒーを注文。
カレーは具材が溶けた本格的な味。
誰しもが思い浮かべる美味しいもの。
そして、お肉の食感がしっかりと残るゴツゴツのハンバーグ!
噛めば噛むほど肉の旨みが溢れてうMYFC。
二日酔いの身体に染み渡り、本当に元気になりました!良かったー!!


と、食事を堪能しているうちに藤枝MYFCファンサポーターが押し寄せ満員御礼でキックオフ。

ピッチコンディションに苦しんだ様子が見えた前半戦。
そして試合を通じて激しいボディコンタクトが目立ちました。
良い入りを見せていたように思えた最序盤の7分から梶川選手が負傷欠場するなど、不安が募ります。
前半はセカンドボールを回収する山口さんにペースを握られて押し込まれる展開に。
23分には新保選手のクロスをゴール前で若月選手が頭で合わせて先制を許します。

後半から修正を図る藤枝MYFC。
58分に投入した榎本選手が軽快な動きを見せてチームが躍動。
徐々にゴールへと近づいていきます。

そして、63分。
西矢選手のCKから山原選手がヘディングを豪快に叩き付けゴールネットを揺らし同点へ!
その後は浅倉選手が“違い”を見せつけるボールキープ力を魅せるなどのポイントは作りますがスコアを動かすには至らず。
逆に90+3分にゴール前の混戦から末永選手に押し込まれて、これが決勝点に。
ここホーム2戦で続けていたAT逆転を相手に許すという悔しすぎる敗戦で連勝を止めてしまいました。


5位にいるチーム、非常に明確に、そしてやるべきことが整理されて、選手一人ひとりがサボらない、非常にコレクティブなゲームだったのかなと総括して思います。

J公式須藤監督インタビュー

この差がもしかするといまの順位に反映されているというのはありますから、そこはトレーニングから埋めていくしかない。また1週間しっかり準備して、次のホームでの鹿児島戦に向かって準備していきたいと思います。

J公式須藤監督インタビュー

すごく良い形で先制できて、プレッシャーも狙いどおり掛けられたとは思うのですけど、セットプレーで失点してしまった。そこから相手も勢いづいてきたところではありましたが、代わって入ってくれた選手たちが非常にアップダウンしてくれて、先発の選手は非常に暑くてキツかったと思うのですけど全力でサポートしてくれて、躍動してくれた結果が勝点3につながったと思います。

J公式志垣監督インタビュー

両監督から語られる言葉から、やはり最後に明暗を分けたのは「選手ひとり一人が最後まで走り抜けるかどうか」という一点にあるのが分かります。
それだけ拮抗したナイスゲームということも出来るでしょう。
しかし、勝ち点を積み上げなければ上へ昇ることは出来ません。
そして、ナイスゲームで終わりにしないために必要なのはクラブ全体で試合内容を冷静に厳しく精査するしかありません。

2失点目は気の緩みかなと僕は思います。ディフェンスだけじゃなくて、全員がアラート感を持ってやらないと、あのような最後の最後にやられるという結果になると思います。連勝はしていましたけど、ここでもう1回気を引き締めてやらないといけないなとすごく感じています。

--最後の失点シーンはもっと前で食い止めたかったでしょうか。
相手のGKからのロングボールに対しても競れたと思いますし、その後も入れられたときにはね返せたと思います。セカンドへの反応も遅かったですし、そういうところは自分も含めてもう1回みんなでアラート感を持ってやらないと、ここから上の順位に行くことはできないと思います。

J公式山原選手インタビュー

--連勝が止まりました。次はホーム戦となりますが、意気込みを聞かせてください。
やっぱり上に行くチームは連敗しないと思うので、この負けをみんなが良い教訓にして、次の試合で緩みなくやれたらいいと思います。オフ明けの練習からもう1回引き締めないと、チームの雰囲気もあまり良くないと思うので、自分はまだ若いですけど率先してやっていきたいです。

J公式山原選手インタビュー

そんな中で力強く輝いたのは山原選手の言葉。
この試合でも危険な場面を幾度となく救った山原選手。
そんな山原選手から「チームの雰囲気は良くない」とハッキリ明言されたのは、クラブ初の4連勝が多少なりとも緩みを与えていたことを伝えています。
もちろん、今回の試合で手を抜いていた選手は一人もいません。
しかし、最後の最後に足が出なかったり身体が動かなかったりするのは日々の生活が色濃く反映されます。
J1へ「本気で」昇っていくクラブになるためにはAT逆転を絶対に許してはいけない。
そして、それをプロデビュー2年目の選手が「気の緩み」と指摘してしまうほど緩んだ緊張感をクラブに持たせてはいけない。
藤枝MYFCで働くすべての人たちがそれを共有していけば、この悔しすぎる敗戦も決して無駄にはならないでしょう。
今も本当にエンブレムに誇りを持って全員が戦っているのは分かっています。
それでも足りないのならば、もっと徹底してやるしかない。
シンプルですが、とても大変なことです。
だからこそ、ファンサポーターがクラブを引き上げてもっと熱く共に戦っていきましょう。


勘違いせず、目の前の勝利を目指して駆け抜ける。
2024シーズン前半戦も残すところあと僅か。
次はホーム鹿児島戦。
緩んだ心は持っていないか。
サポートするためにやるべきことは十分やったか。
一戦一戦が蹴球都市の歴史を刻み、未来を創造していく。
さあ、切り替えて前へ!
まだ何も終わってないよ!

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