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2022カタールワールドカップ感想

2002年の日韓ワールドカップから海外サッカーに興味を持って以来5回目のワールドカップ、いつもと違う時期に夜更かししてTwitterのTLと一緒に観てきたいろんな試合、いろんな選手に思うところがあったので、せっかくだし文字にしてみようと思って久々にnote使ってみました。

大会前予想

 アルゼンチンはメッシが、クロアチアではモドリッチが、ブラジルではネイマールが、ポルトガルではロナウドが最後のワールドカップと大会前から表明していて、それぞれの国の強さを語る時に「○○のために団結している」みたいのがあった気がします。ロナウドを除いて。
 チームとしては10年プロジェクトで選手育成していたベルギーの黄金世代が最後の、ウルグアイも2大エースが最後の大会となりそうという一つの時代の区切りみたいな大会になるような感じで。
 残るところドイツはチームバイエルンで手堅く、フランスはベンゼマをスキャンダル追放から恩赦して最高のメンバーが揃い、スペインはポゼッションが完成して、イングランドは監督が怪しいけど若手が台頭してきていて…
日本は監督が4年間特に戦術を植え付けることもなく、相手が引いた守備をするときには崩せず、ボール保持に対してはプレスを効果的にかけられないからドイツとスペインにサッカー教わって解散だろうと思っていました。

グループステージ良かった選手、チーム

ベリンガム

 期待の若手枠だとおもったら大舞台でも物怖じしない度胸とどこにでもいるような走力、パスセンスで不動のスタメン。ヘンダーソンとのコンビネーションも素晴らしい。ぜひ赤いユニフォームで戦ってほしい。

デ・パウル

 所属するアトレティコではパッとしないのに代表では大活躍。
一時期代表を離れた後復帰した際に孤立していたメッシに声をかけ、ほかのメンバーと仲を取り持ったエピソードもエモい。
 今のチームに移籍する際に推しのチームがフラれているんですがスカウトの目は正しかったんだなと。

グリーズマン

 大会直前にカンテ、ポグバがケガでいなくなって前線は人がいるのに中盤やばくねぇ?と思っていたらやっぱり所属するアトレティコではイマイチの彼がフォワードではなく中盤の選手として守備に、ボール保持のリンクマンにと大奮闘。
 前回大会からエムバぺの分守備のタスクが多いお兄さん役だったとはいえ中盤扱いとは…とはいえバルセロナ移籍前後のゴタゴタから不遇な選手なので活躍はうれしかった。

日本代表

 まさかドイツとスペインに勝ってGL突破するなんて思いもしなかった。
ただ選手の質と直前の作戦変更が当たったところが主で、4年間の準備期間何してきたのか、次の4年に向けどういう方針をとるのかみたいな検討の難しい結果ではあったかなぁと。
 選手はもう世界基準になってきているので、次の4年はコーチ、指導者の育成に期待。

abema.tv

 今シーズンからプレミアリーグを数試合観られるようになり、急にサッカーに力を入れだしたなぁと思っていたらワールドカップまで。
日本代表がこの4年間で人気を落とし続け、サッカー人気が終わってしまうかもしれないと危惧していた中本田さんの起用も当たって日本国内のワールドカップ熱を盛り上げる一大要因になったかなと。
 今後はJリーグや直近のアジアカップなども取り上げて、今大会からサッカー観戦を楽しむようになった人たちを逃がさないでくれたら最高。

グループステージ悪かった選手、チーム

ドイツ代表

 大会直前からLGBT代表みたいな感じで試合前の集合写真で口に手を当てるパフォーマンスなんかしちゃって、しかもそれをやるのかやらないのか試合前日に選手全員で討論して…
 大会後はそんな話が暴露されたりノイアーがスキーで骨折してしばらくお休みになったり、悪い影を落としそうな大会になっちゃいました。
 幸い監督は残りそうなので、ポゼッションの時代は終わった!みたいな論調をユーロでぶっ飛ばしてほしい。日本戦の前半は教科書のようで、GLで日本が負けていたらドイツをお手本に!ってなっていたと思う。

ベルギー代表

 2018年大会は優勝候補として3位。そこからほぼ同じメンバーで臨んだ今大会、前回と一番の違いはアザールが所属するレアルマドリーで出番を失い、コンディションがいまいちだったこと。代わってエースとされたデブライネが「僕たちは年寄りになってしまった」なんてインタビューで発破をかけようとしたけど失敗、内部分裂を起こしてGL敗退。しかも最後に負けたのは37歳がキャプテンマーク巻いてるクロアチア。年寄りに負けるな。

決勝トーナメント良かった選手、チーム

アルゼンチン代表

 GLでラウタロをあきらめてアルバレスを起用したりして初戦の負けからがらっと雰囲気が変わり、去年のコパの頃から団結していたチームがより一層強固なものに。出番失いっぱなしかなと思ったディ・マリアが決勝で輝いたり選手起用がばっちり当たっていたのも素晴らしい。そういえば去年コパで優勝した時の決勝点もディ・マリアでした。

モロッコ代表

 大会直前にハリルホジッチを解任(またかよ)し、ごたごただろうと思われたチームが組織された守備からのカウンターで大躍進。攻めの形はジェイシュにお願いだろうなぁなんて思っていたけどそんな個人依存のものではなく、アムラバトは疲れ知らずで…
 ハリルが日本に来るきっかけになった2014年大会で指揮していたアルジェリアもそうだったけれど、アフリカの北の方のチームって妙に足元がうまい選手多いんですね…ジダンもアルジェリア系フランス人だし。
 ワールドカップで活躍した選手は直後の移籍市場でバブルを起こすので、アムラバトやエンネシリは人気でそう。エンネシリ今季まだチームじゃ1点しか取ってないけど…

ロドリ

 本来アンカーの選手なのに代表ではセンターバック。しかもうまい。
ブスケツがいるからとはいえ、他のセンターバックにそんなに信頼無いならメンバー選考まちがってないか?みたいな気持ちにも。
 次の大会では不動のアンカーとしてガビ、ペドリとどんな中盤を形成するのかももちろん楽しみ。

モドリッチ

 メッシやロナウドのような前線の選手ではなく、センターの選手として代表に君臨した37歳。前回大会で準優勝、バロンドールまで獲って花道飾ったかと思ったのに。すごい。
 プレーもさることながらゆっくり攻めるのか急ぐのか、引いて守るのか前からプレスに行くのか、ピッチ上で決められてしかも間違えないのは素晴らしいなぁと。

グバルディオル

 左利き、フィードがうまい、カバーもできる、攻め上がりもする現代センターバックの凄い版みたいな選手。準決勝でメッシにはやられてしまったけど今後ビッグクラブへ移籍してどんだけ成長するのか…100億超えるなんて言われてますが次の移籍先と金額は見出しを飾りそう。

メッシ

2010、2014、2018とワールドカップを逃すたびに「マラドーナはワールドカップ取ってるしなぁ」とか「代表ではパッとしないのは国への愛情が足りないから」みたいな批判をされてるのをずっと見てきて、去年無所属として迎えたコパアメリカで優勝、代表のエースとなってから初のタイトルをアルゼンチンにもたらしワールドカップも続けての優勝。
 コパ決勝の試合前に円陣でスピーチしたり、オランダ戦ではLVGにリケルメのパフォーマンスキメたりとシャイなキャラから気持ちを出すようにもなったんだなぁと、知ってるところの子供の成長を感じるような気持にもなったり。
 優勝トロフィーにフライングでキスしたり、抱えて眠って翌朝を迎えたりとプレゼントもらった子供のような姿をみて僕も本当にうれしい。
 個人的には準決勝でネイマールに、決勝でロナウドに引導を渡しながらトロフィー掲げるルートも期待したけどそんなのはさておき本当に本当におめでとう!
願わくばアメリカ行く前にもう1度バルセロナに帰ってきて…

決勝トーナメント悪かった選手、チーム

スペイン代表

 グループリーグを終えた段階で攻撃の決まり事と守備の決まり事のうち、守備のほうが楽だから守備はみんなできていて、強豪国は引いた格下をどう崩すのか?みたいななかでボール保持は完璧だったけどそこにこだわりすぎて負けていったスペイン。
 ボールを持ったほうが負ける流れは2002年から2003年に攻撃サッカーが流行った中でドン引きから取ったコーナーキックに頭で合わせて優勝までいったユーロ2004のギリシャ代表、ポルトからチェルシーで一時代を築いたモウリーニョが台頭してきた流れに似たものを感じるので次の4年間でもポゼッションにプラスアルファを加える形で守備ブロックを翻弄するチームになってほしい。

クリスティアーノ・ロナウド

 大会直前に所属チームの批判を独占インタビューでぶちまけ契約解除、世界一高額納税者の無所属サッカー選手としてワールドカップへ。PK譲ってもらって得点は残したものの、チームへのネガティブな影響も大きく最終節からはスタメン落ち。モロッコ戦もシュート1本で最後のワールドカップを終えることに。
 決勝戦がやたらエムバぺとメッシの世代交代みたいな煽りになっていたけど、本来ならメッシとロナウドのラストダンスの位置づけだったでしょうに。マドリーで会長の愛情を感じないとユーヴェへ移籍してから闇堕ち感はあったけど、こんな落ちぶれた最後になるさまは正直見たくなかった。

最後に

 メッシとロナウドの時代をずっと見てきた分ほかの大会の時よりオタクの面倒くさい感情が積もりすぎてこんな拙い文章を夜中まで綴ってしまった。
もし最後まで読んでくださった方がいたらありがとうございました。

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