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「Primal Pop」最初のクリエイティブな衝動

小さい頃、進学祝いで買ってもらった勉強机にペタッとステッカーを貼ったり、壁にクレヨンで落書きしたりして、親に怒られたことはありませんでしたか?

六本木ヒルズで開催中の個展「Primal Pop」では、物心ついて最初の”クリエイティブな衝動”に立ち返って、子供の頃の記憶体験を自分に憑依させながら制作に挑みました。

「Primal Pop」(原始的なポップさ)は、2020年のパンデミック中にひとり夜な夜な作品制作と向き合う中で生まれた作品シリーズの名称。

ここから生まれたパックマンのアイテムをふんだんに使用した時計型の作品「Primal Pop (Pac-Man Mix)」は、現在バンダイナムコ本社のエントランスに常設展示されています。


自分が90年代に強烈に影響を受けたアメリカンなTOY、BADテイストなもの、そして壊れたおもちゃや何に使ったのかわからないパーツたち。

今回の作品では、今まで世界中で出会ってきたマテリアルたちを衝動のままひたすら並べて、小さい頃にノートの端っこに書き溜めてたような、オリジナルのTAGを大きくペイントしています。

Primal Pop, PRS
2021
Primal Pop, HJK
2021
作品の横にはペイントしているTAGのメモも貼られています


Primal Popの作品を作っていく過程は幼い頃の自分の感覚を取り戻す作業でもあり、アートのいろんなルールに縛られている自分から、どんどん解放されていく感覚があります。

自分にとって最初のクリエイティブは何か、あの時の衝動や感覚はどんなものだったのか?

作品を見ながらぜひ自身の記憶も辿ってみてください。


2022年増田セバスチャン在廊日
・1/7(金)15:00-18:00
・1/10(月祝)最終日17:00-20:00

※展示作品は販売されています。気になる作品がありましたら、ギャラリーのスタッフにお声掛けください。


増田セバスチャン個展「Primal Pop」

期間:2021年12/11(土)-2022年1/10(月祝)
時間:12:00-20:00
※2021年12/31(金)から2022年1/3(月)のみ19:00まで
会場:六本木ヒルズA/D ギャラリー
住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ ウェストウォーク3階

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本展では、90年代に増田セバスチャンが強烈に影響を受け、インスパイアされたものたちのエネルギーの記憶を召喚し、リクリエイトした作品を展示する。衝動という無形のエネルギーを蘇らせ、作品に映し出すプロセスは、どのような新たなインスピレーションの波紋を描くのか。エモーションのエネルギーを持ち続けて、さらに増幅する試みである。

「原始的なポップさ、いたずらごころ、カラフルな衝動。子供の頃に机にステッカーをベタベタ貼り付けた思い出、ふすまの落書き。それは、幼心に自分の存在をアピールしたむきだしの表現だった。心に響いたことをそのままアウトプットする心の反射神経であり、同時に、成熟していく中で、失われていく感覚でもある。」
増田セバスチャン
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