面接でアピールする「協調性」の落とし穴!
就活の面接で学生から「私の強みは協調性です!」というアピールをよく聞きます。また、「縁の下の力持ち」と聞くことも多いです。アピールの続きを聞くと、「集団」の中で上手くコミュニケーションが取れるので、チームワーク力が高いことを表現しているようです。果たして、それでチームワーク力をアピールできているのでしょうか?
そもそも、「集団」のメリットとはなんでしょうか?それは、一人ではできないことが複数人の協力によってできるようになることです。本質は、それぞれメンバーの強みを活かして、それぞれの弱みを中和することにあるのです。つまり、役割分担をすることで、それぞれの得意な部分を活かせるようになり、効率化と生産性をあげることができるのです。
例えば、文化祭に向けて、絵がうまい人はポスターを書けば良いし、社交性が高ければ呼び込みをやれば良い。そういった各個人の得意分野を活かすことが、集団の強みになるのです。一人ですべてができたとしても、非効率的だし、時間も掛かるし、アイデアも滞ります。何よりも、一人でできることはたかが知れているのです。このような観点から見ると、チームワーク力の考え方も変わってくるのではないでしょうか。つまり、自分の役割をチーム内で、しっかり持てているかが重要になってくるのです。そのためには、自分の強みをしっかり知っていなければなりません。さらに、その強みを活かした役割をチームで作りあげることが必要なのです。その場合、チームメンバーの強みも理解していなければなりません。何故なら、その役割は、二人も要らない可能性もあるからです。だから、チームワーク力とは単純に誰とでも話せるというコミュニケーション能力とは異なるのです。
さて、面接でチームワーク力をアピールするときに、上記のことまで考えて話しているでしょうか?もし、そうでないならば、チームワーク力は乏しいかも知れません。何故なら、まわりが見えていないからです。自分の役割が自分よがりで、それこそ自分勝手になっている可能性もあるからです。チームワーク力をアピールする際には、自分のチームでの役割を話すことが肝心です。また、その役割になった根拠やあなた自身がその役割を通して活かしたスキルを話すと良いでしょう。あなたの話から「あなたが周りのメンバーに貢献できていること」を面接官が理解できれば必ず評価されます。チームワーク力とコミュニケーション能力を混同しないよう注意してください。
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