映画を観たよ&今週編んだもの#008

生徒さんたちが一斉にテスト期間に入って、ちょっと目眩がしておりますが、元気です。ということで、あんまり編めない生活を送っています。

そんな中、ちょっと早起きして映画を観てまいりました。横川シネマに。『天使L'ANGE』を。1982年に公開された映画ということなんだけど、何も予備知識なく見た予告編が衝撃的で、絶対に観に行こうと思ってました。

どうしてこんな映像を撮ろうと思えるのか、どうやったらこんな映像が思い浮かぶのか。そんなことを考えながら光と闇の渦に巻き込まれて、あっという間に1時間経ってました。ストーリー的なものはなく、印象的な映像が繰り返されるシークエンスで構成され、誰にでも受け入れられる作品ではないかなぁ。私はどちらかというと、かなり好きな作品でしたが。

全然わかんないにも関わらず現代美術を見るのが大好きなのですが、それと同じような鑑賞体験だったかな。見てもほとんど意味がわからない。でも作品の中に身を置くことによって見えてくる何かをずっと待つ、宙ぶらりんにされて、結局自分と向き合ってた、みたいな感じで。

こういうものが好きになったきっかけは多分小学生の頃に読んだミヒャエル・エンデの『鏡のなかの鏡』ですね。Amazonの情報載せたくて検索してて、私が買った版の中古があったので、ついポチってしまいました。実家に帰ればあるはずなんだけど。ミヒャエル・エンデの作品の中ではこれが一番好きです。小中学生、そして大学生の頃、数え切れないほど読み返しました。ちなみに高校生の頃はボートばっかりで本は読まなかったです。

ミヒャエル・エンデを初めて読んだのは『果てしない物語』。これは大好きで何度も何度も読み返し、期待して映画を観に行って「こんなん違う」と暴れまくってました。大好きなファンタジー映画が映画化されるとロクなものにはならないという最初の体験でした。原作それほど好きじゃない『モモ』もなんかちょっと残念な感じになってた記憶。あんま覚えてないけど。むちゃくちゃ大好きな『指輪物語』もとてもとてもお金をかけて壮大に映画化はされていたけれど、原作にあった細かいニュアンスは削られ、どうでもいいエピソードが盛り込まれ、台無しになってたという感想しかないです。唯一うまいこと映画化されていたものは『ナルニア国』のシリーズかな。ディズニーすげぇと思いました。まあ、お話もだいぶ単純なので、映画化するのは程よいボリュームの物語なのでしょうね。

ちなみに一番好きなファンタジー小説は『ゲド戦記』のシリーズです。ジブリの映画は別物と思ってもらっても大丈夫です。

話がどんどん脱線してしまいましたが、『天使L'ANGE』、現代美術好きの方とか、すごくニッチェですがミヒャエル・エンデの『鏡のなかの鏡』的な物語が好きな方にはとてもお勧めです。横川シネマで今週日曜日まで。

家でもたくさん映画見てますが、映画館で映画見るのってやっぱりいい体験だなぁと、重い腰を上げて映画館行くたびに思います。

そして、家で見て、これはぜひ映画館で見たかったと切に思ったのが、こちら『マイ・バッハ 不屈のピアニスト』。

子供の頃にピアノを習っていたんですが、珍しくバッハが大好き小学生で、今でも好んで聞くのはバッハのピアノ曲なので、この映画は私にとってドンピシャでした。恥ずかしながらこのジョアン・C・マルティンスというピアニストの方を全然知らなかったのですが、CDもちょっと探してみようかなと。

ストーリーは割とあっさりとしていて、主人公の葛藤などは深堀りせずに粛々と進んでいきます。そのスピード感と演奏がとてもマッチしていて私は好きでしたが、もしかしたらそこが物足りないと思う方もいるかもしれません。ともかく、ご本人の音源を使っているというピアノの演奏シーンが格闘技のようで、本当に素晴らしかった。練習シーンのスケールでさえ、素晴らしい。

そして、優れた芸術家というものは、生活を共にする人たちがとても苦労するのだなとも思いました。なにせ、まっしぐらですから。それ故の才能でしょうが、周りにいる人は大変でしょうね。

ジョアンを演じる俳優さんも凄かった。青年期から老年期で俳優さんが変わっていることに気づかなかった、というか、すごい老けメイクなの?ほんとに別人?と思うくらいの雰囲気が似ていましたね。この方達、お二方とも、私とてもタイプです。それもポイント高い。若い頃の山崎まさよしさんとよく似ておる。観た映画には星をつけているんですが、DVD買って、ことあるごとに観たい作品です。星五つ★★★★★

さて、本題の今週編んだもの。テスト対策で昼間からカテキョ仕事で飛び回っていて、ほとんど編んでおりませんが。。。

Katia Ingenua ModaとパピーNEW4PLYで編んでるマフラーが少しずつ成長しております。

こちらは昨年から編んでいてほったらかしていたatelier k'skのFLUFFY MEFANGEとDRAGEEで編んでるネックウォーマーです。迷走してる感がありますが、軽くて暖かくて、上品そうな糸で編んでいますが、実はポップなカボチャっぽい形です。出来上がったらなんかすごいことになりそうな予感、というか、期待。迷いもありますが、とりあえず完成させてみます。

そして、カタログを置いていただいているお店が増えました。

広島は十日市の言わずと知れた名店、ヲルガン座さんと、昨年展示会でお世話になったカレーとクラシック音楽の老舗一楽章f未完成さん。そして、ボトリエさんも引き続きお世話になっています。こちらの店舗のカタログから注文していただいたら、新作でも5%オフになります。よろしくどうぞ。

BASEショップでは旧作20%オフSALEも引き続き開催中です。


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