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番組のノベルティをつくるためのTシャツを売るという風車の理論

佐瀬順一

私とプロレスラーの佐藤光留選手がやっている『ハードヒット 死なば諸共』という番組をご存じでしょうか? 通称「しなもろ」なんて呼ばれています。

ニコニコプロレスチャンネルというプロレス専門のインターネット配信チャンネルで、かれこれ6年くらいやっている番組です。その名の通り、「ハードヒット」という佐藤光留が主催するプロレス興行に関する番組なので、ちゃんとハードヒットの興行直後の放送では、試合を見ながら佐藤光留が技術を解説したりします。

ですが、基本的には私も佐藤光留もラジオ好きな上に、若かりし頃、親に隠れてちょっとエッチな番組とかを見ていた世代なので、いつしか下ネタ満載の深夜ラジオテイスト溢れる深夜番組になっていきました。

まぁ深夜24時に番組開始して、3時間生放送を毎月やっていたら、そうなりますわな。そんな番組なので、何度も番組存続の危機を迎えつつも、常連投稿者をはじめとする熱心な番組ファンの「しなもろ終わったらニコプロ退会する!」「しなもろ見るためにニコプロ会員になってるんだ!」みたいなご意見に救われ、辛うじて存続しております。

今から10数年前、プロレス記者の私と、ほぼフリーのレスラーだった佐藤光留は主戦場のDDT以外にも、「え、こんなところで?」と思わず言いたくなるようななかなかアンダーグラウンドなというか、ニッチなというか、プロレス専門誌にも絶対掲載されないような興行で顔を合わせることが多くてね。DDTも当時はインディ団体でしたから、メジャーではまず会わないのにインディばかりで会うのは、まるで地下に張り巡らされている“下水道”の住民だからなんだろうね、なんて話をしていたんですよ。

そんな二人がド深夜にやっているネット番組ですから、そりゃあ下水道番組ですよ。ええ。誰か見ている奴はいるのか? もし見ている奴がいるならどんな物好きなんだ? そんな思いをしながらも、文字通り地下でこっそりとやっていたのですが、いつしか番組で読んでもらいたい“ネタ”が投稿されてくるようになったんですよ!

それからは基本的には視聴者からの投稿を読んで、1プロレスラーと1記者がキャッキャッはしゃぐという地獄みたいな番組になっていき、常連投稿者や熱心な視聴者は“下水道民”という何とも不名誉な呼ばれ方をされるようになりました。

でもこの下水道民たちが実に優秀でね、毎月毎月飽きもせず面白いネタを投稿してくれるんですよ。しかもコロナ前とかは仕事柄、仕事で全国各地で行われるプロレスの興行に行っていたんですけど、行く先々で「佐瀬さん、あの……●●●(ペンネーム)って私です」と、コソッと言っては去って行く奥ゆかしい下水道民に出会いました。お陰で月1回この番組をやるのが楽しくて、もはやライフワークになっています。恐らく佐藤光留もそうだと思います。聞いたことないけど。

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私はこう見えて人前に出るのは苦手なのですが、子供の頃から深夜ラジオが好きだったので憧れはずっとあったと思います。長年の取材対象者である佐藤光留と“かけ合い”が出来て、リスナーがネタを送ってくれた上で熱心に番組を見てくれているというこの環境は、私にとってはある意味では憧れだった深夜ラジオを“やらせてもらっている”と言っても過言じゃありません。ありがとうございます!

もうそこそこおっさんになったので、深夜に3時間しゃべりっ放しの生放送をするのもなかなかシンドイのですが、気を抜いたらすぐ終わるような番組なので、まだもうちょっと踏ん張って続けたいなと思っています。番組を続けるための“課題”みたいなものがいくつかあって、ひとつはやはり視聴者を増やすことですね。何せネタを投稿してくれる下水道民は常連ばかりで、新規視聴者が全然増えていない!

この問題はなかなか解決策が思い浮かばないのですが、地道にハードヒット自体の知名度を上げたり、「どうやらしなもろって番組がヤバイらしい」という下水道民による口コミに期待していきたいと思います。

さらなる課題としては、予算がない! 新規視聴者が増えないということは、ニコプロの新規会員も増えないってことですからね。稼ぎのない番組は打ち切りの可能性があるってことですよ!

しなもろではその月一番面白いネタを送ってくれた下水道民に非売品のしなもろTシャツをプレゼントしているんです。タ●リ倶楽部的な感じで。しかし番組予算がないので、この非売品Tシャツの制作費もないのです!

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そこで思いついたのが、ノベルティのTシャツをつくるための費用を稼ぐためのTシャツを販売しようとものでした。

ややこしいですね。ようは販売用のしなもろTシャツをつくり、そのTシャツの売上で非売品のノベルティしなもろTシャツを制作しようってことです。昨年はこの方法で12時間スペシャルTシャツを販売し、その売上でノベルティTシャツ、通称鬼滅カラーを制作しました。

ただし価格や送料を安く設定してしまったため、ノベルティTシャツを1年分(12枚)つくるだけの予算が稼げませんでした! やっちまった! 今年はその反省を踏まえ、大変申し訳ないのですが、Tシャツの価格をやや上げさせていただきました。通常のプロレスTシャツと同じ価格です。これぐらいの価格にしないと、あまり儲けが出ないのね……。

本当に申し訳ないと思いつつ、値上げさせてもらうので、せめてもの思いで昨年はフロントのみプリントされたTシャツだったのですが、今年はフロントとバックの両面プリントです!(あ、また儲けが減る…)

2021年8月22日に神奈川・富士通スタジアム川崎で開催されたニコプロpresents佐藤光留デビュー21.5周年記念興行「真夏の変態祭り」。照明塔を点灯するための“照明スポンサー”になったのは『死なば諸共』の常連投稿者、いわゆる“下水道民”でした。

もはや2年連続で開催された富士通スタジアム川崎大会は、下水道民にとっての奇祭と言っても過言ではない! 来年も開催されるかもしれない奇祭……

この川崎球場時代から使用されている照明塔が取り壊されるかもしれないという話もあるが、この歴史ある照明塔の灯を消さないでほしい、下水道を照らしてほしいというメッセージ(Do not turn off the lights In light of the sewer)と共に、照明塔に明かりが灯され、主催者(佐藤光留)が照明スポンサーの名前を発表している場面をTシャツにしました!

背面には「奇祭」の文字としなもろのロゴマークをプリントしました。ぜひ下水道民には着てほしいTシャツです。あと長袖のロングTシャツも出します! さらに番組内でミニ四駆がにわかに盛り上がっていることもあり、“しなもろミニ四駆部”を結成してステッカーを大量に作ってしまいました。なので、この部員の証となるステッカーも2枚セットで販売します!

しなもろT告知画像

奇祭Tシャツは完全受注販売ですので、10月3日まで注文を受け付けたあと、業者に制作を発注。その後商品が届き次第、発送しますので、たぶん11月上旬くらいのお届けになるかと思います。このTシャツとステッカーの売上で、しなもろのノベルティTシャツをつくります! しなもろを盛り上げる意味でも、よかったらご購入よろしくお願いします!


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佐瀬順一
フリーの編集者兼デザイナー。セコンドワークスは屋号。出版社勤務→ニュースサイト編集長兼記者→インターネット放送局を経て、現在はプロレス関係を中心にいろいろやっています。プロレス記者、映像関係、配信関係など、何でもやる人です。 http://second-works.com