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-覚めない悪夢から悪夢へ目覚めるために-全方向STG「NeverAwake」

なんか長くなっちゃった前置き

 皆さんはシューティングゲームってお好きですか?
 FPSとかTPSとかではなくざっくり横スクロールとか縦スクロールとかして弾幕を避けたり自機の弾で打ち消すタイプのシューティングゲームのことです。
 私は結構好きで、思い返すとセーブの概念が分かっておらず延々一番最初のステージをやり続けた中1のころ(ゲームにほとんど興味がなかったためそういうことを学んだのは中1以降というか、高校に入ってからでした)から、なんかシューティングをやっていました。確か「あぁ無常」とかいう名前だった記憶。ユゴーの名作と同じ名前だったので手を出したんですそうそう。
 そんな私はSwitchを手にした2021年9月以降、しばらくやり続けたシューティングがありました。しばらくやり続けたとかそういうレベルじゃなくやりました。一旦熱が醒めたと思ったら色々なストレスで再燃して一時期またえらいことになりました。
 デスモフモフさま制作の「ネコネイビー」です。

 これがとっても面白くて……ということを言い出すともう一本記事が書けるので別の機会に譲ることにして、つまり私はシューティングゲームが好きになったのです。
 そして2022年、インディーゲームについて情報を集めるにはとりあえずこの人覗くのが一番っしょという勝手に全幅の信頼を置くYoutuber兼キュレーターさん的な方の生放送アーカイブを掘っていた私は見つけてしまったのです。

サクサクした操作感と、装備のカスタム性で操作下手でもクリアに何度も挑めるゲームバランス

ちょっとコワくてカワイイ世界観

ストーリーもなんか謎があって面白そう

な全方向シューティングゲーム

 "悪夢系"アクションシューター「NeverAwake」を。
 (各種プラットフォームで配信中!しかもパッケージ版も⁉)
 (ワースゴーイ、ナンカスゴーイ)
 (いまAmazon覗いたらめっちゃ可愛い特典つきで豪華パッケージ版が売られてました。えっ欲しい……)

サムネイル画像からして怪しげで楽しいのですが、触ってみたらこれがもう止め時を見失う面白さです。今のところ多分中盤ですが、色々話して遊んでほしいのでこれを書いています。

「NeverAwake」ってこんなゲーム

操作方法

 まずこのゲームはシューティングゲームの中でも「ツインスティックシューター」と呼ばれるタイプのゲームです。操作方法が名前の由来になっており、文字通り「スティックを2本使う」シューティングです。
 このゲームでは(きちんと調べていませんが、ツインスティックシューターは概ねこの操作と信じてます)Lスティックで移動し、Rスティックで照準を合わせます。普通の弾はRスティックを傾けると撃ってくれ、敵の撃ってくる弾を相殺できます。
 そうするとどんな風になるかというと、Lスティックでぎゅんぎゅん動きながらRスティックで全方向から迫る敵を倒していけるのです。
 というかツインスティックシューターなので照準回してガンガン行けるよね!!!とばかりに容赦なく全方向から迫ってくるゲーム性です。撃ちぬいて開けた隙間に身体をねじ込みやってくる敵皆ちぎっては投げしましょう。
 そしてLトリガーで撃てるのは使用回数に制限があり、装備によって(後述します)は回数増加や回復可能なボム(本作ではWEAPON)、Rトリガーで回避を交えてさらに爽快アクションです。
 「でもスティックを2本同時なんて難しそう……いつも時々視点移動にRなんて触るくらいだし……」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。大丈夫です!設定でオートエイムがあります!あんしんですね!!!
 そしてゲーム内通貨を使うことで強くなって再チャレンジも可能!!!
 まあつまりやってほしいということです。

ボスを倒さなくてもいい⁉オリジナリティ満載のゲームルール

 戦闘が起こるゲームにおいて、明確なクリア条件と言えばボスを倒してしまうことです。つまり、ボスを倒せない限りステージもゲーム自体もクリアできない……ということが考えられます。
 ですがこの作品では、ボスを倒さなくてもステージクリアが可能です。(もちろん倒してクリアも可能です)
 というよりも、大概のプレイヤーはボスを倒す前にクリアしてしまうはずです。
 なぜなら、このゲームでのステージクリア条件は敵を倒すと落とす「ソウル」を100%になるまで集めきることだから。

わーって迫ってくる敵(結構キモカワで良いですよね)を倒すと……
出てくる水色のしずくが「ソウル」。これを集めて中央上側に表示されたパーセンテージを100にすればステージクリア
100%に!無事クリアです。お疲れ様でした

 ボス戦もルールは通常ステージと変わりません。ただし、「完全撃破」も可能というルールが追加されます。

第1ステージのボス。いろんな野菜の集合体です。こういった大型の敵は一定のダメージを与えることで一度に33.3%くらいのソウルを落とし、攻撃パターンが変化します……つまり3回の法則

クリア目指して自分に合った装備を

 本作は装備(ACCESSORY)が独特です。
 各アクセサリーにはそれぞれ効果があり、防御力が上がったり、無敵時間が延びたり、攻撃力が上がったり、必殺技の回数増加など他のゲームでもありそうなものから。

主人公は小学生の女の子なので、アクセサリーもそれっぽくて可愛い

 下の画像のようにソウルが寄ってこないようにするものや、逆に寄ってきてもらうものまであります。ソウルが寄ってくるようになるアクセサリーはクリアのしやすさを上げますし、寄ってこなくなるものはボスの完全撃破に……など自分の腕前や、やろうとしていることに合わせて装備を変えつつ進められるので、クリアを諦めずにチャレンジが可能になります。(ゲーム誌のインタビューによればシューティングの上手な人がなかなかクリアできなかったステージを初心者さんが装備を考えてあっさりクリア……なんてこともあったようです)
 負け越すと生き延びやすい装備がショップに並ぶようになったりもするので、だめだと思ったらお買い物をするのも大事な戦略です。(むきになって今ある装備だけでクリアしたったるわおらぁ!も戦略です)

ポーチとかイヤーマフとかリュックとかグッズにしたら可愛いと思うので検討お願いします

世界観

 本作は敵キャラが何とも悪夢的です。でも怖いのにどこか愛嬌があります。
 それはこの世界が一人の女の子、「レム」の見る悪夢だから。悪夢の中で女の子が懸命に戦っているのです。
 敵になるのは恐ろしい悪魔や戦闘機ではなく、彼女の嫌いな野菜、犬、病院など……子供の頃の自分も嫌いだったなあ、怖かったなあ、というようなもの。
 じゃあ悪夢を見ている本人の身体がどうなっているかというと……

びょ、病室……

 彼女は何らかの出来事により意識を失い、悪夢の中にいます。
 なぜ意識を失うようなことになったのか?どうして悪夢を見ているのか?目覚めるときが来るのか?

精神の中のレムちゃんも手足を枷に縛られています。ステージをクリアして解放していきます


 それについては、ゲームを進め、収集要素「DIARY」を集めていく(結構さくっと集まります)と少しずつ見えてきます。
 ……が私も途中です、なんとなーく、見えてきたかも?位の情報量でしょうか。

こんな感じにレムの日記が読める。日常の喜怒哀楽が赤裸々に綴ってある

 ただレムちゃんもごく普通の女の子です。理想化されたヒロインなんかじゃないので、生意気も言うし、家族にも不満がある。いやそこは君が悪いわ。みたいなことでいら立ちを抱えていたりします。反対にいや考えすぎだし何にも悪くないよ大丈夫……みたいなことで大きな不安を抱えていたりと、このくらいの年頃の子の、狭い世界が描写されます。

 そんなレムちゃん視点だけになってしまいそうなところですが、「OMOIDE Challenge」というやりこみ要素を進めると手に入る「アルバム」ではレムの家族から見たレムの姿が見られます。これが何というか、はっとさせられるんですよね。あまり詳しくは書きませんが、確かに愛されてるんだよ。とレムに言いたくなるような、そんな内容です。(今のところは、という注釈がついてしまうのが片手落ちですが)
 そう考えるとより一層、なぜ大けがをして意識不明に陥っているのか……?というところの疑問が際立ちます。何が待っているにしても、まずは彼女が目覚めるように、進めていきましょう。

まとめ

”悪夢系”アクションシューター「NeverAwake」は
・サクサク操作のツインスティックシューター
・簡単クリアならソウル100%収集、やりこむならボス完全撃破の選べる二つのクリア
・クリアを諦めさせない装備のカスタマイズや強化機能にオートエイム機能
・美しく、グロテスクなグラフィックで描かれる先がどんどん気になるストーリー
のゲームです。
個人的にはかなりクリアしてほしい!という気づかいに溢れているな~と感じるバランスで、あまりこういったジャンルを触ったことのない方でも、グラフィックが気になった方なら楽しめるのでは?と感じるゲームです。

……ストーリークリアまで、頑張るぞ……!


余談(どこにも入れられなかった不満)

 一個だけあるんですよね。不満が。レムちゃんの担任に。保護者面談の日の日記なんですけど。
 「その対応はないわー」が強すぎました。
 迅速に対応しようよそこは……一か月前のことを今持ち出すなよ……


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