「もうひとりの自分」の話
second placeの佐藤です。
どうぞよろしくお願いします。
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テレビでサッカーの試合を観ていると、「あぁ、今シュートを打てばよかったのに!」「あの選手は今かなりイライラしているな。」などと気が付く瞬間があります。
また、実際に球場で野球観戦をしていると、守備の選手たちがピッチャーの投球前にとてもこまめにコミュニケーションを取っていて、バッターが打つ前に1歩、2歩と動いている様子を見ることができます。
プレーヤーはスペースがない、時間もない、天候も悪い中で、安定した精神状態でプレーする必要があります。私自身、プレーヤーとして何か手助けになるものや考え方がないかと試行錯誤していた中で、自分のものにしたいとトライしていたのは、実際にプレーをしているときに「もうひとりの自分を観客席に置く」という考え方でした。
スポーツ観戦をしているときの、観客席から全体を見渡すことができて、プレーヤーではない立場で冷静で客観的にプレーを観ている、あの感覚の「もうひとりの自分」です。もしこの「もうひとりの自分」と一緒に、プレーヤーとしてプレーすることができれば、1歩抜け出すことができるのではないかと考えていました。
スポーツのプレーヤーとして、目の前の相手や状況と向き合い、強い気持ちを持って勝負する姿勢は確かに必要で、だからこそ日々の練習の積み重ねが必要となります。一方で、この勝負する姿勢のみになってしまうと、ときに視野が狭くなり、正しい判断ができなくなってしまうと感じていました。
大切なのは、実際にプレーをしている自分と、観客席にいる「もうひとりの自分」、このふたりの相互理解なのかもしれません。社会人となった今も、新しい発見を与え続けてくれる「もうひとりの自分」にしっかりと耳を傾けるようにしています。
second place 佐藤
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