新型コロナと簡易検査キット

楽天とSoftBankの孫社長が簡易検査キットの提供と販売を取り止めた。

個人的には、簡易のPCR検査キットという物に興味はあったけれども、販売(提供)されなくて良かったと思います。

理由は、前回の日記に書いた通り、検査の解釈は素人には難しいからです。

勿論、検査キットにはどの様にマークが着いたら陽性か陰性かは分かるけれども、そういうことではない。

100%の検査は無いけれども、正しく判定できる確率のデータが知りたい。

正しく判定には、二つが大事です。

1. 陽性を陽性として判定できる能力(感度)

2. 陰性を陰性として判定できる能力(特異度)

の二つがです。


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設定

仮に感度と特異度が共に95%の検査キットだとします。

日本国民1億2千万に検査をしたとします。

陽性(新型コロナの症状が無い人も含む)の人の割合を10%と仮定して計算すると、1千2百万人が陽性になります。

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1千2百万人の内、一回の検査では60万人が、「陽性なのに陰性」(偽陰性)とされてしまいます。

半数の30万人が健康体(不顕性感染者)として活動したりしたらどうでしょうか?「陰性という証明書」を持った方がウイルスをかなりばら蒔いてしまいます。

そのため、全国民検査が「偽りの陰性証明書」を増やす事が分かると思います。検査を無闇に行わずに「stay home」が合理的になります。

その「stay home」の間に新規感染者を増やさずに、発症する人は治療し、発症しない人は免疫を作ることになります。



逆のパターンを考えます。

1億8百万人が陰性ですが、特異度が95%のため、540万人に陽性判定(偽陽性)が出ます。

勿論、偽陽性のため健康体です。不顕性感染の疑いが発生するので、ややこしくなります。(精神的ストレスで体調を崩しそうですね。)ここで別の風邪をひいてたりすると、益々ややこしくなります。

医療関係者は、陽性として扱うことになるので対応すべき人を増やすことになります。医療崩壊まっしぐらです。

本当に医療関係者には頭が下がります。こういう方達に、せめてお金が回る仕組みにして欲しいと思います。

医療関係者へ差別を行う人達には、病院へ行かないで頂きたい。

すみません、素が出ました。

以上が、簡易検査キットを医療関係者が扱わないで欲しい理由です。

医師は、これに他の情報を加えて判断します。

検査不足には役に立つと思うので、医師と連携して、検査キットを有効活用して欲しいものです。



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