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<花便り>赤いプロペラ

かなりな昔に「月刊日本カメラ」と言う雑誌に、赤いプロペラと題して投稿したことがあった。カエデの種というか実というかプロペラ状の赤い羽根のような写真。タムロンのマクロレンズで、90mmF2.5の古いタイプでFujiのベルビアで撮影していた。三脚はジッツオ407Lで、カメラはCanonEOS630か1か忘れた。で、結果はと言うと、最終予選通過者という欄に名前が掲載された。花の写真でフォトコンで採用されるというのは、ただ単に綺麗に撮るというだけではない、ユニーク性、差別化というものが重要なんだなと認識しつつ、他には投稿するフォトコンを自分の写真にあうものにしないと、花系、自然系というやつかな、そのあとよく読んでいた雑誌のサライで「第2回サライ風景写真大賞」というのがあって、こちらは応募写真はマクロじゃない花の風景写真だったと記憶しているが、これも結果は、写真は掲載されずに最終予選通過者に名前が掲載された。悔しさと、うれしさと半々というところですかね、フィルム時代のお話です。
 

(A)カエデの種(イロハモミジ)、赤いプロペラ


 Wikipediaでは、<カエデとはムクロジ科カエデ属 の落葉高木の総称。名前の由来は、葉の形がカエルの手「蝦手」に似ているので略してカエデとなった。モミジとも呼ばれるが、葉の切れ込みが深いものを「モミジ」、浅いものを「カエデ」と呼んでいる(植物学的には同じ)。など様々な色合いを持つ為、錦と表現している。また、英語圏では一般にMaple(メイプル、メープル)と称する。>
普通は、一々切れ込みまで見て言う人もいないでしょうし、今はどっちでいいし、春はかえで、秋はモミジでもいいでしょうね。色づきが一番いいのはイロハモミジですが。
 で今回の撮影では、<ピンクのプロペラ>に力を入れました。赤、白、ピンクとあります、品種と環境の差でしょうね。ささゆりも環境によって色が変わります。品種的にはイロハモミジがピンクから紅色で種をつけています

(B)ピンクのプロペラ

楓の木が並んでいる場所で撮影していたのですが、気づいた人が「わ、かわいい、きれい」とか言って写メする人が一気に増えます。三脚立てて撮影していると単に目立つということもあるのですが、遠目だと何を、どこを、鳥かなどと思案するところですが、マクロはたいていカメラの目の前のものを撮影していますので、気づかなかった人でも、通り過ぎたあとで同じもみじの木を見て気づくようです。
 ただこれだと(B)写真としてはみれるしいいのですが、被写体が「カエデの種」と理解できる方がいいとしたら、「カエデの葉」がいまいち写っていないので、作品としては(A)の方になるでしょうか。写真の中に「説明」というものをどこまでいれるかなのですが、知らない人が見たらきっと「これはなんの写真ですか、きれいですが」。。。
花(5,6mm)はこんな感じで「桜の時期に咲いています」、人の目は桜さんの方へいってますので、注意して見る人もすくないでしょうか。

楓の花


下記は白のものです。オオモミジではないかと思いますが、個体によっては非常に沢山の種をつけます。白、赤、ピンクといろいろですね。

(C)白いプロペラ







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