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生まれたまちで、喫茶店を開いた。

はじめまして。
こんばんは。
サチヲと申します。

コロナを機に地元へ戻り、それからずっとコツコツと作ってきた自分のお店を最近開店しました。

名前は”消灯珈琲”といいます。

最近制作していただいた古材×真鍮文字の看板。
とても気に入っています。


自家焙煎のコーヒー屋さんをかれこれ3年近く、出店や間借り、オンラインショップでの販売や卸販売を通して続けてきました。

最近出店させていただいたのですが、ミモザマルシェナガノ2024は最高。本当に素晴らしいイベント。


店舗は2年くらいかけて作っていまして、やっと先日の3月30日にお披露目、4月1日よりプレ営業をスタート。

かっこいい(自画自賛)
日中は吹き抜けにしたところから入る日が美しすぎる(自画自賛)

お席はカウンター席が7つ、2階はお一人でゆっくり出来るような席が3つの、小さな小さな店です。

平日の夜(月曜〜木曜17:00〜22:30)と、土曜日のモーニングを営業する予定でいます。

夜の雰囲気はこんな感じ。
とても距離が近いし、よく喋ります店主。
店内にはレトロ可愛いモノがそこらじゅうに。
これ好き〜というのがあったら教えてネ。

夜の喫茶は、寂しがり屋のあなた、自分を労ったり甘やかしたりしたいあなた、いつも生き急いでるあなたへ。

朝の喫茶は、1日のはじまりにエナジーチャージしたいあなた、早く起きちゃって何しようかなーって迷っているあなた、珈琲は朝派の深煎り派というあなたへ。

何より私自身が、「こういう場所があったら良いのに!」という要素を詰め込んだ場所なので、刺さる人に刺ささればいいと思っています。そのために、間口をとても狭く狭くしました。みんなの場所ではなく、あなたにとっても特別な場所。居場所。この場所が、あなたの何番目でも良いので居心地の良い特別な場所になれたら。

わかりにくい場所かつ、とても好き嫌い分かれるお店かと思います。ですが、さっき述べたような“あなた”に、これから少しずつこの場所を知ってもらえるようこういう物書き仕事もマメに頑張りたい所存。

初めてのモーニングはこちらのプレート。
美味しいパンと野菜を食べよう。
ビジュアルからしてパワーがみなぎってきます。
味も美味しいです。


今こうして営業をできるようになるまで、時間もお金も沢山かかったし、くるしい思いも辛いこともいっぱいありました。でも投げ出そうと思ったことは一度もありませんでした。





社会人が私、本当にダメダメだったんです。やりたいことしかできない!と思って今の道にいますが、やりたいことをやるためには、やりたくないことをやる時間にほとんどの時間を費やさなければならないこと、この道を選んでからよーく学びました。

1年間ほど会社員をやっていた時、
雪かきを理由に、よく朝礼をサボっていました。
夫が面白半分に作ったやつ。

やりたくないことの方が、やりたいことをやる時間よりはるかに多いってドーユウコト?!「やりたいことしかできない」って言ってた私には無理じゃん!って話なんですが。

”何のために、それをやりたいのか”っていう部分が、誰よりも明確な自信がありました。だから、どんなに辛くても、お金がなくても、めげずに頑張れたんです。言われたことではなく、自分の頭で考えて、選択をして、決断して、行動をすること。そしてそれをやり続けること。

わたし、やめない覚悟だけは、しっかりと持っていた。店舗ができた今、自分がとても誇らしいです。えへんと、胸を張っちゃいます。

もちろん、この場所を作りにあたっては大勢の方の支援あってこそ。一人一人に頭を下げて抱きしめて回りたいほど、たくさんご支援をいただきました。(迷惑もかけました)。

店舗ができたのは高木兄のおかげ
消灯珈琲が今あるのはトータルコーディネーター兼焙煎担当まささん(夫)のおかげ

だからこのお店は、私1人の手にとって出来たものでは決してなくて、さまざまな人の想いも乗せて形になったお店になったと思います。

お披露目会、記念にパシャリ

いまカウンター越しに来てくれるお客さんとの会話や、
“好き”を詰め込んだ場所で珈琲を淹れている時間、
仕込みをしている時に近所の子供やおじいちゃんの訪問、
「誰にも教えたくないな…。」ってひとこと。

ある日、地元出身の友人が
「こんな何もないところから早く出ていきたいって思っていたけど、このお店ができたらたくさん地元に帰ってきたくなっちゃうな。友達にも、これからは地元何もないって言わない。」
って言ってくれた。

私も「こんな何もないまちで出ていきたい」ってずっと思っていた子供だった。

何もないって、実はすごい可能性を秘めている。ないものはつくれる。絶対にお店を始めるんだと、根拠のない自信とともにがむしゃらにここまで走ってきた。

良いお店になると自分1人の頭の中では思っていても、自信がないわけではなかったけど、いざお店ができたときに友達からこの言葉をもらえたのは、本当に嬉しかった。かつての自分と同じ思いでまちを出た人が、私のお店を知って帰るきっかけになれたらこんな幸せなことない。

寂しさが紛れたり、少しの安堵を得たり、自分と向き合う時間を得られる場所は少ない。そもそも、自分を労わろうとか、そんな時間を作ろうと意識する間もなく、気づいたら1日がサラッと終わってたりするのが生活なんですよね。

夜に行くあてがある、という事実が明日も頑張る理由になったりする。誰かに話を聞いてもらいたい夜や、何も喋らなくてもそこに居ていいんだよという安心できる場所にいたい夜が、きっとある。そんな夜を救っていく喫茶店。


まだまだいろいろなことを試しながらの営業ですが、思わず内緒にしたくなるような、そんな素敵なお店を目指して営業を頑張ります。

ご来店、お待ちしております。



ラテアートはできません


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