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「自分を知ること」の話

second placeの佐藤です。
どうぞよろしくお願いします。

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学生時代、たくさんのご縁によって、各年代の代表チームの活動に参加させていただきました。今回はある代表選手選考合宿のときの話です。

国際大会に参加する場合や、海外遠征を行う場合、通常は選手選考のために候補選手として集められた選手たちで事前に合宿を行います。選手たちは当然メンバーに選ばれようと、とても張り切ってプレーすることが多く、実は空回りしてしまう選手は少なくありませんでした。

このときの選考合宿も、日本で行われる世界大会に出場するチームの選手選考だったこともあり、いつも以上に多くの選手たちがどこか緊張していて、空回りをしていて、連携も取れない状況が多い合宿初日になりました。

2日目の朝だったと記憶していますが、練習前に経験豊富なヘッドコーチが言った言葉が印象に残っています。

「今一度ひとりひとりがここに集められた理由を考えてみてほしい。みんなにはそれぞれとても素晴らしい『得意なプレー』があり、それを評価してここに集まってもらっている。所属チームではチームの中心として、必ずしも得意ではないプレーもする必要があると思うが、この合宿ではぜひ『得意なプレー』を見せてほしい。みんなの『得意なプレー』を掛け合わせて、どんなチームにしていくかはスタッフの仕事だから。」

私自身も、メンバーに選ばれるためにまったく余裕がある状況ではありませんでしたが、印象的なこの言葉により、どこかとても冷静になることができ、合宿全体を見渡していた気がします。この言葉のあとから、とてものびのびとプレーする選手を見つけることができましたが、おそらく自分を正しく理解して、得意なプレーを発揮しようと心がけることができた選手だったと感じました。この選手たちの全員がメンバーに選ばれたわけではありませんでしたが、「自分を知ること」の大切さを勉強させていただく貴重な機会となりました。

社会人になってから現在も、自分の得意な仕事と苦手な仕事を正しく理解できるように、日頃から「自分を知ること」を大切に心がけています。また、もしかすると自分のこと以上に、同僚の方々の得意な仕事を見つけ出し、それを活かせる環境を作りたいという思いが強いかもしれません。こんな理想論を追い続ける日々です。

second place 佐藤

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