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【lofiビートの作り方】lofiが作りたいけど作れない...そんな人へ


・はじめに


皆さんは"lofi hiphop"というジャンルをご存知でしょうか?
凄く簡潔に言うと「カフェとかで流れてそうなオシャレでいい感じの音楽」です。

聴いた方が早いので次の楽曲たちをお聞きください。

どうでしょうか。どこか懐かしい感じで聴き馴染みが良く落ち着きますよね。
私seekxはこのlofi hiphop、所謂lofiというジャンルの楽曲を主に作っています。

今回はそんなlofiの作り方をざっくりと解説したいと思います。

…というのもこのlofiというジャンル、海外のHow to(解説)記事は比較的見つかるものの、
日本では今のところあまりまともな記事や動画が見当たりません。
※もちろん日本にもかっこいいlofiビートメーカーはたくさんいます。

自分自身作り始めたころは何から始めればいいのかわからず、参考にできるものが無かったので苦労した経験があります。
なのでこれからlofiを作りたい人、作ってるけどいまいち上手くいかない人にとって少しでも参考になれば幸いです。

ちなみにDAW(作曲ソフト)の操作方法の話は一切しませんので、すべてのDAWで実践できます。

というわけで早速いってみましょう。難しい話は無しや!

※DAW自体の選び方やインストール方法/操作方法自体はネット上にたくさん参考になるサイトがあるためここでは解説しません。

①曲の基盤を作る

※トラック毎に音源あり◎

・コード(ピアノ)

まずはコードを打ち込みます。音源はimagiro piano2を使います。

打ち込んだMIDIデータ ↓

実際の音 ↓

打ち込み方はMIDIキーボードを実際弾くも良し、MIDIノートを打ち込むも良し、どちらがいいとかはありません。

僕は人前で弾けるレベルではありませんが、できるだけMIDIキーボードで弾くようにしています。

コード進行が思いつかないよ!という人はコード進行のMIDIパックを使ったりChordifyといった既存曲のコード解析サービスを使うのもいいでしょう。


・メロディ1(ピアノ)

続いてピアノのメロディを打ち込みます。
スケール内の音を8分音譜で繰り返して弾くだけです。聴いてみましょう。

メロディって書いてますがオスティナートという表現が近いかもしれません。
ただわかりにくくなると良くないのでメロディとしておきます。
メインのピアノと同じ音です。

・メロディ2(ピアノ)

更にメロディを重ねます。
こちらもメロディ1と同じく8分音符で単音を弾いてるだけですね。
以下が音源です。


こちらもメインのピアノと同じ音です。


・ドラム

次にドラムトラックを打ち込みます。
こちらもリアルタイムでパッドを叩いて打ち込むもよし、MIDIノートを置いていくも良し、です。
僕はドラマーなのでさすがにパッドを叩いて打ち込みます。

微妙にヨレてます。
これはクオンタイズ(MIDIノートのずれをグリッドに自動で合わせてくれる機能)をかけていないからです。

縦の線からずれてるのがわかります。

なんだかいい感じなのでずれは直さずこのままでいきます。

今回はspliceのサンプルをパッドに配置して打ち込んでいますが、DAW内蔵のドラムマシンやサンプルでも求めている音になるのであれば
全く問題ありません。


・ベース

続いてはベースになります。音源はserum。

シンプルですね。
基本的にはルート音をなぞっているだけです。ルート音とはコードの構成音のうち一番下の音、例えばCmajでは"C"がルート音となります。
ルートを押さえておけば基本的に問題ありません。


◎ベーシック完成

以上でベーシックなトラックは完成です。聴いてみましょう。

割とそれっぽい感じになってますね。
少し寂しい感じがするのでさらに楽器を足していきましょう。

②曲に彩りをつける

・ギター

ギターを足していきます。僕はギターが弾けませんのでAmple Guitarという音源を使います。

リバーブとディレイでいい感じの質感になってますね。


⑦ボイスサンプル

さらにボーカルで雰囲気を出していきましょう。といっても派手なボーカルを足すと雰囲気が損なわれてしまうので、
ウィスパー系の落ち着いた声ネタを足したいと思います。
今回はOutput社のArcadeを使います。

いい感じに空間が埋まりましたね。

・foley・フィールドレコーディング

foleyとは環境音や生活音のことです。例えばドアを閉める音・テーブルにグラスを置いた時の音etc
フィールドレコーディングはその名の通り野外で録音した環境音ですね。

今回はCymatics社のLIFEというサンプルパック(無料)を使います。

これはサンプルを配置するだけですね。音源は省略します。

ここから音量バランスやエフェクト類を調整し、完成したトラックが以下になります。

③完成


いい感じになりました。

こちらはSpotifyの公式プレイリスト"lofi+chill"に選出される等、Spotify公認(!?)のオシャレlofiトラックになります。


全体像はこんな感じ。トラック数も少なくシンプル。

以上がlofiの作り方ざっくり解説になります。

番号は振ってますがトラック製作手順は人それぞれ違うと思いますので、どの順番で作っても問題ありません。
(いやいや俺はドラムトラックを最初に作るよ/私はメロディから作り始めないとうまくいかない等)
最終的にかっこよければそれでいいです。

・無料サンプルパック配布


そして今回はサンプルパックも公開します。
DLはこちらから↓↓↓

https://drive.google.com/drive/folders/1QmmU7cCAoao4JTjPhye0uaHZY6SAKjQU?usp=share_link

特にlofiプロデューサーにとっては使い勝手のいいパックになっています。
そのまま曲にして配信するのはNGですが、ロイヤリティフリーです。

日々の曲作りのお役に立てば幸いです。

・最後に


今回は全体像の解説を重視したため、各トラックの製作手順は非常にざっくりとした説明になっています。

今後は毎週ビートメイクや曲作りなど音楽に関する記事を配信していきますので、今回の記事が気に入った方はチェックしてみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました!
それではまた。


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