見出し画像

フードを食べなくて痩せてしまう

ペット食育協会®︎上級指導士のobabaこと安藤愛です。

最近やけに多いご相談ですが、
「うちのパピーが、フードを食べなくて… でも、獣医さんにはフード以外はあげちゃダメ!フードを食べなくなりますよ。犬のおやつならいいけど、手作りはダメ!と言われてるんですが、食べないので、どんどん痩せていくんです。

というもの。


私、これは大変由々しき事態だと思っています。


獣医さんにもお考えがあってのアドバイスだと思うんですが、特にパピーであれば、一生の間でもきちんと食べないといけない時期。

「しつけ」の観点だとしても
・何かその子が好きなものをカリカリに混ぜてあげる
・手作り風の総合栄養食をあげてみる
などなど、色々な対応はできるはずですね。

「食べない」ということは、イコール「栄養が摂れない」ということです。

「栄養バランスの基準値が満たせるドッグフードを与えるべき」という意見は理解はできますが、そもそも「食べない」のであれば本末転倒です。

食餌を摂ると、それが消化吸収されて、身体中の細胞に運ばれて、生きるためのエネルギーを作ります。

身体は、「入ってきたものでなんとかする」という仕組みがありますから、栄養素が過剰であれば蓄積するか排泄する方向に進みます。

しかし、栄養素が足りない、要するに「食べない」のであれば、身体の中の蓄積したものを切り崩してエネルギーを作って生きます。

死なないように、生きるために、身体の中のものを最大限活用するんです。

なので、脂肪は分解されるし、筋肉も分解される。
そして、全部糖質に変換されて生きるためのエネルギーを作ります。

だから、「食べない」と、痩せます。
当たり前です。

最初に「由々しき事態」なんて厳しめに書きましたが、最近のマーケティングが絡んだ情報や、素人さんが書いたような文章、そして、僭越ながら獣医さんも、

犬は機械型ロボット

のようにとらえて、

1を入れたら1を活用する。
2を入れたら2利用する。

のような考え方が蔓延しているな、と思います。

身体は、

1入れても身体の中の3と合わせて4にしたり、
5入れても2しか使わなかったり。

そんなことを「自動で」やっています。

人間が考えても意味がない。犬自身だって無意識です。自然にやるんです、そういうことを。

そして、フードを「食べない」のはなぜか?

嫌いだからです。

まずいからです、その子にとっては。好きな子は食べますよ。でも、嫌いならば食べません、犬だって。

それなのに、せっかくうちに来てくれたのに、嫌いなものを毎日出し続けて、食べないなら食べなくていい、痩せても食べなくていい、って…

虐待ですか?と感じてしまうんですが、皆さんはいかがでしょうか?

甘やかしちゃいかん!犬なんてインスタントフードの餌を食べてればいいんだよ!っていう考え方であれば、それはそれで理屈が通ってますから全く問題ないです。私とは意見が違うだけ。

ローズが産んだ6匹のベビーの中で、うちに残ったブランは、最初からフードを嫌そうに食べていて、生後4ヶ月でカリカリフードを1粒も食べなくなりました。

まだ他の家に行く可能性があったのでなんとかフードを与え続けていましたが、1粒も食べなくなったことがきっかけで「いいよ、いいよ、うちの子になりな(^^)」と手作りを始めました。

それは、私の考え方でやったことですが、今のこの健康体なブランを見ると、私の選択は間違ってなかったと思います。

きちんと食べることは、栄養バランスを守ることよりはるかに大事です。

その辺は、ペット食育入門講座から2級、1級と続けてしっかりと学んで頂きたい部分。

7月までの講座日程をHPにアップしました。

「食べない」ことでお悩みの飼い主さんは、ぜひ、ご相談ください。経験談も含めて、そして、獣医さんとのお付き合いの方法も含めて、アドバイスさせて頂きます。


ペット食育講座のお申し込みは、詳細ページにあるそれぞれの[お申し込みフォーマット]からお願いします(^^)

ペット食育入門講座

ペット食育士2級認定講座

ペット食育士1級認定講座

ペット食育 NG食材講座

口内ケア&プチ断食講座

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?