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仙台せぶ栗毛(3/10)

「虫さんも枯葉さんも大好き」でお馴染み・ビジネスホテルの露天風呂を満喫した今、この日記を書いている。

仙台にはもう何度も足を運んだことがあるのだが、私のお勧めの季節は冬。仙台の駅舎を出て最初に吸う空気が仙台にしかないそれで、瑞々しくスッとしているのだ。
それだけでも価値があるし、その上に私はなぜか仙台の商店街が好きだ。塩梅が良い。(偉そうに!)

昨今、あまりの忙しさ(一部、捏造説あり。昨日の日記参照のこと)に心が殺伐としていたことが窺い知れる私の羽の伸ばしようだった。自覚していた以上のストレスを抱えていた模様で、自分でも少し驚いた。パリ渡航を前に節約生活をしているのに散々に散財(ラップ調)したが、今日は自分を甘やかすことにした。真面目な話、そういうメリハリは大切にしたい。

本当はホテルで缶詰仕事の予定だったが、冬晴れっぽい街中で気になっていたセレクトショップを尋ねたり、zoffさんでブルーライトカット眼鏡を新調したり、眼鏡が仕上がるまでに牛タン通りでお寿司を頂いたり(3,000円のお寿司を食べる勇気が出なかったので2,200円のにした)。
なんというか、意志を持たずしても勝手に満喫してしまう場所、それが仙台。膝栗毛ならぬ、せぶ栗毛である。

結局ホテルに戻ったのは19時くらいだった。流石に3時間くらい遊び呆けていたので作業に戻る。今回の旅を終えたらいよいよ警視庁本部に"無犯罪証明書"を取りに行き、次いでフランス大使館へVISAを正式に申請する。そこからは私に出来ることは何もなく、ある意味で山場を越えたことになる。

「え、まだ出してなかったん?」とお思いの皆さま。この一代絵巻物は奈良時代から室町時代に隆盛した日本独自の絵画作品(名古屋刀剣ワールドさんHPより)ですから、そんなさっさと提出しているわけがないんですね。

申請するだけでアホみたいに時間がかかり、申請してからもアホみたいに時間がかかり、お金もかかり、それでも通るかどうかは分からない、それが令和絵巻物の実体。(通る気しかしていない、と昨日大口を叩いたが)

セブンイレブンに足繁く通ってはプリントアウトして署名してコピーして、仙台でもプリントゴッコに勤しんだ。「国際結婚かPACS(Pacte Civil de Solidarité/パートナーVISAのようなもの)して、こんな魑魅魍魎からは解放されたい」と願う人が増えるのもよく分かるっちゃ分かる。人生の目標と天秤にかけて仕方なくやるわけだが、どんな大金持ちも天才も買えないのが寿命なのだから、こんな作業で失った時間のグロテスクさは語るまでもない。

ぶつくさブーたれている内容とは裏腹に、実にスッキリとした風呂上がりの顔つきで、今から新しくお誘いを受けている映画の脚本を読んだり、近々受ける取材の準備をしたり、まるで遊びのようなお仕事をしてから就寝したいと思う。好きなことを仕事にするにはメリットもデメリットもあるが、ベッドの上で遊びのように仕事している私の姿を見れば、メリットの大きさが伝わるかなと思う。

なお、先日派手に転んで負傷した せぶ栗毛の膝は順調に回復し、お風呂場では膝をついてお湯を流栗毛できたことを報告しておく。

Eaglesとセーブルス
綺麗なブルー
大将の笑顔が好きすぎて、もはや気にピ...
(昔、教習所で惚れ上げた教官に似ていた)
カブトがカッコいい
このカブト被っているおにぎりみたいなのもいるよね?


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