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気象を学ぶための読書日記
最近、気象を学ぶために色々な本に手を出しています。せっかくなのでそれらを紹介します。
【基礎】高校地学レベル
とりあえず最初に無難なところを行こうと思い、ブルーバックスで探したものがこちら。
予想通り、期待通りというところで一通りの気象関係の知識が身につきました。とはいえ、(高校地学は履修しているので)全く新しい話があったというよりは、どこか頭の片隅にはあった話がうまくつながっていった感じでした。
また、kindle unlimitedで読んだこちら。
これらは少し面白い雑学チックな書きぶりですが、内容としては上記のブルーバックスとほぼ同様です。体系的に書くことよりも1つ1つのエピソードを重視している書き方です。
そして、こういう系の一般向け気象の入門書は、実はよく読むと高校地学の教科書にエッセンスはほぼ掲載されているような内容です。じゃあ、これでいいやんとなるかもしれません。(どちらも気象以外も含めた地学全分野)
視覚的な説明が中心なら図説。文章での説明が中心ならもう一度読む(高校教科書の一般向けです)。
【応用】気象予報士試験レベル
個人的には高校地学の内容は、比較的理解しやすいところを断片的には扱っているものの、気象システムの全体像の納得感はありませんでした。なのでとりあえず気象予報士試験(受験する予定はない)関係の本を読んでみました。
内容はコンパクトに書かれています(それでも厚め)。だからこそ、結論の部分のまとめ的なことしか書かれていないので、すべてが天下り的で初学で読むには苦しかったです。
しかし、大気の熱力学的内容や、気象観測の詳細、地上天気図だけでなく高層天気図や赤外線画像など、踏み込んだトピックが多く、実際の天気予報につながる感覚は強くありました。
色々さがしている中で「天気検定」というものを知り、地上天気図を中心に予報や、気圧配置の説明に特化したものを見つけました。
天気図だけに絞った説明はあまり見なかったので、新鮮で天気予報とのつながりも感じられて非常に良かったです。
【応用】気象学(大気物理学)
気象予報っぽい実用的なことを学ぶにも、どうも性分からかその原理が分からないと納得できませんでした。とはいえ、あんまりそのあたりの素養がないので、何から学ぼうかと考えあぐねていました。目標はこれらの本でしたが(※未読です)、
ここまではたどり着ける気がせず、思案していた中でこんな本を見つけました。
タイトルからあまり期待してなかったですが、(「百万人の」を「広く多くの人向け」と解釈し、高校地学程度の本だろうと思っていた)実際は大気物理学あたりの話から積み上げて、最終的には数値予報や天気予報までたどり着く、まさに求めていた一冊でした。つべこべ言わずこれを最初に読めばよかったのですが、雑学的な内容もなく、アカデミックな気象学の内容ですので、「百万人の」は「真に百万人(日本人の1%)が対象」という意味だったような気がします。
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