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【詩】さよなら以外の人生

戸棚にしまったナイフ
どこで取り出すか
宵闇か 祭りの後か リベンジの時か
どうして死なないのか
もう奇跡は残されていないのに
濁った空に浮かべる舟 まるでクリスタルのよう
もう言葉は余計なんだよ
海に帰る時ならば

戸棚にしまったナイフ
君の残酷な優しさに吸い込まれてしまった
素敵な花で着飾ってみたけど
黒い太陽の前では等しく焼かれてしまう
キセキの貯金はすっからかんなんだ
ここから先はどうするか
化粧を施した花の季節
頭が回らなくなる季節に頭ダメになる

余計なものに囲まれて
余計なことに煩わされて
涙を飲んで豊かになる
かつての伝説にはそう書いてあった
さよなら以外の人生
余計な汚れに塗れて
余計な匂いに囲まれて
血を流して豊かになる
かつての伝聞ではうだったんだ
さよなら以外の人生

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