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“very”の意味は「とても」だけじゃない?〜 “Last Christmas(Wham!)の歌詞で表現力を磨く〜

クリスマスのうちに、クリスマスソングの歌詞について、ちょっと解説しておこうかなと思います。

有名な Wham! の “Last Christmas” を聞いたことがない人はいないんじゃないかと思いますが、こちら↓の曲ですね。

この曲、楽しいクリスマスソングのように思っている人が結構いるのですが、だいぶストーリーは違います。

最初のところというか、サビの部分だけでもそれがわかるんですが、こういう歌詞ですね。

Last Christmas I gave you my heart 
 But the very next day you gave it away

This is year to save me from tears 
I’ll give it to someone special

“Last Christmas” の “last” は「最後の」という意味ではなくて、「一つ前の」という意味で、たとえばよく使うのはこんな表現です。

last week 先週
last month 先月
last night  昨夜

なので、”last Christmas” は「去年のクリスマス」。

Last Christmas I gave you my heart 
(去年のクリスマス、僕は君に心を捧げた)

次の歌詞がだいぶ悲しい感じなのですが、

But the very next day you gave it away

ここの “the very next day” という表現、どんな意味だと思いますか?

“very” は「とても」という意味で最初に習うと思いますが、違う意味で使う場合もあって、それがこの歌詞です。この歌詞の “very” が「とても」の意味だとすると、”the very next day(とても次の日)” となって、意味が分からなくなってしまいますからね。

“the very ~” で、「まさに〜」という意味があるんです。たとえば、

This is the very book I’ve been looking for.
(これはまさに私がずっと探してた本だ)

みたいに使います。”give away” は「捨てる、手放す」という意味なので、ここの歌詞はこんな意味になりますね。

But the very next day you gave it away
(でも、まさに次の日、君はそれを捨てた)

こんな悲しい歌詞なんですよー。でも、次の歌詞に救いがありますけれどね。

This is year to save me from tears 
(今年は自分を涙から救うため)
I’ll give it to someone special
(他の大切な人に捧げることにする)

この歌詞の中の “the very next day” は、ただ単に “ the next day”(次の日) と言うこともできるわけですが、”the very~” を使うことによって、「“まさに”次の日」というオドロキとか悲しみを表現することができているわけですね。

いろんな英語の表現を学ぶことで表現の幅は広がります。

英語を学ぶと表現力が上がるという記事を書いていますが(こちら↓)、


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