最下位に低迷した藤枝MYFCが一桁順位に急浮上した理由。

2024年6月1日土曜日。
明治安田J2リーグ第18節。
ホーム甲府戦。
2-1の勝利。
支払った勝ち点を回収して、王者の首を討れ!



この日は隣県である甲府さんが相手ということもあり、スタジアムは大盛況!!
バスが混雑しているため、嫁とは別席でスタジアムに向かいます。
道中、LINEで今回の試合について話したのが付き合っていた当初を思い出して良かったです。


スタジアムグルメは郡司さんの生ウインナーとポークロースステーキ串を頂きました!
生ウインナーは噛んだ瞬間肉汁が弾け飛ぶ危険物!
ポークロースステーキ串は粒の荒い塩とスパイスが肉の味を演出!!
どちらもビールが進みすぎる逸品でした。
白米持参すればそれもまたヨシ!

そして、いもじぇんぬさんの焼き芋フラペチーノも!
こちらは暑い夏に最適な逸品!
芋の素朴な甘さがクリームと調和してしつこくないのに満足感たっぷりの味わいに仕上がっています!
今回写真を撮り忘れてしまったので、後日更新するYouTubeでまた確認してください!



試合の方は序盤から良い入りを見せた藤枝MYFC。
開始早々FKのチャンスを獲得します。
西矢、梶川両選手が居ない状態で誰が蹴るのかと思っていたら矢村選手が右足一閃!!
プレースキッカーのイメージが無いので相手選手も動揺したのか反応が遅れ、これが相手ゴールに突き刺さります。

しかし、ここから攻勢を強めていく甲府さん。
アダイウトン選手を中心に裏抜けを軸にした縦に強い攻撃を繰り広げていきます。
藤枝も15分に高卒で初スタメンの芹生選手が惜しいシュート。
28分にアンデルソン選手がGKと一対一の場面を作るなどチャンスを演出しますが、どちらも得点には結びつきません。
逆に34分にはカウンターからのクロスをアダイウトン選手がきっちりと合わせて同点に追いつかれます。

後半に入り、修正を図った藤枝MYFC。
甲府さんのスペースを利用する動きで流れを掴むと69分、アンデルソン選手のパスを途中出場の杉田選手がペナルティエリアで飛び出して受けます。
ここで相手選手がたまらずファウル。
PKを獲得します。
これを矢村選手が落ち着いて決めて2-1。
最後の最後まで攻めの手を緩めない甲府さんのでしたが、しっかりと全員守備で守り切り逃げ切りに成功。
藤枝MYFC、3試合ぶりの勝利を掴みました!!



PKシーンでも(矢村)健が蹴りましたけども、すごくアデ(アンデルソン)も蹴りたがっていて、ストライカーとして「俺に蹴らせろ」という思いはすごく僕もうれしいです。しっかり譲って、健が決めたあとに祝福したというところを見ると、今季のスローガンである『一体感 伝播』というところが本当にチーム全体に伝わっているのかなと思います。

その後も本当に全員が、メンバー外も含めて必死にトレーニングしていることが、最後にこの(直近)2試合で勝ち得なかった、失ってきた勝点というのを手繰り寄せられたのかなと思います。山口、鹿児島の試合をターニングポイントとして、われわれのサッカーというのをもっともっと磨いて、また次は(清水という)強敵が来て(シーズン)前半は終わりますけれども、まだ負け越しが1残っていますから、次も勝って、ここからスタートというふうにしていきたいと思います。

J公式須藤監督インタビュー

2023年、そして開幕当初とは明らかに違ったサッカーをしている藤枝MYFC。
そのことについてファンサポーターから疑問の声がほとんど上がらないのは結果が付いてきているだけではなく、「クラブが本気で課題に向き合っていること」が伝わっているからです。

2023年に旋風を起こした黒田体制の町田さん。
そして、過去最強と言われながら相手の激しい球際に屈した森保ジャパンのアジアカップ。
現在のサッカー界は明らかに転換期を迎えています。
そんな中、自分たちのアイデンティティである「ポゼッション」を掲げながら結果を手繰り寄せるのは容易なことではありません。
しかし、須藤監督は戦術だけではなく言葉を使ってクラブ全体にマインドセットを落とし込んでいます。
「ハイエナジーフットボール」という中盤戦以降の戦い方を象徴するスタイルは相手だけではなく自分たちも激しく消耗するもの。
そういうスタイルの中でも、選手はクラブを信じてやり抜いている。
だからこそ、一時は最下位まで落ちた順位も今の位置にまで戻ることが出来ました。

--先制点は直接FKで奪いましたが、直接FKでの得点はプロになって初めてですね。
そうですね。はじめはソネ(大曽根 広汰)が蹴ると思っていたんですけど、(自分は)昨日の練習で蹴ったときに良い感触があったので、いけると思っていて、GKの立ち位置や壁の位置を見て、「空いてそうだから蹴るわ」と言って蹴らせてもらった結果、しっかりと入って良かったです。

--PKはアンデルソン選手とボールを取り合っていましたね。
アデ(アンデルソン)も絶対欲しいだろうなと思いましたが、ストライカーとして譲ってはいけないと思ったし、ここまであまり取れていない悔しさもあったし、蹴って決める自信もあったので、「申し訳ないけどしっかり決めるから蹴らして」と言いました。それをしっかりと決められて、アデも祝福してくれたというところは、彼の優しさだと思います。

J公式矢村選手インタビュー

PKの部分でアンデルソン選手とキッカーの奪い合いをしていたのはSNSで見ていましたが、FKの部分でも大曽根選手の予定を急遽矢村選手に変更していたのは知りませんでした。
数字で残すことが求められる矢村選手のポジション柄、このように自分のエゴを通すことが大切なのは本人も語っていますが、何よりそれをチームが良い雰囲気で包んでいることが重要。

前半戦、チャンスを活かしきれなかった矢村選手なだけに後半戦の大爆発を期待しています!!

--2点目を取るチャンスは前半からありましたね。
そうですね。ただ決め切っていなかったので、あれではもっと強い相手には勝てないと思います。逆に前回(前節・鹿児島戦)、前々回(前々節・山口戦)は守り切れないシーンがあったから、そこはもう本当に最後の最後まで声を枯らしてチーム全体に伝え続けて、もう点は取らせないというところはやらせ続けました。

--9試合ぶりの出場の感触はどうでしたか。
やっぱり楽しいですね。公式戦は楽しいです。今回のケガの期間にいろいろやって体が軽くなったし、前十字から復帰したときより全然体は動いていると思います。今週の練習でもチームメートから「やっと戻ってきたね」みたいに言ってもらえたし、去年や一昨年の自分の動きというのがいまやっと戻ってきたと思うので、そこは自信になるし、次の清水戦に向けてこの勢いを止めたくないと思っています。

J公式杉田選手インタビュー

そして、杉田キャプテン大復活!!
キレのある動きによるPK獲得。
的確な読みとそれを実現させる豊富な運動量。
チームを最後の最後まで鼓舞するモチベーションマネジメント。
どれを取っても一級品。
スーパーでした。
次節清水エスパルス戦は去年怪我によって悔しすぎる欠場となりました。
個人としてもクラブとしてもリベンジのとき。
いったれ!ひこ師匠!!


さあ、ここから上位勢との連戦が続きます。
梶川選手の欠場や激しすぎるプレイスタイルによる消耗が懸念されますが、大丈夫。
今の藤枝MYFCはメンバー外の選手が「今か今か」とチャンスを窺っています。
その雰囲気があればケアにも万全の注意を払いますし、それが結果として怪我予防になるはずです。
次節清水エスパルス戦。
圧倒的戦力を持つクラブとの戦いは自分達の存在証明を鳴らす場所でしかない。
ここで人生を変えろ!!
そのための準備をしよう!!
序列は一日では絶対に変わらない!!
積み重ねて歴史を創るぞ!!

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