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座禅会に参加しました

毎日、昼と夜に15分間の瞑想をしています。本を読みながら独学でやっているので、ここで一つプロに教わりたい。ということで、禅宗の門を叩きました。

門を叩いたのは都内の曹洞宗の尼寺。座禅会の参加者のような人が寺に入っていくのを見かけてついて行きました。どこで座禅会を行うのか全くわかりませんでしたが、寺の関係者も見当たらないのでとりあえずそのままついていくことに。

座禅会参加者であろう人達となんとなく挨拶して、書院と書かれた部屋で待つこと15分。住職がいらっしゃり、初参加の私に手ほどきをしてくれました。

座禅のやり方

① 座布団と坐蒲の準備
曹洞宗で座禅を組むときは壁に向かって行います。
まず、座布団を壁の前の床に置きます。その上に「坐蒲(ざふ)」と呼ばれる円形のクッションのようなものを置きます。

② 座る前の挨拶
座布団に向かって合掌して一礼します。右回りに回れ右をし、また一礼します。これは、周囲の座禅をしている人への挨拶だそうです。

③ 座布団へ座る
坐蒲を中心にして右回り(坐蒲の左側から)に座布団の上へ移動し、あぐらをのような座り方で座ります。

④ 座り方
お尻は坐蒲の上、足はあぐらで座ったら、今度は右足を左ももの上、左足を右ももの上へ乗せます。結構きつい座り方です。この座り方を「結跏趺坐(けっかふざ)」と呼びます。
足が痛いようであれば片足だけももの上へ乗せる「 半跏趺坐(はんかふざ)」でも良いようです。これも難しければあぐらでも、床に座ること自体難しければ椅子に座っても良いそうです。
住職は膝が痛むなか、手本を見せようとしてくれたのですが、イタタタと言いながら座布団から後ろに転げ落ちてしまいました。

⑤ 3点で体を支える
結跏趺坐で座ったら、背筋を伸ばし、あごを引き、目線は下斜め45度に置きます。眠ってしまうので目は閉じません。この姿勢をとると、お尻と両膝の3点で体が支えられ、体が安定します。

⑥ 手の置き方
手は、左手の指の上に、右手の指を重ね親指同士を軽く触れ合わせます。ちょうど、桃のような形ができます。それをそのまま組んだ足の上に乗せます。

⑦ 頭と心の中
この状態で呼吸と姿勢へ意識を向けて、ただ座ります。いろいろな雑念が沸き起こりますが、追わないようにします。どうしても意識が持って行かれる場合は、意識が呼吸と姿勢へ戻るまで繰り返し10数えます。

⑧ 小休止
約40分たった頃、住職が鐘を2回鳴らします。
そうしたら、立ち上がり、1呼吸して足の甲半分くらい歩を進める歩き方で、これもまた右回りでお堂をゆっくりと歩きます。この時、左手を親指を中にして閉じ、みぞおちへ置きます。これを右手で覆います。

⑨ 再開
また鐘が1回鳴るので、そうしたら自分の座布団へ戻ります。そして同じように礼をしてもう一度座禅を組みます。

座禅の感想

都内のお寺だったのですが書院の中はとても静かで、線香の香りが心地よく、集中して座禅することができました。「厳か」という言葉がぴったりの空間で、お寺以外でこのような空間はちょっと考えられないものでした。この空間に入るだけでも座禅会に行く価値があります。

座禅会は全国いたるところでやっているようです。以下のサイトが参考になります。

あと、線香の匂いが気に入ったので帰りに線香を買って帰りました。

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