UXデザインワークショップでやってよかったアイスブレイク集
19卒UXデザイナーのせーみです。
学生の時にUXデザインに触れ、社会人になって本格的にUXデザインに携わるようになりました。
UXデザインワークショップを設計する機会が時々あるのですが、ワークショップの冒頭には大体アイスブレイクを取り入れます。
アイスブレイクとは、名前のとおり「緊張した(凍った)雰囲気を壊してグループワークを円滑にすること」を目的としたワークです。
アイスブレイクには色々な手法があり、それぞれ使いどころやワークショップにもたらす効果が違います。
今回はこれまで経験したり使ってみたアイスブレイクの中でおすすめだと感じたものを役割別で整理してみました。
チームビルディングの時に良いアイスブレイク
プロジェクトによっては複数回のワークショップを通してUXデザインをすることがあります。そういう場合は、最初にメンバー同士の理解を深めたりビジョンを揃えておく必要があります。そういう場合におすすめのアイスブレイクです。
▼インタビュー
自己紹介の代わりになるアイスブレイクです。
能動的に相手を知ろうとすることは、「ユーザーを知る」というUXデザインの基本につながります。UXデザインワークショップではインタビューを行うことも多いので、その練習にもなります。
【やりかた】
・3人一組をつくります
・質問者・回答者・記録者を決めます
・3分間、質問者が回答者にインタビューをします
・記録者はインタビュー内容をメモします
・インタビューが終わったら記録者はメモを回答者に渡します
・役割を変えて繰り返します
▼wevox values card
組織改善をサポートするwevoxがつくったカードゲームです。個人の価値観を引き出すために作られたカードで、ゲームを通してメンバー同士で価値観を共有することができます。チームとしての価値観を決める時にも使うことができます。
遊び方などは以下のページで紹介されています。
自己認知と相互理解を促すカードゲーム「wevox values card」
▼オブジェを作って自己紹介
自分を表すものを作り、作ったものを軸に自己紹介をしていくアイスブレイクです。
UXデザインではモック作りをすることが多いですが、アイデアを形にする練習にもなります。
【やりかた】
・工作の材料(画用紙、紙コップ、ストローなど)と道具を用意します
・5分間で自分のモチーフを作ります
・モチーフを使って順番に自己紹介をします
コミュニケーションの重要性を体感できるアイスブレイク
UXデザインワークショップに限ったことではないですが、チームワークにおいてコミュニケーションは必要不可欠です。その重要性を体感できるアイスブレイクを載せます。
▼ペーパータワー
コミュニケーションがチームワークにもたらす効果を体感できるアイスブレイクです。
【やりかた】
・5分間、無言でA4用紙を使ってできるだけ高いタワーを作ります
・できたタワーの高さを記録します
・3分間、チームで戦略を練ります
・5分間、今度はコミュニケーションをとりながら同じようにタワーを作ります
・無言の時とどう変わったか話し合います
▼人間知恵の輪
1つの目標に向かってコミュニケーションを通して協力しあうことを体感するアイスブレイクです。
【やりかた】
・輪になってとなりのひと以外のメンバーと手をつないでいきます
・ただの輪になるようにほどいていきます
・ほどいている時に手を離してはいけません
UXデザインワークショップのウォームアップになるアイスブレイク
UXデザインワークショップのタスクにつなげることができるアイスブレイクたちです。タスクに合ったものを選べば、よりタスクがスムーズに行えるようになります。
▼描けそうで描けないものを描く
「自転車を書いてください」と言われて描ける人は意外と少ないです。
普段見慣れているはずでも、いざ書いてみようと思うと「前輪と後輪ってどうやってつながってたっけ?」「サドルってどこについてるっけ?」などわからないことがあります。
UXデザインでは普段のなにげないユーザーの動きがサービスのきっかけやヒントになることがあります。知ってそうで知らないこと、気づいてそうで気づいていないことがあるということを実感するアイスブレイクです。
【やりかた】
・ファシリテーターがお題を出します(自転車、ドラミちゃん、アルミ缶など)
・1分間でお題の絵を描きます
・メンバー同士で絵を見せ合います
▼風が吹けば桶屋が儲かる
なぜ風が吹いたら桶屋が儲かるか知っていますか?「風が吹けば」と「桶屋が儲かる」の間には物語があります。
風が吹くと土ぼこりがたって目に入り盲人が増える。盲人は三味線で生計を立てようとするから、三味線の胴を張る猫の皮の需要が増える。猫が減るとねずみが増え、ねずみが桶をかじるから桶屋がもうかって喜ぶということ。大風が吹けば桶屋が喜ぶ。(デジタル大辞泉)
このように、お題から話をつなげていき、チームで話を作ります。
強制発想に慣れるためのアイスブレイクです。
【やりかた】
・ファシリテーターがお題を考えます(例:「風が吹いた」)
・最初の人はお題につながることをふせんに書きます(例:「土ぼこりが立つ」)
・次の人は前の人のふせんにつながることをふせんに書きます
・自分のふせんは書き終わったら次の人にだけ見せ、最後まで伏せておきます
・全員書き終わったら順番にふせんをつなげていきます
「奇数番目の人は奇想天外なことを書く」のようなルールを加えたりチームに関連するお題にすると、より盛り上がります。
▼共通点探し
考えたアイデアを整理することに慣れるためのアイスブレイクです。アイデアを整理する時に、見かけの共通点のみを見ていてもサービスのヒントは得られません。このアイスブレイクは、メンバー同士の理解を深めながら、アイデアの本質を見極めることを体験できます。
【やりかた】
・チーム全員に共通する点をできるだけたくさん見つけます
・「全員メガネをしている」など見てすぐにわかるものは無しです
まとめ
以上、UXデザインワークショップでやってよかったアイスブレイク集でした! 今後も良いアイスブレイクに出会ったら、このnoteに追加していきたいと思います。
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