見出し画像

ヒツジの洗剤

ー バルセロナ きらきら太陽の真下のカフェで ー

◇このエッセイは二十年ほど前のバルセロナのお話しです◇

 知らない土地に行ったなら、スーパーマーケットを見に行くのが私の一番のお楽しみ。今までに見たこともない食べ物を探すのは興味津々だけれど、私の視線はパッケージデザインにほとんど集中している。
友達から「◯◯◯って知ってる?」と商品名を言われてもわからないけれど、パッケージの色や形などを説明してもらうとだいたい理解できてしまうのは、私の特技かもしれない。
 バルセロナに住み始めて間もない頃、スーパーマーケットで生活用品をあれこれ探していると、棚の上でかわいい子ヒツジを発見してしまった。正確にいうとそれは洗剤の箱だった。首に赤いリボンを巻いた白い子ヒツジ。そのイラストが描かれているということは想像通り、毛糸洗い専用の洗剤なのだが、手にとったらあまりのキュートなひつじに見惚れてしまい手放せなくなってしまったのだ。結局、私は毛糸洗いの洗剤で普通の洗濯物をしばらく洗うはめになってしまった。住み始めたのは夏が始まろうとしていた季節だったため、一度も毛糸ものを洗うことなく一箱を使い終えてしまった。

ここからは二十数年前からヒューッと時間をもどし、現在のことをかきます。

『Noritノリ』という名の洗剤メーカー。
なつかしい、こんなにシンプルなデザインの箱だったのよね。昔は。
今は、液体洗剤が主流の時代となり、よく日本でも見るプラスティックのボトルに入っているものに代わり、おそらく箱のタイプはこのメーカーでは出していないと思う(すみません、曖昧です)
ちゃんと今でもこのブランドの看板ムスメ?として、子ヒツジちゃんは赤いリボンをつけてプラスティックボトルに描かれている。
バルセロナにいらした時はスーパーマーケットに入ってこのヒツジちゃんにご対面してもらいたい。とってもかわいいのだ。
小さなチューブに入った旅行用の携帯洗剤も売っているのでおみやげに買うのもいい。手に取ったら最後、手放せなくなることまちがいなし。
こちらのNoritのホームページを見ると現在販売されている商品が見れるので興味のある方はどうぞ

それでは今日はこの辺で。良い週末を ボン・カップ・ダ・セマナ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?