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【詩】宿に火をつけて

狂ったカセットデッキのように
ガタガタなっている
しらみが這い回る音 汐留の空に鳴り響く
爛れたアイスクリーム
アスファルトの上溶けてしまった

夜が過ぎてから花火が上がる
兵士が死んでから 白い花が咲く
毎日 毎日 毎日
嵐が過ぎてから滅びが始まる
兵士が死んでから 白い花が咲く
毎日 毎日 毎日

抱きしめる放射線
かき集めて くっついて 離れて
知るから強くなれるのか
やっぱ知らなきゃよかったのか

夜が過ぎてから花火が上がる
兵士が死んでから 白い花が咲く
毎日 毎日 毎日
嵐が過ぎてから滅びが始まる
兵士が死んでから 白い花が咲く
毎日 毎日 毎日

誰もいない観覧車 誰もいないサーカス
終わったら帰る場所はあるかい
休んで無駄なことする無意味が

この宿火をつけて この宿火をつけて

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