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「バトン」の話

second placeの佐藤です。
どうぞよろしくお願いします。

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以前、尊敬すべき大学時代の友人が、久しぶりの近況報告の中で「バトン」の話をしてくれました。

「中長期的な取り組みをする場合、オレの世代では、そんなに陽の目を見ないかもしれないね。もしかしたら、単に次の世代にバトンをつなぐ世代なのかもしれない。人の時間は誰にとっても有限だからね。」と。

この話を聞きながら、とあるスポーツドキュメンタリー番組の記憶がよみがえってきました。印象深かったのは、NBA(アメリカプロバスケットボールリーグ)の選手だったクライド・ドレクスラーさんが、「先人たちから受け継いだこのバトンを、次の世代に確実に渡すことが大切」という考えを語っていることでした。

「自分がチームに革命を起こす」「自分が歴史に名を残す」など、自分事として大きな結果を出してみせるという強い気持ちは、スポーツの世界だけではなく、もしかしたら社会人としても必要な場面があるかもしれませんし、本当に時代を変えるようなことを成し遂げる人は、きっと本気でそう思っている人なのだと思います。

一方で、何かを成し遂げる瞬間には、きっとそこまでの積み重ねがあるはずです。大きな時代の流れの中で、表には出てこないけれど、情熱を持ってその世界で動き続けた多くの人たちがきっといるはずだと思うのです。

自分の時間の長さだけではなく、一歩引いて、もう少し長い時間軸で考えてみると、今自分が持っている「バトン」は、きっと誰かから受け継いだものであり、今後誰かに渡していくものなんだろうと思えてきます。

だからこそ、自分が持っている間は、落として汚してしまわないように。社会人として困難の連続ですが、大切に抱えているこの「バトン」は、自分にとって日々の大きな原動力のひとつとなっています。

second place 佐藤

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