クリスマスの時期にはシュトーレンを食べよう
シュトーレン!
シュトーレン美味しい!
この時期にしか食べれない味覚!
食べなよ!(押し売り)
シュトーレンとは?
シュトーレンは、パン生地にドライフルーツやナッツを混ぜ込んで焼き上げ、バターと粉砂糖で覆った菓子パンのことです。
ドイツなどでは、クリスマスの1週間前ごろから少しずつスライスして食べるのが習慣だそうです。
ちなみになぜシュトーレンという名前になったか、その由来はご存知でしょうか?
いろいろな説がありますが、私が一番好きな説をご紹介したいと思います。
シュトーレンの由来はストールにあり?
シュトーレンはドイツ語の複数形で、単数では「シュトーラ」、つまり下の写真のように、礼拝の時に牧師が首にかけている布「ストール(英語読み)」が由来となっているという説があります。
このストールとは、礼拝堂の前の方、聖壇や聖書朗読台にかけられた布(典礼布と呼ばれる)と同じく、教会の暦に合わせて、つまり日曜日の礼拝で読まれる聖書の言葉に込められた意味を色で表してくれているものです。
今のアドベントの時期には、教会では紫色(青色のところもある)がかけられていますが、これはイエスの誕生を待つ夜空を表す色です。
このストールにも由来があり、それが巡り巡って、シュトーレンの由来に繋がっているのです。
ストールの由来とは?
イエス・キリストの誕生(クリスマス)と復活(イースター)の時には、いのちを表す白色のストールと典礼布が選ばれます。
なぜ白なのか、なぜこのような布を使うのかというと……実はイエスが生まれた時、幼子イエスが寝かされた飼い葉おけに白い布がかけられたことが、その始まりと言われているんですね。
シュトーレンも、ケーキの芯(茶色)を幼子イエスの飼い葉おけに見立てて、それを白い布で包むようにバターと白砂糖でくるむように包み込んで作ります。これを複数個に切って食べるので複数形になるわけですね。
つまり、ストール(シュトーラ)→シュトーレン(複数形)、という名前になった、という説があるのです。
飼い葉おけに寝かされることになるイエス・キリストを思い起こしつつ、シュトーレンを少しずつ食べながら、クリスマスを迎えていく……これが、本場のクリスマスの迎え方というやつです(たぶん)。
ちなみに食べ方のコツは、シュトーレンの真ん中から一センチずつスライスして、両側をピタッとくっつけてラップにくるんで保存するとパサパサにならずに済みます。お試しあれ。
美味しいアドベントをお過ごしください!