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どんな企業がISMS認証を取得しているのか?

ISMSオートメーションツール「SecureNavi」を提供する、SecureNavi株式会社の井崎です。

今回は、ISMS認証を取得している企業や組織の「傾向」をご紹介します。日本国内では、ISMS適合性評価制度に基づいてISMS認証を取得している企業・組織は、6,000を超えています。この6,000以上の組織には、一体どのような傾向があるのでしょうか?

今回は、ISMS制度を運営する ISMS-AC の調査「ISMS適合性評価制度に関する調査報告書(2018年3月)」を元に、その傾向について明らかにしてみます。

業種について

まずは、ISMS認証を取得している企業の業種の割合です。

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画像は、ISMS-AC「ISMS適合性評価制度に関する調査報告書」(2018年3月)より引用

調査結果を見ると、ISMS認証取得企業の半数以上が「情報技術」業に該当することがわかります。ISMSは、情報セキュリティに関する仕組みなので、IT系の企業が多く取得している傾向は、ある意味当たり前かもしれません。

「情報技術」について、その内訳をもう少し詳しく見てみましょう。

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画像は、ISMS-AC「ISMS適合性評価制度に関する調査報告書」(2018年3月)より引用

「情報技術」に該当する企業の中でも、比較的大きな割合を占めるのは「システムインテグレーション業」と「受注ソフトウェア業」です、ついで「ソフトウェアプロダクト業」が、上位にランクインしています。

この後にも述べますが、ISMS認証を取得する理由の1つとして「取引先から、ISMS認証取得を要請されたから」があります。そのため、特定の顧客から仕事を受託するような業種において、ISMS認証の取得が積極的に進んでいるようです。

人数について

続いて、ISMS認証を取得している企業の従業員数を確認してみましょう。ISMSは大企業を中心に導入されており、中小企業では導入が難しいイメージはないでしょうか?

実際、ISMS認証を取得している企業の従業員数の分布は、以下のようなグラフになります。

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画像は、ISMS-AC「ISMS適合性評価制度に関する調査報告書」(2018年3月)より引用

この通り、大企業はもちろん、意外と人数規模の小さい企業でも、ISMS認証を取得していることがわかります。

昔は、ISMSを導入するのは結構大変なイメージがあったかもしれません。しかし、今では、規格の改定、コンサル各社が提供する雛形の進化、ISMS自動化ツールの登場などにより、比較的小さい規模の企業でも、ISMS認証取得が目指しやすい環境が整備されつつあります。IT系の部署がなくても、担当者が兼任でも、ISMSの構築、認証取得は可能になっています!

ISMS認証を取得する目的

ISMS認証制度は、情報セキュリティに関する認証制度です。では、ISMS認証を取得した企業・組織は、どのような目的で取得を目指したのでしょうか。

これも、調査結果から確認してみましょう。

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画像は、ISMS-AC「ISMS適合性評価制度に関する調査報告書」(2018年3月)より引用

割合として多いのは「情報セキュリティ管理体制の強化」「情報セキュリティ対策の強化」「社員のセキュリティ意識向上」「顧客からの信頼確保」などが挙げられます。

弊社にも、上記のような理由でお問い合わせをいただく企業様が多くいらっしゃいます。一方で、肌感覚としては、「取引先からの要請で認証取得を目指す」の割合が、このアンケートだと、意外と少ないと感じています。

弊社にお声がけいただくお客様の中には、「大企業から受注を獲得するために、ISMS認証の取得が、実質上の必須要件になっている」「ISMS認証を取得することで、営業において加点評価になる」「自治体の入札に参加するための条件として、ISMS認証を取得していないといけない」などといった理由も、数多くお伺いします。

また、ニッチではありますが、「IPOを目指すために、証券会社からISMS認証取得をおすすめされたから」といった理由も意外と多いです。

まとめ

以上、ISMS認証を取得されている企業の傾向について、アンケート調査をもとに確認してみました。ISMS認証についてのイメージが少し変わったのではないでしょうか?

皆様が情報セキュリティ対策を強化したい、ISMS認証取得の取り組みを検討したいと考えた際の一助となれば幸いです!

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弊社では、ISMSオートメーションツール「SecureNavi」を提供しています!
誰でも簡単にISMSを構築し、認証取得・ISMS運用が可能です。

ISMS認証取得について相談したい方はお気軽にご連絡ください!





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