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2021年:最近のISMS事情

SecureNaviの井崎です。今回は「最近のISMS事情」について、3つのトピックスをご紹介します。

日本でISMS制度が誕生して20年ほど経ちます。最近はサイバーセキュリティリスクの顕在化や、プライバシー意識の高まり等に伴い、ISMSでも、以下のような変化が起こっています。

1. サイバーセキュリティ対策が JIS Q 27001 に組み込み可能に

JASA(日本セキュリティ監査協会)は、2020年に「サイバーセキュリティ対策マネジメントガイドライン Ver2.0」を公開しました。

このガイドラインでは、ISMSの規格である JIS Q 27001 を拡張することで、サイバーセキュリティへの取り組みを、日々のISMS活動に取り入れ、実施することができるようになっています。

2. プライバシー情報に関する新しい認証制度の誕生

プライバシーに関する情報を保護するための国際規格「ISO/IEC 27701」の発行に伴い、日本でも、この規格に基づいた認証制度が開始されています。

通称「ISMS-PIMS(ピムス)」と呼ばれており、すでにISMS認証を取得している組織が追加で取得できる「アドオン認証」という立ち位置になっています。

3. ISO/IEC 27002 がまもなく改定予定

ISMSの管理策として利用されている「ISO/IEC 27002」の改定が予定されています。114あった管理策の数が、93に再編される予定です。新しい管理策の中には、脅威インテリジェンスやデータマスキングなど、サイバーセキュリティやプライバシー保護を意識した内容が追加されています。

現在、ISMSを取得している会社は、これらの改定対応を行う必要がでてくる可能性があります。


以上、変わりゆくISMSの状況について、3つのトピックスをご紹介しました。

ISMS認証も「取得して終わり」「毎年なんとなく維持して終わり」ではなく、今回ご紹介したような、最新の要素を積極的に取り入れていく必要があります。さもなくば、時代遅れのISMSをずっと運用することになり、情報セキュリティインシデントという形で、組織にダメージが及んでしまいます。

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