完敗を認めた未来で乾杯を。

2024年3月30日。
明治安田J2リーグ第7節。
愛媛対藤枝。
3-0の完敗。
負けたー!!!


この日はDAZN観戦。
お嫁さんは土曜日出勤(偉い)なので、超久しぶりに正真正銘のソロ観戦でした。
「夜勤明け16時キックオフ」という非常に難しいスケジュールとなりましたが、「帰宅即飲酒爆速寝」が決まって良い感じの睡眠が取れて良かったです。


試合は前半お互いに譲らない激しいゲームとなりました。
特に前半26分の浅倉選手が放ったシュートはクロスバー直撃。
「あれが入っていれば…」と思わずにはいられないナイスシュートでした。

しかし、後半開始直後47分に愛媛さんのハイプレスが自陣深くで突き刺さると、そのままボールを奪われ失点。
直後の50分からシマブク選手の突破からチャンスを次々演出。
梶川選手のシュートは枠内に2発飛びますが、惜しくも辻選手にセーブ、森下選手にブロックされてしまいます。
ここもターニングポイント。

しばらくは藤枝MYFCがボールを持つ時間帯が続きましたが、72分にハイラインになっていたところを谷本選手が素晴らしいスルーパス。
そのままDFラインを引き裂くとボールを受けた松田選手がドリブル。
これを決められて2失点。

そして、88分にセカンドボールを拾われるとそのままカウンターが決まって勝負あり。

J3時代は負け無しだった愛媛さん相手に初黒星を喫しました。

スタッツだけ見れば結果以上の善戦と言えますが。


難しい試合になりました。勝ってくると忘れがちになるところがある。これくらいでいいやとか、当たり前のことができないなど、そういう部分が出てくる。敵は自分たちの中にいるよ、と言った中でのスタートでした。

Jリーグ公式サイト須藤監督インタビュー

--ハードワークのベースが上がったことを示せたのでは?
正直に言えば、今季はプレシーズンも期間が短かったですし、ケガ人もいてそこまで(ハードワークの面では)積み上がっていないという印象がありました。今日はみんながメンタル面も含めて頑張ったのかなと。実際のところプレーの強度は昨季のほうがあったと思います。そういう部分を習慣化させて勝てたことで、これを基準にしてもらえばチームとしての力は引き上げられるのかなと思っています。これを機に良い習慣にしてもらえたらと思っています。

Jリーグ公式サイト石丸監督インタビュー


お互いの指揮官がポイントとして挙げているのはメンタルの部分。
「頑張る」「やり切る」という言葉の先にある「勝つための準備」が出来ているかどうかを指しています。
それが最も顕著に表れていたのが3点目が入って殆ど勝敗が決まった状態の愛媛さん。
自然と笑みが溢れる選手達。
しかし、それに対して激しく熱い檄を飛ばす森脇選手の姿がそこにありました。
「今日勝ったとしても次がある」
「そのためにしっかりゲームを閉じる」
そんな強い想いが見えたことが鮮明に思い出されます。
Jリーグ全てのカテゴリーで優勝経験があるからこそ使える言葉。
そして、その信頼。
そんな選手を持っているチームは世界でも稀です。
ましてや、ここはJ2リーグ。
そのような選手は愛媛さんにしか存在しません。
愛媛さんが操る「メンタル」は森脇選手がベンチ内外でコントロールしているものと言っていいでしょう。
藤枝MYFCにも川島選手、久富選手、梶川選手という素晴らしいプレイヤーが居ますが、まだチームをコントロールするには至っていません。
その力はタイトルを掴んで初めて手に入ります。
だからこそ、クラブにいる選手スタッフフロント、そしてファンサポーターまでもが「メンタル」を鍛えてシーズンを戦わなければいけない。
勝とう。全員で。


そして、こんな完敗の試合でも顔を上げられる要素がありました。

--チームとしての強みを相手につけ込まれた形だった。
松田(力)選手しかり、愛媛の前の選手はレベルが高いと思います。ただ、これは負け惜しみですけど、つなぎたい愛媛につながせなかったことは1つ良いことだと思っています。まず自分たちはそれをやりたい。ショートカウンターをしたい。それができないなら後ろからチャンスをクリエイトしていきたい。前の選手は頑張ってくれていたし、途中から入ってきた選手も相当声を出してくれていました。やっぱり今日はGKのところですね。

Jリーグ公式サイト内山選手インタビュー

「勝たなければ意味が無い」
そんなプロスポーツの世界に於いて、藤枝MYFCは哲学を安易に曲げることを許されていません。
時にはそれが足枷になることもあるでしょう。
ですが、その「足枷」がやがて強力な武器になる。
先人が積み上げた歴史は常に僕達をチャレンジに導いてくれる。
様々な基準が高いJ1からカムバックしてくれた内山選手がこのようなコメントを残した。
それこそが、この試合がチャレンジしたものだった証と言っていいでしょう。


もちろん、目先の勝利も当然大切です。
「歴史を積み上げ、結果を残し続ける」
蹴球都市に生きるクラブに課せられたミッションはそう簡単なものではない。
だからこそ、藤枝MYFCファンサポーターは熱く誇り高く燃え上がる!
「クラブは選手スタッフフロントだけのものではない」
本当にそうならば、「藤色の誇り」に導かれて動こう。
この完敗を忘れては駄目だ!
次節いわき戦!
そしてホーム仙台戦!
こんな悔しい思い、二度とするものか。
絶対に勝つぞ!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?