音がピッタリ重なるって、どういうこと?
私は高校生の時に部活でオーケストラ部に入っていて、バイオリンを弾いていました。
バイオリンをやっていたのは、高校生の時の三年間だけ。
高校一年生の時に一から始めて、音が鳴らないところからスタート。みんなだいたいそうでした。バイオリンを触ったこともないところからやり始める。
私はピアノは3歳からやっていましたが、バイオリンは初めてだったので、戸惑うことがいろいろ。
まず、ピアノは叩けば音が出ますが、バイオリンはそうはいかない。まず音が鳴らない。そして、音が鳴ったとしても、音程が取れない。
自分の指で弦を押さえて音を鳴らすので、弦を押さえる場所が一ミリでも違うと音が狂ってしまう。
それがホントに難しい。
みんなのバイオリンの音が合わないと、気持ち悪い音になってしまう。
オーケストラには、まとめる「長」みたいな人がいて、その人はバイオリンの一番上手な人なのですが(コンミス、コンマスと呼ばれます)、その人がまず最初に「ラ」の音を弾いて、その音に、自分のバイオリンの音をみんな合わせていくんですね。
バイオリンを始めてから気づいたことですが、「ラ」にもいろんな音があるんです。「ラ」の範囲に収まっていたとしても、その中で、高い音、低い音がある。それをちゃんと調節しないといけない。
これは本当に繊細な営みです。
そうして、みんなの音がピッタリ合った時、素敵な演奏になる。
これって音楽だけの話ではないと思うんですね。
いろんな小さな小さな調節をしながら、みんなのハーモニーを作り出していく。それは会話でも、プロジェクトでも、会議でも同じこと。
今日はどんな音で、どんなハーモニーを奏でますか?
ちょっと考えてみてくださいね♪
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