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よりサステナブルな古紙循環プロジェクト

花咲く和紙はなめらかでしっとりした手触りです

シードペーパーは古紙を再生する段階で、植物のタネをすき込んだリサイクルペーパーです。今年の春から国産のシードペーパー「花咲く和紙」を発売し、それにともなって企業参加型の「古紙循環プロジェクト」をスタートしました。

古紙循環プロジェクトとは、ひと言でいえば、企業から出た紙ゴミを提供していただき、それを使用して「花咲く和紙」をつくるというものです。つまり、古紙の循環=リサイクルという好循環が実現しました。
「自分たちの会社からでた紙ゴミから、シードペーパーをつくれるなんて!」
と、驚きや共感を得て、現在、古紙循環プロジェクトに参加する企業が続々と増えております。ホームページではご利用いただいたお客さまを紹介していますので、ご覧ください。

環境に配慮した古紙をアップサイクルするこの仕組みは、SDGs時代にぴったりなストーリー。企業のSDGsへの取り組みのひとつとなり、同時にイメージアップにもつながります。

実はリサイクルする古紙にも、向き不向きがあります

企業の紙ゴミをリサイクル

古紙循環プロジェクトとはいえ、紙ならどんなものでもシードペーパーにリサイクルできるわけではありません。現在、雑誌やカタログの表紙のようなツルツルとした紙や全面にフルカラー印刷された紙でなく、なるべく白い部分の多い紙を集めています。使わなくなった名刺やプリントミスのコピー用紙などが理想です。

長野の拠点にお送りいただいた古紙は、手で破ったりシュレッダーをかけて粉砕しています。そのような作業を手掛けるのは、複数の福祉作業施設。

集めた白い古紙は漂白せず、そのまま再生パルプにします。3 kgの段ボール1箱がおおよそ2000枚の名刺やショップカードになります。古紙循環プロジェクトに参加してシードペーパーの制作物をお考えの場合は、ご参考ください。

ブランディングの要素として、古紙循環プロジェクトを

こちらは、薬草茶ブランドの「香艸茶うゑるかをる」の使用例

例えば、ブランディングをするときに、サステナブルな要素を取り入れたい、ほかのブランドと差別化したい、そんな理想に応えるのが花咲く和紙であり、古紙循環プロジェクトです。従来のシードペーパーももちろんリサイクルペーパーですが、国産であれば、古紙循環プロジェクトを利用できます。また従来のアメリカ産より、なめらかでしっとりした肌触りが特徴で、カモミール紙のほか、8月からは、かすみ草やわすれな草、ヴィオラを漉き込んだみつばちミックスがあります。

最後にひと言、実はシードペーパーも国産の「花咲く和紙」も、一枚一枚手漉きでつくられたもので、大量生産ではないんです。そう思うと、余計、愛着が湧いてきませんか? 水に一晩浸し、土に埋めて芽が出れば、なおさらです。

山梨県の身延町、和紙の里で一枚一枚手漉きでつくられるシードペーパー「花咲く和紙」


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