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いよいよ行動開始、だったはずが

長かった緊急事態宣言が解除され、6月になりました。

4月からのこの数週間は、一生忘れられない時になるでしょう。(これが最後の外出自粛だったとして、ですが)。

私の場合、もともと仕事場と自宅が近接しており、これまでも似たような生活ではあったのですが、この時期ほどエネルギーが外に向かって動かなかったことはありません。きっと同じような思いの方もいらっしゃるかもしれませんね。

前回のnoteで意気揚々と旗上げした安曇野プロジェクトですが、この数週間は現場にも行けず、すぐさま行動に移すことはできませんでした。

そして、この期間は、私自身の思考よい影響悪い影響も与えました。「早く動きたい、でも動けない」ことはもどかしく、そんな状態が毎週続くと、どうしてもネガティブになりがちです。長年の使い慣れた手段を手放し、新しいチャレンジに向かうことの恐れが現れたり、本当にこの方向でよいのか自問自答を繰り返したりしていました。

そんなとき、心強かったのは安曇野の福祉事業所リーダーの存在です。「また新しい人が5人も送り込まれてくるよ、無理難題だ!」と忙しそうなので、しばらく遠慮していると、その週末には「いや、全然大丈夫、彼らが変わっていくのに立ち会えるんだから」と楽しそうなのです。私自身も独立20年で、忍耐の精神を相当鍛えられたつもりでしたが、ここにずっと上がいました。彼と、そこに通う人たちと一緒にこの事業をやっていきたい、そんな思いを新たにすることができたのです。

プロジェクトマップの共有

よい影響のひとつは、たっぷりある時間を活かして、頭をフルに使って企画づくりが進んだことです。

とても地味ですが、大切なこととして黙々と準備をしていました。必要だったのは、まず安曇野側とプロジェクトマップを共有すること。シードペーパーを通して何が実現したいのか、電話し、チャットし、お互いに企画書を共同作業し、夢を語り合いました。これもこの期間だから成せることだったと感じています。

そして、すばらしい夢のロードマップができました!

鎌倉+安曇野の2拠点といっても10名ほどの少人数ですから、プロジェクトを細分化して3ヵ年計画でやっていきます。まず2020年は第一フェーズとして、小ロットの印刷・加工から出荷までしっかりと高品質でできるように取り組みます。安曇野スタッフは、製造責任者はもちろん、各作業担当リーダーが一人ずつ決まりました。そして、テストも兼ねて、「シードペーパー安曇野工場」と福祉事業所名の「あいわーくす」、そしてお世話になっている「株式会社グローバルコーチング」のショップカードと名刺を印刷することにしました。

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次のフェーズ2はいよいよ製紙です。第一フェーズの進み具合によっては今年の後半からとりかかります。フェーズ3はユーザー側の参加です。詳しくはまだ省きますが、このようなマップを段階を追ってフェーズ4までつくったわけです。フェーズ4は数年後ですが、作り手が複数になり、ひとつの地域連携事業にしていきたい、と思っています。作り手の輪とユーザー側も大きな一つの輪に繋がるのです。

企画書補助金の申請も、大きな夢を現実的な収支計画に落とし込むところまで、言葉や数字に置き換えていく作業です。必ずやらなくてはいけない作業なので、メールや電話が少ないこの時期に取り組めたのは不幸中の幸い、でしょうか。一日中パソコンで、相当首肩こりに悩まされましたが、オンラインの筋トレやピラティス講座、そして呼吸法でリフレッシュ。これも絶対に必要な時間だったのでしょう。

工場稼働するまで

そして、この6月から技術研修に入ります。シードペーパーはオフセット印刷やレーザー印刷はご法度なので、インクジェットプリンターを導入します。そして力の弱い人や女性でも使える電動型抜き機。標準的な名刺やポストカードサイズのトムソン型裁断機

これらを使って、スタッフが実際の作業に慣れ、品質を確保していきます。

もともとインクジェット印刷は印刷時間のかかるものですが、さらにシードペーパーはハガキのような厚みのある紙で、一枚一枚手差しで紙を送る必要があります。一台1時間で何枚印刷できるのか、印刷現場に何名必要か、そんなことを検証していきます。ここでは、アメリカのBloomin社からも協力を得て検証していくので最短距離で稼働できる予定です。

来週は安曇野入り。さて、どんなスタートになるやら・・。いよいよ動き出します。



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