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「楽しかったなぁ」(2/1)

今日は散歩がてら友人と久し振りの再会。お互い気になっていたビーガンのお店を訪ねた。お料理だけでなく空気感からして丁寧な暮らしっぷりが伺える。どんな職種であっても、思想を明確に伝えられることが経営の要なのだと感じる瞬間だった。そういうお店は愛される。清潔でさっぱりとした店内は、普段パソコンに向かって黙々と食事をとる我が家の様子を際立たせているようで「引き換え私は、いかんなぁ」と苦い顔になる。

カウンターが大きな仕切りとなって、こちら側(食卓)とあちら側(キッチン)が分けられており、店員さんの存在感が良い意味で全くない。なのだけれども、お会計の時にはスタッフさんがお二人揃って出てきて、丁重に来店のお礼を述べられた。「意識が高い」も過ぎると鼻につくが、ポーズではない信念を感じるお店だった。必ずまた訪れたい。

こういうポテト!
ソイ竜田揚げプレート
ピントが合っている写真もあるけれど、ボカシてみる

馬鹿っぽい書き方になるが「楽しかったなぁ」という気持ちだけを持ち帰り、仕事を進める。
随分先だと思っていたVISAの提出が迫ってきていることに気づき、慌ててフランスの各方面に連絡を入れる。(と書いてから「住居提供証明書の催促を忘れていた!」と気づくところが日記の良さですねぇ)

とにかくフランスは、何度も何度も催促しないと返事をひとつ貰うにも時間が掛かる。忍耐力も必要だ。締切日なんて二週間くらいサバを読んで早めて伝えても、いつも本当にギリギリアウトみたいなタイミングになる。

彼らからすると「ギリギリだけどアウトじゃないんだから問題なくない?」であり、これはその昔フランスの会社に勤めていた時代にも何度も経験したことだ。
しかしこれで寿命を縮めては悔しいので"鈍感"を心掛けることになる。

フランス人やパリに住む友達、さらにはお師匠までもが「ヒロコはパリよりロンドンが合ってると思う」と言うほど私のパリフィット評価はギリギリ"アウト"みたいな落第点を叩き出しているが、まあひとまずのところエージェントと契約ができたのも縁だから、パリで修行を積んでみようじゃないかという気持ちだ。

形ばかりではあるが、作った自分の会社をどうするか、国際運転免許証も取らなきゃね、日本の拠点をシュリンクするにしてもいつまで東京の家をキープするべきか、とか、一つ一つは大した事のない雑務だが意外と小忙しくしている。いつもパソコンを閉じる瞬間に「やり損ねたこと」に気づくのだから、無意識逃避スイッチをどこかに隠し持っているのか、ナチュラルポンコツと言わざるを得ない。今日も裏紙に「明日こそやること!」を殴り書きした。そのうちのひとつは、昨日同じように裏紙に書いて今日やり損ねたものだ。

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