新型コロナウイルスの全国民への検査について 追記有り

新型コロナの検査を全国民にしろ、他の国はもっと検査をやっている。

と、言う人が居ます。

貴方が言うのは、何処の国のどういう検査ですか?

僕は現段階において検査を全国民にやるのは反対です。

理由はいくつかあります。

A. 一番大きいのは、「陰性判定が出ても安心出来ない」ということです。

先程の日記の2の部分ですが、検査タイミングを間違えれば、「罹患していても陰性判定される」し、検査は100%ではないからです。

誤解の無い様に書いておきますが、「検査は不要ではないか?」ということを言っている訳ではありません。

その人に現れている症状や、画像検査などと共に、検査を行うことが大事だと思います。

ある程度の精度が高い検査は、上記の他の情報と共に医師が判断をするために有益です。

必要な人には複数回の検査が必要です。

間隔を空けて複数回やれば、判断精度が上がることと、ウイルスの潜伏感染期(感染してから、症状や採取する検体にウイルスが出てこない期間)を避けることができます。

ただ、問題なのは、新型コロナの潜伏感染期がどれくらいあるのか?個人差がどれくらいあるのか?の情報が精査されていないので、「どれくらい間隔を空けたら良いのか?」「何回やれば良いのか?」というプロトコルが確立されていないことです。

「感染しているのに潜伏感染期に検査をして陰性と判定されること」に恐怖は感じませんか?

陰性と判定されても、感染しているのかもしれませんよ?

「感染しているのに陰性判定された人」が街に出て、ウイルスを巻き散らかすかもしれません。

今は「陰性」でも、明日には「陽性」かもしれません。

B. 検査の数が足りません

日本の人口が1億2千万人だと仮定します。Aで説明した様に、一回では安心できません。では、2回ですか?3回ですか?3億6千万回やるとして、簡易抗原検査キットを1個500円(開発して直ぐの物がそんなに安いかどうか???)だとしましょう。

「1800億円万で済みます。その金額で国民の安全が買えます。」ならば安いですね。

とはなりません。

3億6千万個の検査キットを作れる会社はなかなか無いと思います。マスクを作るのとは、難易度が違います。

ましてや、PCR検査といった技術者が行う検査を3億6千万回も行うとしたら、何人の技術者が必要でしょうか?しかも、技術者の能力によって、検査精度が変わります。ただただ、人を増やせば良いというものではありません。教育していかなければいけませんし、技術者が感染しない様に、検体を取り扱わなければいけません。

他にもありますが、大きな理由はこの2つです。

無闇に検査をするよりも、必要なプロセス(恒常的に機能する、一部の人を疲弊させない)を経て検査をするシステムを作り、適切な検査(PCRに拘らない)を実施する事が大事だと思います。

海外の検査がどれくらいしっかりとやっているのかは分かりませんが、少なくとも日本での全国民へのPCR検査は難しいと思います。

参考までに追記

PCRについての評判が面白いので追加

https://togetter.com/li/1502432

分かり易い数学的な検査精度の説明
 https://youtu.be/jMIScCb04qs

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