天丼

最近、娘が「間違いなく狙っている」と思うことがある。

先日、娘の寝かしつけをしていた私。
いつものように、飲食店を舞台にした父と娘の架空のやりとりが始まる。

 「いらっしゃいませ〜。今日は何にしましょうか?」
 「えーとねぇ〜」
 「お客様、イチゴとバナナのケーキ、ぶどうのケーキもありますが」
 「う〜んとねぇ」

娘 『とりあえずブーア(水)ください』

我が家では、なぜか飲み物のことを「ブーア」と呼ぶことはさておいても、
見事な返しで、娘は私の爆笑をかっさらう。
いやいやいや、そこで水って!!(笑)とりあえずって(笑)

一体どこで覚えたのか。
偶然だろ、と私は再度やりとり(漫才)を開始する。

「今日は何にしましょうか?」
「えーとねぇ〜」
「おすすめはぶどうのケーキになります。本当に美味しいですよぉ〜」
(アドリブも時には必要だ)

娘 『え〜とぉ〜。とりあえずブーアで!!(にやにやしながら)』

私は確信した。
娘は狙っていた。爆笑を!
自信に満ちた、爆笑を確信した娘のニヤニヤ顔がそう物語っていた。

翌朝、睡眠不足の父と娘がいたことは言うまでもない。

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