見出し画像

ほだされ世武とエリコハシモとラヴ蕗子(3/28)

昨晩サクソフォニストのエミール・パリジャン氏にすっかりのぼせあげた私は、本日の公演もこれは観に行くしかないとチケットを再び購入。今日は1st ステージへ。
ラブレターをスタッフさんに託すぞという意気込みだったが(ラブレターというと可愛らしいが、要は連絡先を渡そうという魂胆)結果的には本人と話すことができて、その上で手紙を渡した。

私がラブレター(ファンレターかな?)を渡したのは記憶する限り、Dries Van Notenのドリス氏だけだと思う。大尊敬するドリス氏とは記念写真を撮って頂いたが、今回は記念写真なんて全く求めていない本気っぷり。なぜ私が楽屋に現れたかの説明や、彼の演奏がどのように素晴らしいかってこととラブレターを渡したかった旨を伝えた。

「今読んで良い?それとも、後で慎重に読んだ方が良い?」と聞かれたので(律儀)「どちらにせよ今の段階で話したいことは特にないから帰るので、あとで読んで下さい」と伝えると、OK分かったと言いながら封筒をファサファサと触り何度も開けようとするので「いやいや、セッカチかよ!あとでって言うたやん!」と心中つっこみながら退室。歩き出そうとしたらもう封を開け始めたので相当なセッカチだと思う。(これも、セッカチな世武だけには言われたくない一言だろう。棚上げもいいところだ。)

ビルボードのスタッフさんには初日も私が来場していた事がバレていたようで、一人ニヤニヤして恥ずかしい限りだった。こんな人生で張る見栄ももう特にないので、まあ良い。

さて、すっかりのぼせあがっていた私だが、実は本日、橋本絵莉子との定期会合があり世田谷に集っていた。橋本氏とはチャットモンチーで一緒に演奏していた時よりも解散後の方がよく会い話すようになったと思う。
シリアスな表情で話し出す話題も、気づいたら箸が転げても可笑しいみたいにゲラゲラ笑っている。世武ちゃんって、どんなことあっても最後は楽しそうよな!いいと思う!と嬉しそうに笑ってくれるので、結果的に私もまた嬉しくなるというほのぼの劇場スパイラルだ。

「ごめん、えっちゃん、私な、昨日すっごい演奏家発見してしまってな、今日もライブ行くから16時半に出るな。ごめんな。」
「え!そうなん!せぶちゃんがそんなん珍しいな。それは絶対行くべきやな!なんていう人?興味ある!」

ちびまる子ちゃんのクラスに生息する我々の会話に、ここは世田谷じゃなくて清水じゃないかいね次郎長さん?と、ない見栄の代わりに見得を切るほどであった。

昨日ののぼせあがりですっかり伝え漏れていたことがもうひとつある。とんだのぼせあがりようだ。
昨日は昨日で、ビルボードに向かう前に音楽家でラジオDJのラヴ蕗子氏と会っていた。偶然だが、二日とも同じ喫茶店であった。店員さんにはテヘッと目配せをして、ちょっとした恥ずかしさをごまかした。(こういうのは恥ずかしいと思うみたいです)

国政や地方政治について、被災した時にトイレがどうなっているべきで、その為に税金を使ってやれること、使わずやれることってなんだろうとか、重たい障害を持つ人たちも分け隔てなくライブを楽しめる運営の仕方って何があるかなとか、兎に角てんこ盛りのトークを詰め込めるだけ詰め込んだ。

そんな大好きな人たちに囲まれた激動の二日間ですっかり逼迫した作業に取り掛かる。今は少しその手を止めて、日記を書いている。

明日は、えじまるすいさんこと江島啓一氏と新しいプロジェクトの試運転をする予定だ。その準備もしなければならない。ほだされている場合ではないのだ。いや、ほだされながらやりましょう。それとこれとは別だろう。

真面目な話、今日の演奏が昨日の演奏よりもずっと締まっているミュージシャンたちのステージを観て、一回の演奏から課題を見つけ出し、どんどんブラッシュアップしていくことを才能と呼ぶのかなと思ったりした。修正・改良のスピード感にも大きく刺激を受け、我々も面白おかしく、伸び代など食ってしまうほどのスピードでミュージシャンシップを爆発させたい。

明日が楽しみな一日であった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?